コロナバカ騒ぎが人生を台無しにしている。

真夜中、年金暮らしの僕は、家族に迷惑がかからないように、GYAOのネット配信をイヤホンを付けて観ながら一人で夜を過ごしている。
明日、仕事で朝早く起きる必要もない。
元々、若い頃から僕は朝が弱かった。
「朝は魔物が住んでいる」
そんな感じだった。

若い頃は金曜と土曜の夜は夜更かしをした。
ささやかな幸せだった。
仕事は、若い頃は、一所懸命に頑張ると、やりがいも感じた。
だけど、朝は魔物が住んでいた。
仕事に行きたくなくて、朝、職場に「具合が悪い」と嘘をついてズル休みすることも、年に何回かあった。
その度に後悔して、もう二度としないようにしようと何度も思った。
だけど、弱い僕は、年に数回、それを繰り返していた。
その度に、社会人としての責任感がないと、自己嫌悪に陥っていた。

リタイアしたら、朝、叩き起こされるように起きて、仕事に行く必要もなくなる。それだけで幸せになると思っていた。

歳を重ねるごとに、責任のある仕事が増えていき、周りに信頼されながらも、内心では辛いと思うことが多くなった。

55歳で我慢できなくなって早期退職に応募し、そのまま退職した。
56歳の1年間は、何もしなかったけど、職を失い、先のお金の不安が襲い、退職を後悔した。精神的にも、限界だったと今でも思っているけど、計画性のないファイアは、僕は勧めない。

親の介護を言い訳にして退職したけど、57歳からは非常勤の誘いがあり、勿論、正規教員の頃の半分にも満たない収入だったけど、心は不思議と落ち着いた。2年勤務してから、母の具合が本当に悪くなり、介護に追われる1年を過ごした。施設にも入れず、自宅で最後まで介護した僕を、周りの人たちは「立派だね、優しいね」と言ってくれたけど、もちろん、できる限りの親孝行はしたつもりだけど、今まで経験したことのない辛い日々でもあった。もちろん、親には、そんな顔を見せなかったけど。
介護をしながら、兄弟の狡さも実感した。

親が亡くなってから、産休代替の話が来て、フル出勤の毎日を2年間過ごした。少しでも老後の資産を増やしたかったのと、誘いのあった学校が、性に合っていたことも大きかった。それでもやはり、朝の魔物は消えていなかった。根っからの夜型人間なんだろうなと思う。
その仕事も2年間で満期になり、他校から誘いもあったけど、先の資産の見込みがたったので(十分な額と言う訳でもないが、人様に迷惑をかけず、老後を送れると判断した)、63歳から完全にリタイアした。

55歳からの8年間は、親の介護もあったけど、波乱万丈の人生だった。

そこに新型コロナが襲ってきた。
個人的には、僕は最初から、テレビの報道などには懐疑的だった。
それでも最初の半年間くらいは家族に迷惑もかけられないし、自粛していた。
でも、早いうちから、このパンデミックは、意図的に作られたものではないかと疑っていたし、多くの情報を見る時間もたっぷりあったので、自分の中では、皆と違う価値観を持つようになった。
特にワクチン接種が始まってからは、家族も僕と同じ意見だと知り、ほっとした一面もあった。
実は、現在のウクライナとロシアの問題も、一方的な善悪だけで考えるものではないと個人的に思っているけど、今回は、これについては省略する。

しかし、世の中は「コロナ怖い」の大合唱。
近場の福岡には旅行を続けたけど、大阪や東京への旅行は、周りの雰囲気を考えると、一度も行く勇気は持てなかった。

オミクロン株になってから、テレビ等の煽りとは対照的に、この作られたパンデミックを自分の中で終わらせた。
来月には、4年ぶりに大阪旅行を計画している。

この2年間は、僕にとってはリタイア生活の始まりだったが、コロナバカ騒ぎのお陰で、したいことの多くができなかった。
コロナバカ騒ぎのせいで、大袈裟かもしれないけど、人生を台無しにされた気がする。

1年の価値が最も重要な10代、20代の子供たちや若い人は尚更だろう。

まだ、海外旅行はできないけど、僕は自分で、皆が封じ込めている普通の日常を取り戻すつもりだ。
そうしないと、一人ぼっちの夜が寂しくて仕方がない。

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