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男闘呼組のこと。10
1997年、両親が離婚した。
父が事業に失敗し、良くないところからお金を借りてしまったからだと記憶している。
私はすでに成人して21歳。
年の離れた弟は中学1年生だった。
母と弟と3人、古くて狭い借家での新生活。
母は早朝から夜まで働き、私もアルバイトを掛け持ちした。
母が働いている分、家事担当は私が継続し、弟の授業参観なども私が出たりした。
3人での生活が始まって数ヶ月。
母の食欲がなくなり、見る見る痩せていく。
そのうちに背中と膝が痛いと言い出し、
看護師である伯母に相談すると、すぐに病院へ。
レントゲン画像、カルテ。
伯母は経験から悟ったらしい。
これは長くないと。
そこから母の闘病生活が始まった。
母の収入が途絶えたため、(正社員だったので、月給の6割ほどの傷病手当が出てはいた)
私の収入で生活することに。
遊びたい盛りの21、2歳。
自分のお給料からお米や野菜や肉を買うことが辛かった。
弟の学費、塾代、奨学金の返済もしなければならない。
そして母の病院代。
生命保険だって使うためには保険料を支払わなければらならない。(今はガンと診断されたら保険料の払込みが免除になるものもあるが、当時はなかった)
貯金などできなかった。
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