幸福度を高める科学と個性の見つけ方(やりたいことがない20代向け)

やりたいことなんだ?

自分らしさとは?個性とは?

最近、SNSでもよく読まれている記事にも現れているなと思います。

たとえば、勝手に尊敬しているけんすうさんの記事

東大の起業系の研究をされている馬田さんの記事

最も心を動かされた作品「何者」の著者、朝井リョウさんの記事

僕は、自分らしさ(自己認識)をテーマにいろいろ考えることがあって、よく聞かれるし、これは社会の本質にあるどす黒い課題だと思うので、まとめてみました。

結論からいうと、キーワードは3つ
「自己決定(self-detection)」「個性(personality)」「没頭(flow)」
これらを高めることで、何気ない日常の幸福を高めるお手伝いをします。

目次

0. 前提 (幸せとは)

1. 自己決定感が幸せなんじゃないか
1-1. 自己分析で自己決定感を向上

2. 個性
2-1. 性格は遺伝で50%ほど決まっている...
2-2. Vision Driven で自分の個性を仮説検証し、好きを探す

3. 没頭
3-1. 意志力 Will-power
3-2. 成功のための正攻法 GRIT
3-3. フロー状態

はじめに 幸せとは? やりたいこととは?

みなさんにとっての幸福とはなんですか? 


 「                 」


自分なりの答え(幸せの定義)を1分くらい考えてみてから、以下を読んでみてください。


back number の瞬きって曲では、

しあわせとは、星が降る夜と眩しい朝が繰り返すようなものじゃなく大切な人に降り掛かった雨に傘をさせることだ

多くの共感を生んだこの曲にも幸せとは! でももっと正確に教えてほしい笑

他にも、いろいろ音楽にも、映画でも、成功者の言葉にもばらばらに幸せが定義されていますよね...


だから「幸せとは?」答えをいっちゃうと、
人それぞれ」です。
つまり、個性によるんですね(答えになってない)


ただ、心理学では、賢い人達が長年しのぎを削って、段々と研究が進み、「幸せ」の定義が進んできました。

この記事では、
第一に、心理学をベースに、「幸せ=自己決定感」 と定義し、それを実現する瞑想や自己分析を紹介します。

第二に、遺伝でほとんど決まってるけど、個性を明確にして、自分らしく生きる思考法をご紹介し、

最後に、自己満足で終わらないために、個性に没頭して世界に貢献しよう

って話です。どうぞ。


幸せ=自己決定感 らしい

最初に、心理学をベースに、幸せの定義を確認します。

結論からいうと、「幸せ=自己決定感」といわれています。

自己決定感とは、自分で自分の行動をコントロールしている感覚のことです。
有名なのがマズローの欲求階層説でいう「自己実現欲求」については皆さんご存知かと思います。人間の最高位の欲求は自己実現!ってことですね

画像1

実は、マズローの研究は基盤ではあるのですが、具体性・データがないため、自己決定について後の時代で研究が進みます。

研究の歴史でいうと、皆さんご存知のマズローの欲求階層説から始まり、デシとライアンさんがSDTを公表し、後で説明するフロー理論をチクセントミハイさんが提唱します。

この記事の本論である、Self-Detection Theoryをご紹介します。(以下、SDT

SDTとは、有能感・自律性・関係性の3つでして、

・有能感(Competence): あるコミュニティ内での効力感・自信・自律性(Autonomy): 自分の不変の価値観や興味に一貫して行動すること・関係性(Relatedness): 他社とつながっている感覚、愛や友情

です。

先程の「幸せとは?」 という質問に対して、思い浮かんだ皆さんの要素はだいたいこの3つに収束しませんか?
よくあるドラマなんかで例を出すと、

・有能感は、起業して成功するとか、頑張って報われるなど?・自律性は、しがらみを抜けた自由な生活とか、夢を追うなど?・関係性は、家族愛や恋愛、友情など?

