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『なぜ、ソーシャルな組織や地域で、人が疲弊してしまうのか?』を読んですごく胸にきたので、泥臭くアウトプットする

おはようございます、初めまして。ハヤシはしる(884hasiru)です。

ちょっと、久しぶりにすごく共感する文章に出会い、心があつくなったのでその共有をば。


突然ですが、NPO法人グリーンズをご存知ですか?

「一人ひとりが『ほしい未来』をつくる、持続可能な社会」を目指している団体です。

NPO自体は2012年からなんですが、その前身となるgreenz.jpの活動は2006年からされていて、もう10年以上の大先輩です。
(ちなみに、僕が事務局長をしている「NPO法人ひとまき」は現在3期目、羽毛が生えてきた)

グリーンズさんの活動についてはこの動画がすごくポップで分かりやすくてオススメなので、ぜひ見てください ^^

(あぁ、こんな動画つくれる人になりたいなぁ)

この動画にも出てくるように、「個人」「地域」「行政」「企業」など、様々な垣根を超えて、社会課題に取り組む人々がエンパワメントされるようなコミュ二ティ作りをされています。

ソーシャルデザインの生態系。どうやったらこんな爽やかで活かしたワードを生み出せるんだ。

まるで真夏にほどよく冷えた爽健美茶をゼルダの伝説に出てくるハイラル城にあるような大草原でグビッと飲むような言葉だ。

改めて、素敵な団体すぎる。NPO法人グリーンズ。


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会員数800人以上の寄付事業
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で、そんなNPO法人グリーンズでコミュニティエディター(最近は事業統括理事になられたそう)をされているのがこのお方。植原正太郎さん

88年、仙台生まれ。大学卒業後、WEBマーケティング会社を経て、2014年10月よりグリーンズにスタッフとして参画。「greenz.jp」の寄付読者制度「greenz people」を担当し、日本初の寄付型メディアづくりに挑戦中!ライフワークとして、東京の武蔵小山で「風邪で倒れた時にお粥を届けあう」助け合いの地域コミュニティづくりに励む。

一度、僕たちが住む地域に遊びに来ていただいた事もあり、僕がとても尊敬している大人のひとりです。

この記事にも書いてある通り、植原さんは寄付集め屋さんで、マンスリー会員(月額寄付会員)の「ファンドレイジング」と「ファン度の向上」でかなりご活躍されています。

引用:正太郎さんの記事

グリーンズさんの会員数推移はご覧のとおり。毎月80万円以上、年間で1000万円ちかい寄付が集まっています。それだけ、グリーンズさんの活動には信用と信頼があるということだ。本当にスゴイ。

そして、寄付は「活動の社会的意義」と「それを伝える力」が伴って初めて集まるもの。きっと正太郎さんは伝える力、つまりは刺す力と刺す場所を選ぶマーケティング感覚がズバズバズバ抜けていると思う。

巧みにスーッとアツく刺すし、そして、今回刺されたのでこのnoteを書いているわけです。

(あぁ、また前置きが長くなってしまっている笑。書きたいのはココからなんです。もう少々お付き合い頂きたい。なにとぞ🙇‍♂️)


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植原正太郎さんのFB投稿が刺さった
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で、そんな植原正太郎さんのFacebookの投稿がめっちゃ良かったので、皆さんにも共有したい。

(特に、自分はどちらかというとソーシャル系で何らかの社会課題を解決に取り組んでいる。かつ、今まさに不安定ながらも挑戦しているんだ。という人向け)


以下が、その投稿内容。

もう一度、植原正太郎さんの顔を思い浮かべてから、どうぞ。

『なぜ、ソーシャルな組織や地域で、人が疲弊してしまうのか?』
 
ちょうど4年前、『社会にいいこと&カッコイイことをする、ソーシャルでキラキラな仕事』に憧れて、僕は転職した。当時26歳だ。
 
お察しの通り「理想」があれば「現実」もある。
 
この4年間、順風満帆にやれて来れた訳ではない。自分の所属する組織で、嫌というほど人が疲弊するのを見てきた。というか、自分もまさに当事者だった。(今は元気になれたけど)
 
そして、これは知り合いの団体でも、はたまた地域でも、だいたい同様のことが起きていた。
 
キラキラな面しか見えてない人には申し訳ないけど「ソーシャルな取り組み」という隠れ蓑の下、見えないところで、今も人がどんどん倒れている。これは文字通りの意味だ。
 
なぜこのようなことが起きてしまうのか?
 
