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過去の結果から見る現在のリアルアラサー杯の環境

 初めに

 暑さもすっかり引いて寒さが目立つこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
 年内最後のアラサー杯に向けて各々で次の環境読みとデッキ構築をしているオフシーズンですが、自分の思考の整理も兼ねて過去の結果を振り返ってみたいと思います。


今までの0503環境のリアルアラサー杯の優勝結果

第1回
亡霊さん

第2回
黒白雪乃さん

第3回
うしおさん

第4回
亡霊さん

第5回(大阪の陣)
ほたさん


 以上がリアルアラサー杯が今まで行った0503環境の優勝デッキとなります。
 結果だけ見てしまえば【ガジェット】優勝歴5回、他0回という【ガジェット】一強と言っていい程の勝率となってます。
 0503環境の顔と言っても良いデッキである【変異カオス】はベスト4の中に食いこんでたり準優勝まではきてますが優勝出来るほど勝ちきれていない事から、今現在の主流の構築からの脱却を考える必要があると僕は考えます。

 そして優勝者のデッキにはメインorサイドに必ず《デビル・フランケン》が入っていますが、【ガジェット】以外のデッキからも《デビル・フランケン》が当たり前のように飛んでくる環境になっているので、《デビル・フランケン》対策は必須の環境となっています。


 今までの環境の推移

 では第1回からどのような環境の変化を辿ったかです。
 まず第1回の時点ではそもそも0503環境をやるのが初めてという人も多かったですが、シェア率1位が変異カオスなのは今現在と変わっていません。シェア率2位がガジェットというのも変わってませんでした。

 では何が違ったかと言うと、"デビフラ1キルへの警戒度"が今と比べてかなり緩かったという印象があります。
 というのも、この環境を初めて触るという人が多かったので「デビフラ1キルって言ったってそこまででもないでしょう」とタカをくくっていた部分はあったと思います。
 そのため、今のアラサー杯では当たり前に使われている《クリボー》を入れてる人も1人ぐらいでした。

 そこから第2回、第3回と回を重ねる毎に参加者のデビフラへの警戒度は上がり、サイドに《クリボー》を入れたり、対策しきれないならと自分が『デビフラ1キルを使う』といった今現在に落ち着いてます。

 しかし結果を見てもらえば分かりますが、優勝デッキ全てに《デビル・フランケン》が入っていることから現在も止められたとは言えず、それどころか対策しても上から叩かれています。
 その全ての原因が《ハリケーン》でバックを全て剥がされてしまい、結果《デビル・フランケン》も止まらないといった感じです。

 そして【ガジェット】というデッキが召喚しながらデッキを圧縮出来るので《デビル・フランケン》へのアクセス率が良い、尚且つ1キルする際のフィニッシュモンスターである【サイバー・ドラゴン】系統の全てが機械族ということから《リミッター解除》を自然に組み込むことが出来る構築の隙のなさも『デビフラ1キル』の通りの良さを後押ししていると思われます。


他のデッキが勝つために要求されていること

 結論から言うと、如何に『デビフラ1キル』をさせずに自分たちの勝負の土台に引きずり込むかor相手より素早く『デビフラ1キル』のパーツを集められるかのほぼ2択だと思っています。

 筆者である僕が現在思いついている前者の方法として止める動きをしたいのならば《封魔の呪印》で《ハリケーン》を止めるが現実的だと思っています。
 《禁止令》も一瞬思いつきましたが、あちらは永続魔法故に根本的な解決にならないので一番はやはり《封魔の呪印》でそのデュエル中の《ハリケーン》の使用を禁止してしまうことだと思います。

 バックがあれば例え《デビル・フランケン》を持っていたとしてもギリギリ対処が可能な範囲に引きずり下ろせるのでバックの有無はとても重要だと考えます。

 それと僕が《封魔の呪印》を推す理由のもう一つが【変異カオス】に対しての刺さりの良さもあります。
 【変異カオス】はそのデッキの性質上、《突然変異》と《スケープ・ゴート》といった複数枚搭載されている魔法カードが必ずあり、《突然変異》を止めてしまえば後は普通のビートダウンデッキなので《サウザンドアイズ・サクリファイス》(以後サウサク)や《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》とのコンボから飛んでくる《サイバー・ツイン・ドラゴン》などの融合モンスターの対処も考えなくて良くなる等メリットがあるためです。

 とはいえそのためにはコストとして魔法カードを捨てることが要求されているのでその辺は上手くデッキ構築をする必要があります。

 もう一つは『デビフラ1キル』をされる前に3000ライフを早く削ってしまうことです。
 手っ取り早いのはバーンだと思います。何故かというと、【ガジェット】は性質上低打点であるが故に除去手段が豊富に積まれており、攻撃反応罠などバックの厚いデッキなので、ビートダウンで削り切るのは難しいと思っています。

 一応《ダスト・シュート》と《マインド・クラッシュ》を使うという手もありますが、こちらはあくまでも遅延しているだけであり、その他の工夫が必要になってくると思っています。

 ここまで長々と語りましたが、『もはやガジェットが強いというよりデビフラが強いだけやんけ!」って思った人もいそうなのですが、 「ガジェットが強いのならリクルーターとか使えばいいんじゃないの?」っていう考えもありそうなのでここで直近のリアルアラサー杯のデッキシェア率を見てみたいと思います。


 何故リクルーターが全然使われないのかは見ての通りで、"変異カオスがあまりにも多すぎる"というのが理由です。
 仮に【変異カオス】が減ったとしてもガジェット側から飛んでくる《ハイドロゲドン》を対処しなければならない等新たな問題がありますが、その場合はバックを増やして《ハイドロゲドン》に仕事をさせない等工夫をすれば良いわけでまだやりようはあると思っています。

 しかし見ての通り【変異カオス】が多いので、例えリクルーターを使っても《サウサク》がしょっちゅう飛んでくる環境では仕事がほぼできないと言っても過言ではないのです。

 結果、ガジェットを止められないという理由に繋がります。

 【変異カオス】はざっくりと試合のプランを話すと、《サウサク》で相手の攻撃を緩やかにさせてその間に強いカードを集めて攻めようというビートダウンデッキなのですが、《サウサク》で攻撃が緩やかなのは変異側も一緒なわけです。
 そのため【ガジェット】側も「じゃあその間にこっちはガジェット召喚して『デビフラ1キルパーツ』集めちゃうねっていう構図が出来上がっています。

 つまり何が言いたいかというと、《サウサク》で遅延するだけじゃ相手の1キルパーツ集めを手伝ってるだけで遅くて勝てないよねって所になっています。

 これは《レベル制限B地区》や《グラヴィティ・バインド -超重力の網-》を使用したターボデッキにも同様の事が言えます。
 もちろん《サイバー・ポッド》や《メタモル・ポット》等でデッキ圧縮が高速化しますが、これら2枚のカードは相手も圧縮してしまう為上記と似たようなことが言えるかもしれません。(とはいえ普通の変異よりはまだマシかもしれませんが)


 まとめ

・デビフラ対策をどうするか
・ガジェットにどうすれば勝てるのか

 以上の2点が今現在のリアルアラサー杯に要求されていることだと思います。
 この記事がこれからリアルアラサー杯に参加してみようかなという方に対して参考になっていれば幸いです。

 ではまた。

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