読者による文学賞という試みに共感

2019年の11月頃にTwitterを何気なーく見てたら、ある方のツイートが気になりました。
#読者による文学賞
というハッシュタグ。ふむ。なんか楽しそう。
その方は「まつさん(@aozorabunkorev1)」という方で、反響が大きければ本格的にこの文学賞を実行してみたい、と書かれていた。
読者による文学賞かぁ。
世の中に文学賞は色々あるけど、たしかに読者である私たちが選べるような文学賞ってあまり無いかもしれない。参加できないから、どんな選考が行われて、どんな経緯で、どんな方が、どの作品を推していたのかはわからない。
なるほどなぁ。いい試みだよね。
ってことで、全然知らない方でしたけど、すぐにフォローして、DMで連絡して、私も混ざりたいことを伝えてみました。
読書が好きなら、1回くらい文学賞の選考をやってみたいしね。

私は今回二次選考を受け持つことになりましたので、今はみなさんが推薦してくれた本のなかから10冊を期限内に全部読んで、読んだうえでの感想というかレビューを行って、最終選考に進む書籍を選びます。

今回まつさんが立ち上げたこの読者による文学賞は、読者が本当に読んでほしい、広まってほしい、埋もれている作品を世の中に知ってもらいたい、という気持ちから立ち上げたとのことです。このあたりに関して興味のある方は、是非まつさんのTwitterやHPを見てください。
この考え方から本を選考するので、現在売れているような本が最終選考に進めず、あまり聞いたことのない書籍が最終選考に進むということがあるかもしれません。もちろん、売れている書籍でも、選考委員の方がもっと読まれてほしいと感じれば、最終選考に進むこともあります。このあたりは、選考をする方によって感じ方も違いますので、簡単に決められる部分ではないかもしれません。

大事なことなので書いておきたいのですが、選考者は自分に割り振られた書籍は全て読みます。読んだうえで最終選考に進む1冊を決めています。
もちろん、これから行われる最終選考の方々も、最終選考に選ばれた書籍を全て読んだうえで最終選考を行います。
また、全ての書籍のレビューについても公開する予定です。
これは読み手である選考者がどう感じ、どう受け止めたかを明確にすることで、オープンな選考が行われたことを知ってもらうためです。

書籍の文学賞を興味をもって注目している方は、作品が選ばれるたびにどのような過程で選ばれたのか気になっていませんか?そもそも最終選考に選ばれる数冊はどのように選ばれたのか知りたくありませんか?
読者による文学賞は選考するにあたり「埋もれている作品の発掘」をテーマに掲げて、なるべく興味を持ってくれた方がすっきりと受賞作に対し納得してもらえるように取り組んでいます。

もちろん、人によって受け取り方は異なります。おそらくレビューに対して厳しい意見は寄せられると思います。
ただ、今回はそれでいいとも考えています。
ここからは私個人の考えですが、肯定も否定も同じ意見ですし、それぞれ様々な境遇にあるのですから、絶対的な1冊というものは出てこないと思っています。
大事なことは、この賞は「読者がえらぶ」賞なのです。
そうです。否定をするのであれば、次の読者による文学賞の選考者に応募して、自分の意見を堂々と述べればいいのです。賛否両論色々あって、その中でもその年の1冊を決める過程は全部公開される。
楽しいと思いませんか?
やってみたいと思いませんか?

今後、私が受け持った10冊について、読者による文学賞のHPで公開されるます。
本好きが本好きのために推薦してくれた本を、選考に立候補した本好きが読んで、悩んで、選んで、読者にその年に発行された一番読んでほしいタイトルを決定する文学賞。

本好きだったら一緒に楽しみましょうよ。
2019年が初回の選考ですので先についてはまだ全然話に出てきていませんが、私はまつさんが来年以降も読者による文学賞を続けてくれると思っています。

まずは2019年の発表を。
つぎは2020年の選考を。
そしていつかは、出版界も無視できないくらいの規模に。

夢は大きいほうが楽しいですもんね。
一緒に楽しみませんか?

サポートを頂けるような記事ではありませんが、もし、仮に、頂けるのであれば、新しい本を購入し、全力で感想文を書くので、よろしければ…