ずっと考えてきたけど、大きく2つの絡み合う問題があると行き着いた。
 
問題① そもそもソーシャルでキラキラな領域はお金になりづらい。簡単にお金になるんだったら、とっくにどこかの誰かが取り組んでいる。そんな領域で事業をつくり、社会課題も解決しようってんだから、ものすごいタフな体力&スキルが必要とされる。正直な話、「志はある」だけでは耐えられない環境だ。この職場で、アフター5という言葉は都市伝説。 
 
問題② 「お金になりづらい」からこそ、そのしわ寄せは働いている人に来る。まるでミヒャエル・エンデのモモの再現VTRかのように、どんどん時間(と体力)はなくなり、心は灰色になり、まわりの人を大切にできなくなる。その結果、人間関係が悪化する。「人の幸せは、関係性の豊かさで決まる」という研究結果があるけど、どれだけソーシャルでキラキラな仕事をできていても、人間関係が壊れていれば、最悪な職場だ。
 
(ここまで読んで「うんうん、そうだよね」と頷いてくれているあなたの姿が見えます笑)
 
ただ、時代の流れとしては、上記の結果は仕方がないことだとも思っている。難しい領域に誰かが切り込めば、そりゃ無血で済むわけがない。新しい良き時代をつくる時には、多少の犠牲は仕方ないのかもしれない。
 
しかし「開拓期」を終え、ソーシャルな仕事&働き方が世の中的に選択肢として増えている現在地だからこそ、別なアプローチがあってしかるべきだと思っている。
 
今、僕が考えているのは「目の前の人間関係から始めていきたい」ということだ。
 
MITのダニエル・キム教授が提唱する「組織の成功循環モデル」にあるように「関係の質」を改善することから「結果の質」を求めていくという方法だ。まさに急がば回れのアプローチ。
 
今年4月にNPOグリーンズの事業統括理事になりましたが、ようやく自分が「社会的な事業をつくる者」として、目指すべき方向性が見えてきました。現在進行系で、思考錯誤&実践しながらも、じわじわと良き成果に繋がってきています。
 
この話にビビッと来てくれた人は、ぜひとも酒を酌み交わしながら議論したいです。


どうでしたか? 

僕はこの投稿がとても胸にきたんです。とっても。


理由は2つあって。


〓 「金にならなさ」と「シワ寄せ」 〓

1つ目は、この投稿の言葉を借りるならば、今まさに自分は『社会にいいこと&カッコイイことをする、ソーシャルでキラキラな仕事』をしているという自信を持って毎日を生きているわけですが、【理想】と共にしっかりと【現実】があり、ソレを味わっているから。です。

その現実っていうのは、正太郎さんの投稿に書いてある内容に限りなく近いもので、「お金になりづらさ」「そのしわ寄せ」です。

僕が事務局長をしているNPO法人ひとまきは『何度でも生き方を選べる世の中をつくる』ために活動しています。(どうやろ。キラキラしてる?笑)

不確実なこの時代で生まれ育ち、漠然と「モヤふあ(現状のモヤモヤと未来への不安)」を感じている人たちに

・自分自身を見つめ直す時間と居場所
・多様な生き方との出会い
・自分が望む生き方を無責任に否定されない環境

を無料で提供しています。そして、この活動は親愛なるサポーターの皆さまからに支えられています。(詳しくは1つ前のnoteを)

作りたいのはこういう流れ。

 ⓪ ヒトマキの活動で自分の人生がより良くなる人が現れる
 ① その信用が寄付というお金に変わる
 ② 受益者が経済的に自立でき、寄付者となる
 ③ その寄付で無料で受け入れができる

