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映画「THE FIRST SLAMDUNK」の好きなところを羅列する

前置き:


自分は映画館で同じ映画を何回も観ない。
映画を映画館で観ることは大好きだけど(チェンソーマンのデンジくんとマキマさんのデート回を思い出すので)、1回に1900円は高すぎる。
「ボヘミアンラプソディ」はあまりにもライブシーンが素晴らしく、元々クイーンの曲が好きだったこともあって5回観に行ったけど、これを超えることは人生でもうないだろうと思っていた。

でも違った。
人生で初めて20回以上「THE FIRST SLAMDUNK」を観るために映画館に行ったしこれからも行く。書いている今も早く映画館に行きたいと思っている。
そして人生で初めてこの時代に生まれて良かったと思った、なぜならこの素晴らしい映画を好きなだけ映画館で観ることができるから。

なぜこんなに好きなのか、それはあの映画があまりにも素晴らしいからとしか言いようがないんだけど、未来の自分のための備忘録、そしてあの映画の良さを字数と時間制限無しに言いまくりたいエゴでこれを書くことにした。

ここからは映画の内容を思い出しながら、好きなシーンやセリフをひたすら書いていく。本当は感謝を込めて登場人物全員に「様」をつけたいところなんだけど、心情をストレートに綴るために敬称は略で書かせていただきます。
まだご覧になっていない方はネタバレばっかりなので注意です。

プロローグ

・沖縄の素晴らしい海が映る
綺麗さとはかけ離れた、海と言っていいのかわからない海しかない神奈川出身である自分には、素晴らしい自然を誇る沖縄がスクリーンに映るだけで嬉しい。この映画を観てから早く沖縄に聖地巡礼へ伺わせていただきたい気持ちが溢れている。
・「上手くなったな、リョータ」
ソータの言葉、こんなに優しい兄ちゃんっているの!?ってくらい優しい。常に手を差し伸べ続ける優しさではなく、手加減しないという優しさもあるんだなと思いました。
・「レギュラーになる」
有言実行すぎて泣いた。本当に映画開始2分後くらいからずっと泣いている。
・自分よりバスケ上手な兄に向かっていくリョータの表情
・兄弟あるある、心無い言葉をカッとなった勢いで言ってしまう
年の近い兄弟がいる身として、覚えがありすぎる。小さい頃は喧嘩しない日がなかったし、勢いでどんなことも口に出していた記憶がある。
もしその言葉通りのことが実際に起こっていたら、悔やんでも悔やみきれなかっただろうと思う。読み切り「ピアス」で6年生になったよと言っているリョータを思い出して泣く。
・リョータがリストバンドを2つ着けて言う、「行ってくる」
鑑賞10回目を超えたあたりから、このシーンで泣かないことが不可能になった。グッズのリストバンドを運よく買うことができ、同じくスラムダンクの映画にはまっている友達と二つのリストバンドを分け合った。私はソータの方のリストバンドを持っているんだけど、楽しみなイベントがあるたびに装着し玄関先で「行ってくる」をやっている。

最高のオープニング


このオープニングを観るために映画館に行っている、と言っても過言ではない。初めて観た時に「井上先生の絵が動いてる・・・!!」と思いながらめちゃくちゃ泣いた。ただ登場人物が歩いている、線のみのシンプルなアニメーションなのに、その格好良さが天元突破すぎる。
今までの人生で一番好きな映画のオープニングは「BABY DRIVER」で、これもまた音楽とカーチェイスのマッチングが最高(最高)だけど、THE FIRSTが並んでしまった。
これが映画館で観れて本当に良かった・・!!早くまた観たい。
24回目の鑑賞で気づいたのですが、この映画はほぼ3DCGで占められているのにこのオープニングは2Dなんですよ。これがどんだけかっこいいことか、、ここが2Dだからこそ絵が動く感動がひとしおになり、そして曲が終わって登場人物に色がつくシーンが際立つ気がします。

