分島花音さんに救われた人生
はじめまして
龍華です。
インターネット歴10年になろうとしている新社会人です。
私はバイオリンを20年近く続けてきました。
楽器をやっている人なら誰しも経験があると思いますが、唐突に、なんで楽器なんてやってるんだろう?と思う時期があると思います。
私はそれが中学生のときに起こりました。
たぶん、厨二病の一環だったと思います。
当時、ニコニコ動画やアニメにどっぷり浸かって所謂"オタク"になった私は、バイオリンなんてつまらないものをやって何になるんだ?今すぐ辞めたい!と思うようになりました。
そのまま高校生になり、惰性で続けていたバイオリンを基に、弦楽部へ入部してしまいます。
クラシックが嫌いでバイオリンもたいして弾きたくないのに、自分の得意なことなら適当にやっても結果が出るだろう、と甘い考えでした。
実際、その弦楽部にはバイオリンを長くやってきた人間はほとんどおらず、ただのオタクの巣窟と言っても過言ではありませんでした。
毎日集まってはカードゲームをし、ニコニコ動画で流行っていた曲をみんなで歌う、、
今考えると、何とも酷い部活です笑
とにかく、私はこうした経験からクラシックが嫌いに、バイオリンも特に好きでなかったのです。
そんな2013年
私は分島花音さんと出会いました。
とあるアニメのOPを担当されていて、衝撃を受けた記憶があります。世の中にはチェロを弾きながら歌う人がいるのか、、と。
声優・三澤紗千香さんが好きだった私は、彼女のラジオで分島さんの喋る姿を目撃します。そしてその独特な世界観に打ちひしがれます。
翌2014年にはアルバム「ツキナミ」が発売されました。
私ははじめて自分の意思でアーティストのアルバムCDを買いました。
全楽曲が私の中の何かを奮い立たせました。
また、ラジオでお話しされていた楽曲のコンセプトなどのお話も心に刺さりまくりでした。
それまで、曲というのはボーカルしか聞いておらず、カラオケで歌うために覚えるものとしか認識していませんでした。
しかし、チェロをはじめとするストリングスが意識せずとも耳に入ってくる曲と出会ったことでその認識は崩れ去りました。
さらに、分島さんと言えば歌詞。
その歌詞は多感な高校生だった私の気持ちを刺激するには充分過ぎました。
前述したように、ラジオでどういう意図を持って製作されたのかを知れたことで、より深く、分島ワールドに入ることができました。
そうして、弦楽部では少し真面目に音楽と向き合うようになりました。
しかし、この部活では「音楽」をするには少し難しい環境だったのです。
2016年、私は大学に進学しました。
そこで、全国的に有名な学生アマチュアオーケストラに入団しました。
私はオーケストラで多くを学びました。
音楽だけでなく、社会性やコミュニケーション能力もです。
オーケストラに入っていなかったらと思うと、ゾッとします。
恐らく、社交性もまったくない、コミュ障で意思のないオタクのままだったと思います。
真剣に、音楽と向き合って何かを成し遂げたい。
オーケストラへの入団には、そんな想いがありました。
そして、その想いを想起させてくれたのは、間違いなく分島花音さんです。
まさに無重力な状態だった私を、引き揚げていただいたのです。
2020年3月、本来ならばオーケストラの卒業公演がありました。
例のウイルスのせいでその夢は潰えました。
しかし、たくさんの良い仲間たちと4年間も音楽を共に奏でられたことは、すごく幸せなことでした。
私の青い獣たちを育てる一助をしていただいた分島さんに、心から感謝したいです。
これからも、ずっと応援し続けます。
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