【PDF資料】風力発電所と低周波騒音
風力発電所の短所
景観を損なう
低周波騒音が出る
バード・ストライクで野鳥に被害
洋上風力の場合は漁場に影響が出る(かもしれない)
固定資産税が自治体に入るが、以下のせいで地元民に対する雇用が増えないことが多い。
大抵現地は無人で、モニター等で監視するので、火災や事故等、突発的な事件への対応が遅れがち
一番最後の点に関するキーワードは「風力植民地」(後述)。
風力植民地
風力発電により作られた電気は、その地域で消費されずに、電線で遠くに送られて消費、ということも発生。
これが「風力植民地」。
ただし、発電した地域で使用している地域もある。
風力発電と地元民の雇用
風力発電関連の書籍によれば、風力発電所を建設する際は、地元で雇用の機会が生じるが、建ってしまえば
遠隔地からモニター等で監視
設備点検の際、地元外から専門家が来訪する
といった理由で、地元民はほとんど(または全く)雇われない。
(ただし、地域によっては、地元民が設備点検のプロになる等して、雇用につながる)
この点も「風力植民地」と言われる利用の一つである。
石狩湾岸風力問題
人から聞いた話:
石狩湾周辺で働いていた女性が低周波騒音症候群で体調を崩して退職した。
石狩湾岸の風力発電から出る低周波騒音は、隣接する札幌市の北区や東区まで波及している。
以上は、あくまでも北海道民から聞いた話を記述しただけで、裏付けは取っていない。
真実か否かも現在まで不明。
石狩市の湾岸で作られた電気は、主に札幌市(市民はおよそ192万人)に送られて使用されている。
石狩湾岸で低周波騒音が出ているなら、その影響は、少なくとも石狩市、銭函、そして札幌市東北部(北区、東区)、周囲の市区町村に及んでいると思われる。
旧浜益村と旧厚田村
なお、石狩市中心部にほど近い旧浜益村や旧厚田村も海に面していて、湾岸沿いに風力発電所が建てられたり、建てる計画が進行中だったりする。
日本海に面した道内の地方都市
「一部の人々しか、風力発電所の短所(低周波騒音等)を知らない」という事情もあって、湾岸沿いの都市が湾岸・洋上いずれかの風力発電所の建設予定地になり、実際に建設・運用されている。
建設する側が狙うのは「道路があり、電気が通っていて、過疎化が進んでいる」場所。
道路があれば、工事やメンテナンスに行きやすい。
既に電気が通っていて電線が走っていれば、電気を運びやすい。
過疎化が進んでいれば、発電所から自治体に固定資産税が入ると市区町村の収入になって喜ばれる。(自治体自身が税収を見込んで風力発電を歓迎してくれるかも?)
ざっと思いつく限り、石狩市から北は、浜益村、厚田村の他に、留萌市にも風力発電があるし、稚内市も、やや乱立気味の傾向(のように感じられる。個人的な肌感覚で)。
石狩既設風車から発生する低周波騒音に関する論文
『石狩既設風車の低周波・超低周波音測定と健康被害』(PDF論文)
著者:山田大邦
出典:『日本の科学者』Vol.52 No.12 December 2017
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsci/52/12/52_45/_pdf/-char/en
風力発電所から出た低周波騒音が原因と思われる健康被害に、以下の症状が疑われており、それらの改善調査も行われている。
詳細は本文を当たっていただきたい。
不眠
血圧
リンパ腺の腫れ
胸腹歯耳鼻痛
煩い・イライラ
頭痛・肩こり
(太字は、汐見文隆医学博士による「低周波騒音の三大症状」。N43が太字化)
湾岸風力反対活動
日本国内では、石狩市や由利本荘市で湾岸・洋上風力発電の建設ラッシュが続いている。
その一方で地域住民は無論のこと、風力発電に関心を寄せる人々が建設反対活動(書名や勉強会)を行っている。
それらの内容は各自調べていただけると幸いである。
(2024.1.19 敬称略)
画像はイメージ(「canva マジック生成」で作成)
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