前半戦


・「最初からバチバチかよ」
山王の強豪さをポップに示すリョータらしい語彙が良い。ボキャブラリーが良い。私もこんな語彙を増やしたい。
・「いや、まさか入れるとは」と会話しながら後ろ向きに走る花道とリョータ
さりげないシーンだけど、花道がバスケの動作を流れるように行っているところにグッときた。描写されない練習や過去の試合の積み重ねを感じる。
・シュートする三井の手首の柔らかさ!
3DCGだからこそなのか、しなる手首の柔らかさが画面から伝わってきたことに感動。
・拍手するみきお
山王得点に対してベンチで拍手するみきおさんが一瞬映るんだけど、ニコニコしながら両手でパチパチ拍手をしていて本当に可愛い。
・ドリブルするリョータのアップのシーン
「顔がいい」って良く聞く言葉だけど、心底そう思わされたシーン。顔がアップになって「王者山王、、」って独白が始まるこのシーン好きすぎる。

回想(ミニバス)


・ノールックパスが上手
シュート後に続く「ナイスパス!」という声援にいつもそれな、と思ってしまう。
・「リョータ!強気!」
つよき↑、「き」のところが訛っていて可愛い。応援するときにこの言葉をチョイスしたことがなかったので、印象的だった。心が挫けそうな時に「つよき↑」と自分を鼓舞している。
・兄の部屋で仮面を被るリョータ
表情が映らないからこそ、心情を考察させられた。部屋は本来人が帰ってくる場所なのに、本人が帰ってこない、でも部屋は残る。残酷だなと思った。兄が座って雑誌を読んでいた場所と違うところで読んでいるところも、考えさせられた。
・「7番がいい」
7番がいいんだね、、、(号泣)
・部屋を片付けようとする母と、部屋を守ろうとするリョータ
先のことを考えているからこそ、部屋を片付けようとするお母さんと、兄の居場所としての部屋を守りたいリョータ、大人の力には敵わないところが切ないしお母さんを悲しませたいわけでは決してなかったはずなのに辛い。
映画中にお母さんの気持ちがナレーションされたりすることはないんだけど、だからこそお母さんはどんな気持ちだったんだろうと考えさせられる。

後半戦開始


・7番をつけているリョータ
ゼッケン番号が7番(号泣)
7番をつけていることにこんな背景があったなんて知らなかった。
この映画知らなかったことのオンパレードすぎてどうすればいいかわからないけど井上監督への感謝が止まらない。
・ゾーンプレスされている時のカメラワーク
圧迫感が伝わってくるような画角で、観ているだけなのに絶望感が伝わってきた。「押してんぞこの野郎」の言い方にも焦りだけじゃなくて苛立ちが伝わってきた。
・角田の表情
この映画さ〜〜表情だけでなんでこんなに伝えることができるの?これが画力ってことなんですか?
映画ではベンチメンバーの表情や行動をすごく映してくれて、中でもこのシーンでの角田の表情が好き。
・点差が20点を超えるまでストイック地べた座りを続ける堂本監督
全ての動作が堂に入ってかっこいい監督でありますが、ここの動作は人間臭くて好き。もしお子さんがいたら、授業参観とかも絶対この姿勢になってる気がする。監督の選手に対する信頼も一貫していてすごいなあと思う。

回想(中学)

