ヤングケアラー/財源(今週のみなとニュース)

 ペーパー版のみなとニュースは2週間に1回の発行としましたが、note版は毎週公開します。「みなと隆介の近況」では、最近の活動報告を中心とした記事を、「みなと隆介の視点」では、政治や社会の動きで気になることや様々な制度などについての記事を、それぞれ公開します。
*ペーパー版しか読めない方もいるので「みなと隆介の生い立ち」はペーパー版発行週のみ掲載します。

みなと隆介の近況 ヤングケアラーのこと

ヤングケアラーの存在はずっと気になっていました。子どもながらに、家族の介護や兄弟の面倒を見たりして、自分の生活や勉強に支障が出るなんて、なんと大変な…と思いつつ、実は忙しさにかまけて深掘りできていませんでした。

先日、淀川区社会福祉協議会さんで行われた「スマイルカフェ」(子どもさんがオーダーを取ったり、配膳をしてくらたりするミニカフェ)に参加したところ、ヤングケアラーの支援団体の方とお話をする機会を得ました。

ヤングケアラーとは、家族の介護や兄弟の面倒を見ている人だけではなく、例えば学業に支障が出るくらいに働いて家計を支えている人や、家計を心配して進学をあきらめるような人もヤングケアラーにあたるとのことでした。
また当事者にとっては、その状況(家族を介護したり)が当たり前すぎて、自らの置かれている状況を問題だと思えないケースがあることが深刻なんです、とのお話でした。

政治の責任で、まだまだ色々とやれることがあるように思います。お金の問題で介護サービス等を十分受けられない状況なのではないか、兄弟の面倒を見ると言うことであれば学童保育などの状況はどうなっているのか、生活保護等のセーフティネットはどうなのか、奨学金は生活費まで保障するものであってもよいのではないか、などなど。

大阪市の調査によると、中学生の約8%、約4000名がヤングケアラーとみなされるとのことで、問題の深刻さに驚くばかりです。
まずは、大阪市の相談事業をご紹介します。周囲に気になる子どもさんがおられたら、ぜひご紹介してみてください。


みなと隆介の視点 財源をどうするのか

防衛費の2倍化、ということが言われてます。国債の発行残高が1000兆円以上の国がいったい何を言っているのだか、と思っています。しかも、増税するとひんしゅくを買うというので、決算で余ったお金を突っ込むとか、国有財産を売却したお金を突っ込むとか、公的病院で積み立てられている補助金を返納させて突っ込むとか、なんだかもう滅茶苦茶ではないか、と考えます。しかも、これらは一度しか使えないカード。結局は毎年数兆円規模の増税をしなくては成り立ちません。

傍らで、少子化対策のための財源はといえば、社会保険料のアップと、医療や介護の削減でまかなうそうです。お金の問題で治療が受けられるか分からないから健康診断を控えるとか、お金の問題で家族で介護を抱えざるを得ないとか、そんな話は何度も聴いてきました。一体、医療や介護のどこに削減の余地があるというのでしょうか?仮にあるとしても、今まで不十分だったところを充実させるために使うべきではないのでしょうか?

今後も社会保障費の伸びが見込まれるなか、私が所属する日本共産党にしたって、残念ながら、数十兆円も伸びる社会保障関係給付をどう賄うかの財源はきちんとお示しできていません。一方で、子育てや若い世代を応援する政策、そして個人消費の長年にわたる低迷を打開するための消費税の減税などに必要な財源はきちんと示して、提案しています。

それに引き換え、意外と各党、歳入増減と歳出増減の組み合わせで政策をどうやって実現するのか、数表では示していないのですよね。2022年参院選の公約集、自民も立憲も、維新も、そんな数表はどこにも付いていません。

政権党だからとか、大阪で成功しているから(私は決して成功していることばかりとは思っていません。そして、万博やカジノをフックにした大型開発で、これからまた負の遺産を抱えることになるのではないかと恐れていますが)、みたいなイメージではなく、各党に対してきちんと責任ある財源、財政の在り方を示すように、と迫ることが重要だと考えます。中長期の視点でいえば、日本共産党にも課せられている課題ですけどね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?