競輪GP2021

賞金1億円をかけた競輪会最高峰のレース。今年は例年以上に様々な思惑が交錯するグランプリとなった。まずは何と言っても関東ラインだろう。12回目の出場となる平原をもり立てるべく若武者吉田に平原の高校の後輩宿口が続き競輪の醍醐味であるラインの絆で挑む。これまでラインの競争、己の競輪道を貫いて来た平原への鶴の恩返しとも言える布陣。モノにするかは平原次第。
絆では中国ゴールデンコンビも負けていない。今年はレース度胸満点の清水が前回り。関東分断もなきにしもあらずだが、必ずどこかでは仕掛け関東の思惑通りのレースにはさせない。屈指のオールラウンダー松浦は切り替えも含めて瞬時の判断がカギになりそう。
出場が危ぶまれた守沢と一昨年の覇者佐藤の北日本コンビは地元南関地区の郡司との即席ラインとなった。戦法の幅が広がった郡司にとってラインが出来た事がプラスとなるのかワンテンポ早過ぎた仕掛けになってしまうか?
近畿の古性は初出場だが荒々しいレースぶりから大舞台での単騎はむしろプラスに働くのではないか?案外このレースの展開の1番のカギは古性がどのラインの切れ目にいるのか?ではないだろうか。関東ラインの後ろを取れれば最後の直線、内が一瞬でもあけば中割ってのケースも十分考えられる。
泣いても笑っても今年を締めくくるにふさわしい熱いレースを期待したい。
選ばれし者の 恍惚と不安 我に在り。


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