・「リョータっす」
自分も親の都合で神奈川に引っ越した過去があるので、この全然新しい学校に馴染もうとしたくない感じめっちゃわかる。私の場合は元いたところの訛りが出るのも嫌で、あんまり話さないようにしてた気がするから、言葉数が少ないのはそういう気持ちもあるのかな?と思った。
あと妹さんが速攻で友達を作って団地で遊んでいる描写、そしてリョータとの対比もリアルだなと思った。
・「小学生?」(中1だよ)
このやり取り、すげー好き。特に「中1だよ」の声優さんの言い方が好き。
・リョータがボールをキャッチする、ドリブルする時の音
作中を通して、バスケットボールが弾む音が重みをともなっていることに感動した。この音をきいて、そういえばバスケのボールって重かったなと思い出すことができた。
・三井の1 on 1
これは勝手な想像だけど、リョータは兄の事故以降からこのシーンまで、1人でしかバスケをしなかったんじゃないかと思う。
このいきなり現れて1 on 1を仕掛けてきた三井とのやり取りで、人とバスケをすることを思い出して中学からバスケ部に入ったのかな、と思った。
リョータの1on1、この映画では毎回中断されていて同情を禁じ得ない。

魚住

魚住が出ていることに感動しすぎて小見出しを作ってしまいました。
アニメ版を見ていて一番泣いたのはインハイ予選陵南戦、魚住の過去編だったもので、、桂剥きこそしていなかったけど、画面に映ってるだけですごく嬉しくなりました!!
魚住の好きなところ、バスケ辞めたいって思ってたのに辞めずに頑張り続けていたところです。同世代に赤木みたいな選手がいて、しかも自分と比べられて、チームメイトにすら応援もしてもらえなくてっていう状況でめげて当然すぎる。心情を吐露する魚住にかける田岡先生の言葉も本当に大好きなセリフの一つです。そこから3年生になるまでの細かな描写はされていないけど、陵南戦の中で魚住がどんなにすごい選手かは充分すぎるほどわかるじゃないですか。空白の中で努力を怠らず研鑽し続けた人なんだなってところが本当に好きです。コロナ期間時間あった時、感銘を受けすぎて『UOZUMI』っていうローマ字Tシャツデザインしてたもんね。

ビハインドザアーク

・「OK、パス出すっすよ」
このセリフめっちゃ良いよね。リョータのポップさと敬語の組み合わせが生んだ奇跡の表現だと私は思います。
・三井のシュートと同時になり始める音楽
この演出を考えた人にアカデミー賞を贈りたい。ここで自動的に涙が出てきて止めることが、もう、全っ然できない。このシーンで嗚咽している人がいたら私かもしれません。毎度毎度堀田徳男と同じ顔になってしまう。
10FEETの皆様、素晴らしい音楽を本当にありがとうございます。
・「もう俺にはリングしか見えねえ」
涙が出すぎて私にはスクリーンすら見えねえよ、、
クリアな視界でこの名シーンを噛み締めたいのに毎回叶わない。
・ゼエゼエしている三井とリョータの視線のやり取り
過去シーンと対比すると、このシーンにたどり着くまでの過程を想像して胸が熱い。

赤木先輩

・「ディフェンスは気持ち」
この掛け声が好きすぎて日常で使用している。ユニクロUのTシャツくらい普段使いできる使い勝手の良さである。気持ちの大事さを教えてくれる赤木先輩に感謝。丸刈りも似合っていらっしゃる。
・「宮城はパスができます」
赤木先輩の表情、そしてこのセリフの後のリョータの表情、さっきも書いたけど表情で魅せるのが上手すぎる。画力があれば説明とかセリフって不要になることがあるんだなと感じた。
・「やり返せ赤木!」
決して好戦的ではない木暮先輩が言うから感動する。中学高校と一緒にバスケを続けてきたからこそわかる今までの努力と、赤木自身のバスケに信頼がなかったらこのセリフ出ないと思うから。
・精神世界
精神世界、っていう表現も微妙な気がするけど、赤木先輩も悩んだりとか、迷ったりっていうのがあったんだなと思わせるシーンだった。見下ろす、という先輩の台詞とみんなを見上げる赤木先輩の対比に唸らされる。三井が1人では引っ張り上げられなくて倒れるのも好きなシーン。あと流川が手伝わないとこも好き。
・「ありがとよ」に対するみんなの反応
ねえ赤木先輩がありがとうって言ってるんだからそんな好き勝手いうなし!!と思わんでもないが、みんなの反応も好きすぎる。
流川の「自分のため、、」という決して大きくはないけどちゃんと自己主張しているところが特に好き。
・「いくぞ!」
みんなの間から眼光鋭く現れる赤木先輩のシーンが好きすぎる。あのシーンのTシャツを作ってください。人生のどんな逆境の時もこのセリフを思い出して頑張れる気がします。