だとおもいます。

つまり、ここで言いたいのは、このフレームでいろいろ物事を見てみると、幸福がもっと明晰に分類でき、私・あの人がなぜ幸福を感じているかを考える際の手助けになるという理由と、
最初の問い「幸せとは?」の答えは「自己決定感」であるということ紹介しました。

大体の幸福の研究でも、大枠で自己決定感に収束しだしていています(*私の見解)

例えば、SNS疲れが幸福度を下げるという研究結果(*1) は、
Facebookをよく見ていた人は孤独感が増えたというデータが。これは、他人の成功をSNSで見続けることで、無意識に他人の能力と自分を比較して、結果的に自分の有能感(自己決定感)が下がり、孤独になったというわけです。

自己決定感を上げるには、自己認識が重要

じゃあ、どうしたら自己決定感が上がるのかって気になりますよね。

諸説ある中、私は自己認識だと思います。

自己認識でできることは、

・自分の認識ができれば、自分らしく生きることができて、他人に振り回されない。・自己認識ができれば、自分のやるべき目標が明確になって生きるモチベーションが上がる。自信が持てる。・自己認識ができれば、自分のできないことも明確になり、他人に任せれる・寛容になれる。できないときのパターンを知れば、正常モードに戻せる

など様々なメリットがあるんです。ソースはGoogleで行われているマインドフルプログラムの本"Search Inside Yourself"から引っ張ってきました。

例えると、自己認識とゲームのキャラメイクって似てるんですよ


誰でもVitualでアバターになって、配信ができるお気に入りのアプリMirrativをやってるときに気づいて、自分で作ったキャラってモチベーション上がるんですよ。そこで思いついたんですが。

PRGのキャラを作るのを想像してください。そのキャラは、顔や服装など見た目も変えることができます。理想の役職を選ぶことができます。剣士や魔法使い、回復、武器を作る人、などなど。どこかで読んだ憧れのストーリーに影響されることもあるでしょう。自分が作った理想のキャラなら、成長させたいとか、うまくいくようにモチベーションが生まれます。

自己認識もそれと同じです。 自分で選び、目標を持ち、理想を描けば、モチベーションは生まれます。

そして、眼の前に敵や目標が現れ、それを乗り越えるためにスキルやレベルを上げて行きます。

その際に、自己認識やコントロール感が必要ですよねっていう話です。
現実世界もまあ似たようなものだと考えます笑 好きな職種を選んで、経験値を上げて、目標をクリアして、世界を救うんです。

ゲーマなので、例えが分かりにくい、自己認識がなんなのかわかりにくかった人に…
一般的な例でいうと、
就活のときにやる自己分析のようなものです。

学生時代に頑張ったことを明確にするじゃないですか。自分の強みと弱みを洗い出して、そして、企業の欲している人材像に近づけることが就活で言う自己分析なのですが、それとプロセスは同じですね。

自己認識も同じく、過去に自分がやってきたことを洗い出し、その出来事に対しそのときの感情、その行動の結果、共通して大事にしている価値観をまとめ、共通点から自分の好き・興味・憧れから、やりたいこと・将来の自分を予測します。回帰の予測っぽいイメージです。

画像3

過去の行動がバラバラに散布してて、その点を興味・憧れというベクトルに向かって、過去の点から線を引くと未来がなんとなく予測できるはずです。
私は、ギフトよりも過去の行動からのみ未来は作られると信じたいですが。

しかし、現実は厳しいことに、IQは90%遺伝、性格は50%ほど遺伝で決まっているという研究もあります。

個性の心理学

ちょっと間に挟む形で、個性についても。

残念ながら、性格は遺伝で50%ほど決まっているようです。(*3)
性格要素のBig5と遺伝の関係を調べたら、
開放性=45%・誠実性=38%・外向性=49%・調和性=35%・神経症傾向=41%が遺伝していたといいます。

ここで、言えるのは、残りの50%は行動で変えれるということです。

ポジティブ心理学でいう、幸福の方程式(*4)というものがあって

H = S + C + V

式は、
 S(セットポイント):要するに遺伝(~50%)
 C(環境)                  : 自宅や知人、会社など、
 V(自発的な行動)   : 自分や好きなことを生活にいかせているかどうか

もし、遺伝が50%で、仮に仕事が生活の半分(25%)を占めている人で、私は変われないんですって思っている人でも、残り25%の自発的な行動で1/4も変えれるんですよね。その差は、単純に、毎月フルに25%の自発行動できたら、1年後3倍伸びるってことですから、諦めるのは早いです。

35〜40代になると90歳まで性格は変わらないというデータ(*5)も出てたり…

しかし、ここで言えるのは、行動は変えれるということですし、
また、50%くらい自分を占める性格について知ることができれば、いい性格をいかした職を探したり、苦手な性格がわかったら練習で部分的に補ったり、潔く捨てちゃったりすればいいので、そういう意味でも自己認識は大事です。無料で性格分析できるm-gramをおすすめしておきます。

