近視眼的思考が蔓延する日本社会

再開発という名の元に、暴力的な文化破壊行為が進んでいる。経済を活性化させることは必要なことであるが、それは個人を含んだ自国のためになる事が前提でなければならない。今、日本のアチコチで進められている再開発というなの事業は冷静に眺めてみると、ごく一部の人達のためのものに思える。勿論、その再開発に関わる人達に何らかの利益をもたらすことは間違いないが、必ずどこかに歪をもたらすことになる。

 今、世界の潮流は環境破壊を止める方向に向かっているのに、日本国内で進められる再開発により、大量のCO2が排出されることは間違いのない事実。また、再開発により出現するビル群は、ほぼ皆、没個性のガラスの箱で
街がどんどんつまらなくなってゆく。一見、お洒落な店が並んで良さげに見えるが、自分の生活との関連性は希薄である。
 
 時代は変わり、リモートワークという新しい働き方も出現し、働く場も以前とは状況が違ってきているのに、次から次へと新しい超高層ビルが建ち、
こんなに造って、一体だれが入るのだろうか?
不動産会社・建設会社・政治家・役人達が考える経済発展なのだろうが、
将来に向けての負の遺産になる可能性大と懸念される。

 要するに、10年先、20年先あるいはもっと先の自国の利益を考えている人などいないように思える。この辺りの近視眼的思考が現在の日本の衰退傾向を助長させている大きな要因と思える。

 こんな混迷の時代にあっても、京都が世界的にも人気が高いのは、日本固有の文化を頑固に守ってきた証であり、再開発により過去の文化を破壊し続けている日本の多くの組織は赤字国債を乱発して無駄遣いをしながら、大きな負の遺産を未来に蓄積し続けている政府と同じ路線を歩んでいる。
近いところだけしか見ていない日本が浮上できない最大の原因と思える。

#近視眼的思考 #日本文化の破壊 #反SDG 's #浮上できない日本

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