彩子さん

・ご自身もランニングをしている彩子さん
しっかりおしゃれもしているし、でも前髪をあげたりしてランニングをする格好をして走っている彩子さんが好きすぎる。あと「No.1、ではないけど」とお世辞を言わないところも好き。
彩子さんがなぜバスケ部のマネージャーをしているのか、バスケがいつから好きなのかなどを描いたスピンオフ待ってます!!!
・「No.1ガード」
リョータが手のひらを見ているっていう描写は何度かある、でもこの手のひらが作中1回しか映らない。この繰り返しをしない演出が最高。
・「あいつは大丈夫です」
2回目のシュートを決める前に言うから熱い。同級生だからこその信頼が垣間見えるし彩子さんの表情が自信に溢れていて大好き。

流川

流川に憧れてクロスバイクを買った私、3DCGでさらにブラッシュアップされた天才の動きにただただ感動するだけでした。
・沢北のポスターを1人パンチする流川
面白すぎるだろ。闘争心を擬人化したら流川になる。
この時の流川の襟足がかなり伸び放題で、見た目に頓着していないけどひたすら美形な人って確かにいるよな、と謎の説得力を覚えた。
・「そんなタマじゃねえよな?」
天才?いや天才なんだけども!すげえな、そこでしっかり決める三井もすごい。
映画にはなかったけど、原作での仙道先輩との1on1シーンも好き。
「きたざわ、、だったかな?」みたいなあやふやさ、適当さも仙道先輩の良さ。アニメを初めて見たのが去年だったので、ゴールデンカムイの鶴見中尉と同じ声優さんだったことは今でもカルチャーショックだった。
カリスマの声ってことなんですね。

我らが桜木花道

これは完全に私の独断と偏見だけど、スラムダンクが好きな人は全員もれなく花道が好きだと思う。一番好きなキャラ、ってことではなくて、この作中における花道はスラムダンクの魅力そのものだと思っている。
映画がリョータを主人公に配置して今までに見たことがないスラムダンクを見せてくれたことは感謝してもし足りないけど、花道をメインに置いた描写がちゃんと原作通りにあったことも本当に嬉しかった。
・「4点分の働きってことか!」
こんな一生懸命にアクティブリスニングしてくれる生徒最高すぎる。
私が安西先生だったらめっちゃ嬉しいよ。
・「やまおうは俺が倒す!」
JUMP主人公大賞受賞です。そこで観客の子供が映る描写も大好きだし、殴り飛ばした上で審判に謝る赤木先輩も好きすぎる。
・「桜木!」「花道•••!」
苗字と名前を呼んでいる人が別だけど、フルネームが完成するこの一連のセリフが好き。だってこんなに美しい名前そうそう無いよ!ここでのリョータの表情も好き。
・「チクショー」
花道の過去シーンをそこで流さないでほしい、涙が出過ぎるので。
個人的には原作の「大好きです、今度は嘘じゃないです」がなかったのも異論ない。その台詞を言われていたら泣きすぎて脱水になってしまう。
痛みだけじゃない感情に耐えている花道の心情が溢れるような一言で、声優を務めてくださった木村昴さんに脱帽した。

回想(インハイ直前)


・リョータの手紙
この手紙シーン、自分の中では映画の中で一番しんどいシーンだった。
確かに自分の心無い言葉が兄にかけた最後の言葉だったら、罪悪感をずっと抱えててもおかしくないけど、ここまでのことを考えていたなんて予想だにしなかった。渡した手紙を書くまでに色々下書きしたり捨てたりしたんだろうなと思って、一番リョータの人間味を感じたシーンだった。