というのも、私自身、10年間くらい個性を探していたので笑
高校行かずにバンド目指して、大学入ってすぐ休学して東京で働いて、鬱ぎみになって、死にたくなくて心理学勉強して、マインドフル見つけて瞑想本場のチベットいってやりたいこと明確になって、性格診断のm-gramでデータ分析したりしてました。

画像4

m-gramは400万人が診断して、話題になったのですが、そこのデータをいじってて、個性の心理学の可能性に触れて興味が出て勉強しました。
個性を知りたかったらm-gram診断をやってみてください。

また、VIA-ISストレングスファインダーも有名ですが、中身のロジックを知っているので、日本人の性質を考慮してない(2つは外国のもの)、有料などの理由から、m-gramのほうがいいかなと思っております。気になる人との相性も測れたりしますし。


ただ、注意が必要な点もあります。幸福を意識しすぎると悪い影響もあるよということは研究(*2)でもわかっていて、235人の参加者で、人生には一番幸せが必要だと考えている人は、結果として幸福度が低い傾向にあったとデータで出ました。
著者のラスハリス博士も、幸せを求めすぎても同時にマイナスのことが起きたときに、今の自分が幸せでない証拠として解釈されることもあるという。

また、前述した馬田さんの記事でも、情熱を探すことが悪影響を及ぼす恐れもあるといいます。
情熱に関する2つの行動パターン
1. Fit Mindset (最初から情熱をもてる職を探す)
2. Developing Mindset(与えられた仕事の中で情熱を育てる)
があって、確かにFitのほうが最初は仕事にフィット感を持っていたが、Developingの方も時間が経てば同程度になるといいます。
 さらに、別の研究でお見合いと恋愛結婚の恋愛感情を調べたら、お見あいのほうが時間を置いた後にスコアが良かったと。これは、お見合い側はここからあいを育てていくという考え方、一方、恋愛コンはフィットしてるから自然とあいは育つという油断があったのだと思います。
 また、研究によるとFixed mindsetの人たちは、情熱が見つかれば無限にモチベが生まれると信じているが、そのためか困難を予測することはせず、実際に困難に直面すると容易に興味を失ってしまうという。一方、Growth Mindsetの人は新しいことに興味を持つ傾向と、困難に対しても興味を拡大するといいます。半端なくいいことだらけなので一読を。


過去の悩んでいた自分に、個性・自分らしさ・私だけの夢・生まれてきた意味… なんてもの探しても見つからないよと、いいたいのです…

Vision Driven で個性を仮説検証し, 自分らしさを探す

じゃあ、具体的にどう自己分析したらいいのか。

そのなかで、これが欲しかったんだよって本が最近発売されたので、ご紹介を。

画像5

この図解がすばらしくてですね、
現実には4つの世界があり、みなしのぎを削っていますと。
カイゼンの地ではPDCAを回し、期限や数字に追われ、戦略の荒野では、戦略思考を回しビジーネスでときに権力とも対峙します。デザインという平野は一見穏やかですが、クリエイティブな先住民が塔を構えている。そんな厳しい現実世界…

「自分は何者なんだ…」
「自分がなにがしたいんだ…」

その4つの世界の真ん中にはふと目を向けると穴があって、現実世界の下にビジョンの世界があるという。

画像6

ビジョン思考というものは、妄想から始まり、実際に知覚におこして、それを独自に組み替え、外へ表現する。このサイクルを回すことがいい方法だよっていう本です(雑まとめ)

宣伝でもなく、心から科学的で図解でわかりやすくいい本だと思ったので、おすすめしておきます。デザイン思考からCrueも示されていて、理論の理解から手を動かすところまで書かれています。


==以下、後ほど追記==

ちょっと疲れました笑 細菌感染して熱あるので、寝ます


自己認識には瞑想が効果あり

こちらで、論文の要約してます。

つまり、自己認識したいひとは、まず瞑想から始めることをおすすめするよってことです。

他にも、私の主張を裏付ける書籍があるよ(なげやり)

