背景パパとママ
家族景色を背に、クラムチャウダー啜られながら諭される人生なんて、なくても良いのだということ。
守られていることにさえ、気が付かないほどに、恵まれて生きてきた人の人生と、自分の身は自分で守るしかなかった人の人生が、同じ舞台の上で語られる日は、永遠にこなくてもいいのだということ。
人生が、燈を灯すだけで輝き出すのであれば、食卓にぬいぐるみでも並べておけば良かったのだろうか。
下水道の底から、僅かに聞こえる、街の生活の光を、とても愛おしく思っている。
彼方から望む分には。
泣き叫んでいようが、人生を嘆いていようが、強く美しいものは、影で拳銃で撃たれていても尚、水鉄砲で暴れ回るだけの優しさ。
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