2回戦終了まで

・「ドリブルこそチビの生きる道なんだよ!」
阻む2人の間から、まさに活路を見出すあの描写、好きすぎる。
あとこの名シーンと同時に第ゼロ感を流してくれた人ありがとう。
・「あのさ、俺たちならできる」
このセリフ、本っっ当に大好き。今年職場で新人担当をやっているけど、担当している新人に職場が荒れている時にこのセリフをずっと言っている。教育の結果、いつしか新人からもやばい時にこれを言ってもらえるようになった。アファーメーションってこの言葉のことだったんですね。

先日Youtubeでこの映画のイタリア語版予告を見た時に、イタリア語全然わかんないけど絶対にセリフが言われているのがわかって文字通り泣いた。
(上記に貼り付けた動画の37秒あたりです)
それくらいこのセリフはでかい。
・「湘北に入って良かった」
もうさ〜石井くんの感情の入った応援、独特のムーブ、そしてこの台詞と表情が好きすぎる。このシーンでは石井くんと全く同じ顔をして泣いています。こんなすげえ試合見たらそう思うに決まってるよな。
・木暮先輩
スラムダンクで個人的に最も好きな木暮先輩がたくさん出てくるところもこの映画のありがとうなところでした。この大詰めで先輩が心の中で全員の名前を呼びながら応援しているところ、本当に好きなシーンです。
この明暗をわける局面では試合に出ていないけど、安西先生の教え通り諦めずに応援を続ける姿に毎回勇気付けられます。「コートのみんなはすごい相手と戦ってるんだ、ベンチも最後まで戦おう!」も大好きなセリフです。
・原作通りの描写
この深津さん以降のセリフなしシーンが名作すぎる故に、山王戦は映像化されないと思っていた。これは漫画でしかできない表現で、漫画だからこそ伝わる良さがあるからアニメになっていないと思い込んでいた。
私は森で生まれ、無知だった。(ナートゥをご存知か?)
こんなにも集中線、コマ割、動きを原作通りに映像化してくれるなんて、漫画を読むかのように映画を観る、今までにしたことがない経験だった。
・沢北がここでシュートを決める凄さ
あそこで花道の言う「へなちょこシュート」ではない、おそらく数えきれないほど練習してきたシュートを打ち、そして決める沢北。これって本当に本当にすごいことだよなと気づきました。三井の3ポイントだってそうだけど、沢北だってここにくるまで積み上げてきたものが山ほどあって、それが実際にこの土壇場で逆転シュート成功に繋がるわけじゃないですか。描かれなかった沢北の今までを考えて勝手に泣きました。
・そんな沢北のシュート、堂本監督の全身全霊のガッツポーズ、石井くんの声が伝わってくるかのような表情と動き、からの花道
この描写にバスケットマンになった花道が集約されている。
今までに読んだ全ての漫画で、最も好きなコマをあげるとしたら、このラスト8秒で走っている花道を挙げる。「あきらめたらそこで試合終了ですよ」が体現されていて、私は泣きながら画面を見つめることしかできない。
・「スラムダンク」と題された漫画がスラムダンクで終わらない良さ
この素晴らしい作品の最後を締めるシュートが合宿シュートなのが好き!
最後は華々しいダンクじゃなくて、積み上げてきた練習の成果であるシュートっていうのが、花道の成長とこの漫画の堅実さを表現している気がして。

・静寂
映画館ってこんなに静かになることあるんだ、、って観るたびに思う。
そして口呼吸をすること、泣き声をあげないことに全集中し、ボールがネットに吸い込まれている様を見つめる。
このシーンで耐えきれずに耐えきれずに鼻をすすっている人がたまにいるんだけど、マジで俺たち友達だよっていつも思ってしまう。めっちゃ気持ちわかる。ここで泣かないわけねえよなって。
・1人上を見上げるリョータ
セリフがないのが逆に良すぎて。周りのみんなが互いに飛びかかったり喜びに溢れてまくってる最中、リョータだけが上を向いているところを上から描写する画の切り取り方、天才です。