- 意志力 Will-power

IQやEQもあるけど、調べたら意志力が高い人が成功しやすい人だったよ。意志力上げるには、瞑想や運動、食事が大事だよって感じの内容

- 成功のための正攻法 GRIT

成功者を調べたら、やり抜く力が高かった。つまり、成功するにはやり抜く力(興味・練習・目的・希望)を持てばいいよ!って

詳細は以下の記事を前、書きました

フロー状態

没頭ってのは、幸福においても生産性においてもすごい効果がありますってことを研究した人。

今のインターン先の上司に当たる人もフローの研究してまして、

アメリカで何本か執筆に携わったあとに、慶応の大学院いって、この本を出されたそうです。とても優しくて、よく期限を守れない私をほっておいてくれます笑 笑顔が素敵です。

紹介雑ですみません。あとで、もっと書きます。


まとめなきゃww
で、私の話ですが、自己認識によって目的が定まっただけでとどまらず、その先にある生産して社会をより良い場所にするまでがセットだと思ってます。

その生産かつ幸福を促すために、没頭を私は作りたい。

皆さんの個性と自己認識によっていかしたら、次に「好き」に没頭して社会に還元して、世界をもっと幸せな場所に替えていきましょう。

最後に

なんでそんなに調べたのって、いうと私のVisionだからです()

画像7

そして、第一歩として「悩む若者向け 自己認識促進のための瞑想アプリ」を作ってますっていう。

画像8

このアプリが解決する課題は、直木賞を受賞した「何者」に描かれていたような自分らしさの消失・社会に充満する無気力が諸悪の根源だと思ってますし、私も悩んで鬱になりかけました。

画像9

それを、私がアプリによって解決します。

画像10

瞑想は自己認識に効果ありますし、科学的にもストレス低減や免疫アップ、生産性・集中力・知性アップ、フロー(没頭)への入りやすさ、などの効果が実証されています。

瞑想アプリって、既存でありますがスピリチュアルだったり、まだまだ認知されてなかったり、ヨガの会社が片手間で作ってるんですよね。

機能としては、1枚目のスライド写真にもあるけど、3つ
1. 瞑想タイマー 
2. 音声による瞑想カリキュラム
3. 使う人に合わせたおすすめ機能

ターゲットは、悩める20代若者に、自己認識の補助を行う。
最初は、無料! 就活や新人研修でも広めていきます。定期購入型、イメージは瞑想版のSpotify

アメリカでは2ヶ月前、calmという瞑想アプリがユニコーン企業(時価100億ドル)になりました。

まさに伸びしろですねぇ!(ケイスケホンダ)


現在、一人で作ってるので、手伝ってくれる人募集してます。

- iOSにくわしいエンジニアさん
- ゆるっとふわっとオーガニック・ナチュラルなデザインを一緒につくりたいデザイナーさん
- アプリの醍醐味 グロースハック一緒にやりましょう マーケッターさん
- ヘルス・研究・HR企業向けのアライアンスとりに行きましょう営業チーム

優しい世界つくりたいひと!スタートアップで世界を良くしたい人! 瞑想で、心大きくしたい人! 焼き肉おごって欲しい人! 

DM ください
https://twitter.com/okazawaryusuke

他にもおすすめな参考文献や過去の本の紹介記事

[mindfulness]
- Search Inside Yourself (https://note.mu/ryuwryyy/n/n8611bce7539a?magazine_key=mfe150146c720)

[wellbeing]
- POSITIVE COMPUTING Technology for wellbeing and human potential (https://note.mu/ryuwryyy/n/nc5870759d156?magazine_key=mfe150146c720)
- デンマーク幸福研究所が教える「幸せ」の定義 (https://www.amazon.co.jp/%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AF%E5%B9%B8%E7%A6%8F%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80%E3%81%8C%E6%95%99%E3%81%88%E3%82%8B%E3%80%8C%E5%B9%B8%E3%81%9B%E3%80%8D%E3%81%AE%E5%AE%9A%E7%BE%A9-Meik-Wiking/dp/4794970641)
- world happiness report (https://worldhappiness.report/)
[psychology (personality)]
- 自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義
- GRIT やり抜く力 (http://faker.tokyo/creature/grit/)
- モチベーション3.0 (http://faker.tokyo/creature/motivation3-0/)
- 嫌われる勇気 (https://note.mu/ryuwryyy/n/n0b1ed7536369)
- クリエイティブマインドの心理学 (https://note.mu/ryuwryyy/n/n64424268fb49?magazine_key=mfe150146c720)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?