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3.5兆円エムスリーの驚くべき1Q決算

前回のnoteからはや3か月。withコロナの状況でどのような決算が出るか渇望されましたがついに今日発表されましたので、かなり雑ですが速報します。

まず前提として、5月に取り上げたときの時価総額2.5兆円は、東証一部トップ50位でしたが、7/29現在、なんと、、時価総額3.5兆円、東証一部トップ32位になっています。これがどんな景色かと言うと、1つ下には日本郵政が見え、1つ上の31位みずほフィナンシャルとほぼ並んでいます。Zホールディングは2.5兆円で52位。

短期間に投資家からの期待値がここまで上昇し、それに応えられる業績成長しているのか、、決算が出るのか、、注目されましたが答えは以下。

まず下のスライド。売上高の成長は前々期から前期までの伸び率とほぼ一定ですが、注目すべきは「営業利益率」の伸びです。前回11%だったのが26%、さらに脚注をみると実質41%と、大加速しています。コメントは「成長はさらに高速化」とあります。さらにこれが継続することを示唆する表現。

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ほか、注目スライドを何点か

コアプロダクト(m3.com)のアクセスの伸びがすごい。前回のグラフでは4月までだったのが今回は4-6月の数字が出ましたが、「直線」成長が「二字曲線」成長にアップデートされました。IR資料において、直接と二字曲線の違いの大きな違いは、IR経験者も投資家もお気づきのとおりです。将来想定されるアップサイド、Valuationが全く違ってきます。コロナ禍で、医療関係のアクセス数の急増が続いていることを濃厚に示唆しています。

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前回と同じフォーマットで比べて一目瞭然にしています。大加速しています。

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この秀逸なグラフ(↓)が今回も登場。前回と一緒ですが一点「現状はほぼ想定どおりに推移している」という、トーン抑え目ながら自信に満ちたコメントが追加されました。

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今回は第1四半期決算のため、前回の36ページよりは少ない26ページの資料でした。相変わらず通年決算予想は非開示です。ここまでよい数字で実際には大分読めているはずなのに非開示とするという、これがまたなんとも、、

発表資料はこちらから

そして最後にこれに触れなければならないでしょう。

ストックオプション(新株予約権)の付与に関するお知らせ

なんと同日にこの発表がありました。株価が3か月で1兆円急騰するこの局面でこの発表が持つ意味は何か。ストックオプションは現在の株価を起点にそこから大きく上昇しなければ価値が出ないインセンティブシステムのはずです。ここからさらに業績も株価も本気で上げに行くぞ、という強い意志(社員と株主に)を感じるのは私だけでしょうか。ちなみにあと1兆円上がれば全上場企業トップ20位です。


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