エピローグ

・リストバンドをお母さんに渡すところ
目を見て2人が話しているシーン、もしかしたら映画で初めてかな?海を前にして2人で話ができて、兄のリストバンドを返す、これがずっとやりたかったことだったのかなって思った。あんなちゃんがダッシュで駆け寄ってくるところ、これも愛じゃねって私のなかの釜爺が申しております。
・AMERICA
まさか海を超えた描写、しかも沢北だけじゃなくてリョータが出てくるなんて夢にも思いませんでした。映画がブザービートで終わらず、その後を描いてくれたっていうのもこの映画の好きなところです。
・「こんな遠くまで、ご苦労様です」
沢北のこういうところ、本当に見習わせていただきたいよ。自分も留学してたらいろんな苦労とかあるだろうに、他者にこの台詞をかけられる人間性が眩しい。あと、あのインターハイでおそらく初めて高校バスケにおける挫折を経験したであろう沢北がバスケをその後も続けていたことが嬉しかった。全力を出し切って、土壇場で逆転シュートを決めたのにブザービートで負けるなんて想像だにしなかっただろうし、それ故の落胆と挫折は計り知れなかっただろうと思う。だからこそ、最後に沢北がバスケを続けているだけじゃなくて、更なる高みへ挑戦までしていることがすごく嬉しかった。
・なり始めるイントロ、そして線画でのエンド
試合で始まったこの映画が、また別の試合の幕開けで終わるっていうのもなんて素敵なんだと思わされた。そして井上先生の素晴らしい線画で始まった映画が、井上先生の絵で締められるこの演出。ここでも毎回泣いています。

エンドロール

こんなに一生懸命、見知らぬ人の名前を見ながら感謝の気持ちを抱いたことは初めてだぜ、、って思います。こんなに素晴らしい映画を制作してくれてありがとうございます。

そして第ゼロ感。この曲が好きすぎて好きすぎて、先日フェスで拝聴してまいりました。この曲を聴くために10-FEETが出演する日を選んで、スラムダンクのTシャツ着てリストバンドつけて行ったんだけど、いざこの曲が演奏された時、感動して号泣しすぎてコールアンドレスポンスが全くできませんでした。私もWow wow言いたかったぜ、、でもぶっちぎりで最高でした。
もしこの曲が好きな人がいたらぜひ、生演奏本当に良かったです。

予告について

予告についてどうしても触れたいのでここで!
スラムダンクは高校生の頃出会って好きになって、この映画が制作決定した2021年からずっと鑑賞を楽しみにしてました。
そんなめちゃめちゃわくわくしていた私の前に現れた予告がこちらでした。

正直この予告を見た時、え〜•••なにこれ?って感じでした。あと円陣を組んでいる予告も映画館で見た気がしますが見つけられませんでした。
それら予告からは映画の内容が全然分からなくて、どんな映画になるのか楽しみというより不安でした。
特に予告で映画の内容が明らかにされると思っていた分、リョータがたくさん写っている以外には文字などでの説明がなく、なんならちょっとがっかりしてしまいました。

ただ!!あんなによくわからないと思っていた予告、鑑賞後の今見ると、え〜•••なにこれ、、この予告大正解じゃん•••。に感想が変わりました。映画を何回も見ているため、いつしか予告を観ても泣けるようになりました。
よくわからないと思っていた予告、「予告に使うならここしかない」というシーンたちが見事に集合していた。鑑賞した人たちが予告を見て泣ける仕組みになっていたなんて、、計らいが粋すぎる。
浜ダッシュ、円陣シーンといったリョータにとってのターニングポイントシーンの採用、また「山王戦!!」といったアオリ文の代わりにこれらシーンで予告を作成した天才たちの作戦、ずばり的中です。
映画公開後の予告も大好きですが、公開前の情報を絞ったバージョンはいつ見ても痺れます。

