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混沌の時代だからこそ、邪悪を見抜く指針が必要

2022年も終わりが近づいてきました。
長く続くコロナ禍、さらにはロシアとウクライナの戦争、日本も軍備に力を入れるようになるなど、社会情勢は、まさに混沌の中にあるといっていいでしょう。

そんな混沌の中にあるからこそ、私たちには邪悪を見抜くための力が必要になってくると思っています。
とはいえ、邪悪とは、決して陰謀論者が唱えるような世界を牛耳る闇の組織でもなければ、カルトが唱えるような邪神や、悪魔などでもありません。
邪悪とは、私たちの身の回りに常に存在しているものなのです。

邪悪とは?

邪悪とは、国語的にいうと、心がねじ曲がって悪いことなどといわれます。
つまり、人の心によって生み出される「悪」ともいえるでしょう。

文字通り、それを体現するような人間、悪人も存在していますが、決して悪人に見えなくとも、心から悪、すなわちネガティブなエネルギーを発しているような人は多くいます。

そういった悪い想念を発する人は、必ずしも誰かを害しようと思っているわけではなく、自らが陥っている劣悪な環境や、状況に対する恨み辛み、そういったものが、悪意となり邪気として、私たちに影響を与えることもあります。

純粋なエネルギーが歪むことで、悪となることもあります。よくあるパターンとしては、人工的な建物を考えなく建てたことで、土地のエネルギーが歪んで、人間に悪影響を与えるようになるというもの。

「邪悪」という文字だけをみると、フィクションの世界のような絶対的な悪い存在をイメージするかもしれませんが、現実世界にはそういったものはなく、ちょっとした歯車の掛け違え、すなわち自然のバランスが崩れたことによって引き起こされることが多いのです。

クリフォトとは?

そんなアンバランスとカオスを象徴し、邪悪の根本要素と西洋でいわれるものが「クリフォト」。

西洋魔術で重要なシンボルとされ、最近は神聖幾何学の図形としても知られている「生命の樹」は10のセフィロトと名付けられた球と、22本のパスから成り立っています。

この球とパスに様々な象徴を配置することで、西洋魔術は術を使うわけですが、自然の森羅万象がバランスのとれた状態となっている生命の樹と対応するものとして、矛盾と混乱の具現化である邪悪の樹がクリフォトなのです。

30年前の傑作『クリフォトタロット』

クリフォトを知ることで、邪悪な力を感知することを目標に作られたのが、『クリフォトタロット』。
1990年に発売された学研『ムー』の付録としてついてきたものですが、30年たった今でも色あせない魅力を放つ傑作です。

まだオラクルカードは、日本では知られておらず、タロットカードも今ほどメジャーでない時期に、悪い結果しかでてこない、クリフォトのシンボルがちりばめられたタロットは、あまりにもマニアックで、結局おまけだけに終わってしまいましたが、30年たって、より混沌の度合いが極まってきた現代だからこそ、クリフォトタロットのようなものが必要だと感じています。

令和の時代にクリフォトタロットを目指した『禍事符』

解除師として、邪気や穢れを取り除く方法を教えている身としては、悪いことを事前に察知し、身の回りの邪気を感じ取るためのツールとして、クリフォトタロットのようなものを作りたいと前々から考えていました。

とはいえ、不気味な絵をイラストレーターさんに頼むというのも、なかなか難しく、予算的にも厳しいものがあったのですが、今年になって、一気にAIが描くイラストが進化しました。

最初はあくまでテストケースだったのですが、色々なキーワードを指定することで、想像している以上に禍々しいシンボルをAIは具現化してくれたのです。

AIと集合的無意識

AIでイラストを描くシステムというのは、現在のところはネットワーク上に存在する様々なイラストを学び取り、それを元にして出力するというものです。

私たち人間の集合知を元にしているわけですが、それは集合的無意識に近いものだと思い至ったのです。

集合的無意識というのは、心理学者のユングが提唱した、無意識の深層に存在する、個人の経験を越えた先天的な構造領域であり、文化などによって共通する意識をあらわしています。

ある意味、術などはこの領域と深く関わっていると僕は思っていますが、AIは擬似的にですが、ネットワークの情報を学習することで、この集合的無意識に近いものを構築したのではないでしょうか?

そんなAIが出力した、なんともいえない絵をベースに、色々な要素を組み合わせることで、禍事符が生まれたのです。

東洋版のクリフォトタロットを目指して

クリフォトタロットを元にしながらも、僕の信念体系である和の要素をベースに、混沌とアンバランスを生み出すためにはどうしたらいいのか?

幸いなことに、クリフォトタロットの作者である金澤さんは、僕が十代の頃に西洋魔術を学んだ師匠だったので、久しぶりに連絡を取って、色々と相談した結果、五行をベースにバランスを崩したものを具現化することになりました。

そのために、裏五行と、反相、反剋という表現を使うことにして、それをもとに、色々なキーワードをいれて、イラストを作っていきました。
基本的に、混沌とアンバランスをうみだすための、指標なので通常の五行とは、ちょっと異なっているかもしれませんが、クリフォトタロットの東洋版としては、いいものになったと思います。

禍事符を具現化させたい

このようにしてできた、禍事符ですが、データは完成したものの、実際に形にするのは、なかなかハードルが高いものです。

通常僕が扱っているような身を守るものではなく、事前に邪気や邪悪を察知するという予防的なものでありながら、占いなどには使えず、悪いことばかりが出てくるというマニアックな禍事符は、クリフォトタロットが付録だけで終わるだけでなく、編集部に怖いからと送ってきた人がいるという逸話からもわかるように、忌避されてしまうのではないかと思ったのです。

ですので、龍音堂としては、初めてのクラウドファンディングをやってみることにしました。

僕は、今までにオラクルカードやタロットカードの制作やプロデュースは行っており、それにともなって、クラウドファンディングをやったこともありましたが、自分の製品で行うのは初めてです。

内容的にはいいものだと思っているのですが、ちょっと一般受けしないかなぁという思いもあるので、この記事を読んで興味を持たれた方、良いことではなく、悪いことを事前に察知することで、より人生をよくするということに興味がある方は、下記をチェックして、ご支援いただければ幸いです。

https://shop.ryuondou.com/products/magagoto

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