  → 以降、⓪〜③繰り返し

できるだけ経済的ハードルが低い無料の受け皿を作り、ゆくゆく受益者は寄付者になる。今の時代を生き抜くための支援が、時空を超えてぐるぐると循環するプラットフォームになりたいんです。

活動をはじめて2年半。⓪の人もだいぶ増えたように感じます。
(まだまだ少ないし、事業の質も高めていきます)

で、ご想像どおり、①以降がなかなかに難しい。本当にむずかしい。

さきほど、寄付は「活動の社会的意義」と「それを伝える力」が伴って初めて集まるもの と書いたんですが、資金力の無い寄付型ベンチャーでは、その両方を同時に進めていくのが本当に難しい。

安定した報酬を用意してスタッフを雇用するには程遠い状況で、幸いにもスタッフ全員が個人事業主としてある程度の稼ぎがあるので活動に関わることができている状態です。

ここからはうまく言語化できないのですが。

暮らしと仕事が混ざり合った事をしていると、スタッフ一人一人の生活を成り立たせる事とお金にならない活動に挑戦する事のバランスを少し見誤ると、一気にそのシワ寄せがスタッフであったり、僕たちの身近な人へ絶対に影響します。

で、これは本当に地域に支えられているなぁと日々感じています。まず田舎にいるので固定費が少ないのと、顔が見えるコミュニティで物理的な支援を常に頂いていることで成り立っていると思います。

来月には娘も生まれるし、バランス感覚ってすごく大事だなぁと思っていて「志がある」だけでは耐えられないというのは、本当に共感。



〓 風向き変わった、ほしい未来はつくれる 〓

2つ目は、当たり前だけど正太郎さんにも苦しい時期がしっかりあって、それでも活動を続けてきたからこそ、良き成果に繋がっている。自分も正太郎さんのような状態になれる日がくるのかなと思ったからです。

ここでいう「成果」っていうのは、仕事という一つのものだけじゃなく、暮らしとか、身の回りの人の状態とかも含めて。

今って、クラウドファンディングやSNSでの投げ銭機能に触れる機会も多くて、若い層を中心にお金を回す感覚が養われていると思うんですよね。

精神的にも物理的にもお金が軽くなっている。これは完全にソーシャル系に風向きがきていると思うんです。だから、あと2、3年後が結構楽しみで。

僕らって、すごく変な団体なのが自慢なんですけど、普段はたくさんの人の受け入れをして、毎年1〜3月はシーズンオフ。ヒッチハイクとか軽トラハウスとか作って全国の仲間に会いにいく。そうして似た志をもった人と人が繋がっていく。

 

ど田舎、若者、ティール的、寄付型、NPO

このキーワードは超ニッチだし、活動している人たちってそんなに多く無いと思っていて、課題的にも最先端のポジションだと思ってるんですね。

・ど田舎は若者少ないし
・日本は寄付文化まだまだ未成熟だし
・経済成長から人口減少・少子高齢化で下降している課題先進国だし

しっかり価値あるものを世の中に提供しながら、そこにはスタッフとその家族の笑顔もしっかり作れている。そんな状態を目指そうと思います。



結局なにが言いたいかというと、

お金にならない事でも価値あることって世の中には無数にあると思いますし、そういう活動している方々は結構ピュアに頑張ってます。

世の中をより良くしようと頑張っている人を見かけた時に、もし何か少しでも価値を感じれば応援してあげてほしい。

その応援はあなたに直接もどってこないかもしれないけれど、あなたやあなたの家族が立っているその足もとを、居心地の良いものにしてくれる。


そして、今まさに、ソーシャル系で頑張っている人々、特にまだまだベンチャーな人々。一緒に頑張りましょう!僕はあなたの味方です。

僕が正太郎さんの投稿に胸打たれたように、すごく共感できるものは多いとおもう。ひとりじゃないんだって思ってくれたら嬉しい。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。


ハヤシ走る、ハヤシは知る。





あの正太郎さんの投稿を見て、自分もなんかアウトプットを!と思って、とりあえず書いたんですが、なんかぐちゃぐちゃな記事になっちゃたかな笑 ごめんなさい🙇‍♂️




Twitterもやってるので、気軽にで絡んでくださいな ^^


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