あとがき

つまるところ自分がスラムダンクを好きな理由は、人が好きなものに出会い夢中になることを描いているからだと思った。
晴子さんがきっかけで別に興味のなかったバスケを始め、いろんな経験をして夢中になっていく花道に共感するからこそ花道が好きだし、この山王戦という最後の大舞台でこんなにも感動するんだなと映画を見て改めて感じました。
そして、好きなものであるバスケに対するそれぞれのスタンスの違いが映画で表されているなとも思った。たとえば三井は好きなものを一度諦めたけど、それでも諦めきれなかった人だなあと思う。だからこそあの怒涛の3ポイントシュートでは今までの努力や熱量が報われたような気がしてめちゃくちゃ泣くし、他のメンバーとは違う親しみやすさを感じる。2時間という短い中で、こんなにもいろんな新しい描かれなかった事柄を描きながらも、原作のストーリーラインをなぞってブザービートまで持っていく手腕、原作者が監督を務めてくれた、井上先生がリードしてくださったからこそこんなにも素晴らしい唯一無二の作品が誕生したんじゃないかと感じました。

振り返ってみると、この映画からは本当にいろんな影響を受けた。
フェスに行ったこともだけど、この映画を見てバスケの試合観戦をしてみたい!って気持ちになって、初試合観戦をしてきた。選手たちが試合前に練習しているところを見て、この人たちは今までに数々の努力を重ねてきたんだな、って無い記憶を勝手に想像して泣きました。実際に試合を見ると、本当にバッシュの音ってこんな感じなんだ!とか、ドリブルはっや!とか負けているシーンでの3ポイントシュートってこんなに心に来るんだなあとか、映画の試合がより立体感を伴って見えるようになりました!

あとはNikeの「Air」というスニーカーを題材にした映画を見に行って、ナイキのことも好きになってしまいました。マット・デイモンさんにも感謝。
どうしても赤いswooshのAir Force 1が欲しくて、でもレディースだと現在ほしいデザインを見つけられなかった私は、これを作ることにしました。

夢のカスタムスニーカー!
文字入れサービスの活用結果

まさか映画の影響でカスタムスニーカーを作る日が来るとは、、
人生って本当に最高!!

もし興味ある人、カスタムサービス詳細は以下からどうぞ!
私はAir Force 1をカスタムしたけど、いろんなスニーカーでもできます!

続報!スニーカー届きました〜!!NIKEありがとう!!
YUKIさんもおっしゃっていました、「嬉しいことや楽しいことにどんどん飛びついていこう、悲しいことや辛いことは勝手に向こうからやってくるんだから」って。オーダーメイドして良かった。
見てください!!

赤いスウォッシュだ〜!!
車買うとしたらこのナンバーにします

降水確率が0%の日にしか履かないと決めているので、まだ数回しか世間に見せびらかすことができていないのですが、履けば必ずめちゃくちゃテンションを上げてくれます。この映画、ただでさえ私にとんでもなく影響を与えてくれているというのに、このアイテムによって普段あまりスニーカーを履かない自分のファッションすら広げてくれることになりました。

あと同じ映画をリピート鑑賞することによって、登場人物たちの心情を考えること、各シーンへの観察力が上がりました。
今までは映画を受動的に、作中で起こっていることをただ見ているだけだったけど、なんでこんなことを言ったんだろう?とか、今の手の動きなんだろう?とか、このシーンはさっきのシーンの対比になってるのかな?とか、観ながら考える、ということができるようになりました!元々映画は好きだったけど、この映画に限らず他の映画を見る時もより没入しながら観るようになった気がします。リピート鑑賞、おすすめです。

羅列したけど書き足りた気がしない!!
のでこれからも追記しまくっていこうと思う!

俺たちならできる!

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