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日本の育成年代サッカー事情

2022年W杯で、ドイツ、スペインを破り決勝トーナメントに進出し、2大会連続でベスト16という結果を残した日本代表。4年後は、どんな結果を残す事ができるのでしょうか?ベスト16以上の結果をのこせるかどうか、大きなポイントになってくるのは、日本の育成年代でしょう。
育成年代(7歳〜18歳)は代表には関係ないじゃないか?と、思った人が多いかもしれませんが実は間接的に関わってきています。
私を含め育成年代に関わるコーチ、親御さんは日本のサッカーレベルの向上という視点でサッカーの知識はもちろんですが、「育成」の考え方を学んでいくべきだと思います。
今回は、日本の抱える教育の問題〜サッカー界へ及ぼす影響を考え、今大人達が何をすべきかを考えていくきっかけになればと思います。

W杯カップメンバーからわかる事

今回のワールドカップカタール大会で活躍したメンバーには大きな特徴がありました。
どのチームのサッカーと関わった選手が多いか?という視点でメンバーを見ていくと、川崎フロンターレに関わった選手が多いメンバー編成でした。

育成年代から関わった選手は、板倉、田中碧、三笘、久保。
jリーグで所属、又は所属経験のある選手は、谷口、山根、森田、川島。
合計8名の選手が川崎フロンターレのサッカーを経験しています。

この結果から川崎フロンターレというクラブはどんな事が言えるかというと、日本で唯一、世界で戦える選手を数多く輩出したクラブだという事です。
逆に言うと、日本全体で見ると日本サッカーは地域格差ができつつある。言えます。

現在、Jリーグの下部組織が全国各地に存在し、そのチームが県でトップレベルの指導をしている。という仕組みが日本ではほぼできています。
そして、そのJリーグチームに選ばれるように、各街クラブがあり、日々育成しているというのは、ヨーロッパの育成年代のシステムと変わりはないかと思います。

ただ、ヨーロッパと大きく違う部分は、街クラブの育成レベルが全く違います。
ヨーロッパの場合は街クラブであってもプロコーチライセンスを持ったコーチが指導をしているため、若いうちから将来を見据えた指導を受けます。

そのため、その国の定めた標準の技術トレーニングや戦術トレーニングが実施されるため、どの地域にでも高いレベルのトレーニングを受ける事ができます。

そのため、大きなメリットとして、日本でいうトレセンで選抜メンバーを集めても基本的な戦術理解や、技術レベルの基礎が整っているためすぐにチームとしてまとまりやすいというメリットがあります。

スペイン代表との違い

予選リーグ第3戦目で、決勝トーナメント進出をかけて戦ったスペイン戦は、結果的には勝利する事ができました。しかし、ゲームの主導権の取り方やプレーの正確性といった部分では、まだまだ差があるように感じました。

ここで、スペイン代表のメンバー編成と、ゲームスタンスという点に着目していきたいと思います。
まず、スペイン代表監督は元バルセロナで、プレーヤーとしても監督としても活躍した、ルイス・エンリケです。そして、最もチームを支える中盤の3人は、キャプテンのブスケツ、ペドリ、ガビ。全員がバルセロナ所属の選手となります。
つまり、スペイン代表というのは、バルセロナのスタイルがそのまま代表のスタイルとなり、戦術が浸透しやすくなっているという事です。

それに比べ、日本はどんなチームスタイルを敷いていたでしょうか?本来ならフロンターレの選手が多いので、フロンターレのようにパスを繋ぎ、ゲームの主導権を取りながらゲームを進めていく。と、なりそうですが、完全に堅守速攻型のスタイルでの戦いを選択しました。
つまり、日本の育成年代でのサッカースタイルは世界とは繋がっていないということになります…

日本の目指す道

では、一体これから日本の目指す所はどこなのか?海外で活躍している日本選手を代表に招集した時に、いつでも変わらない日本のスタイルがある事が、これからの日本のサッカー文化を作っていくのではないでしょうか?
そのためには個々の良さを最大限に引き出し、結果を出せるような代表チームと、Jリーグの下部組織からトップまで一貫したサッカーのスタイルが必要となります。

そのために、我々街クラブ指導者は、サッカー文化の普及に努めなければない。そして、良い物を伝えられるよう日々勉強していかなければならないですね!

最後まで読んでいただきありがとうございます!!サッカーで悩んでいること上手くいかないことがあれば、ぜひ自主トレ道場をご参考に!

『サッカーの自主トレ道場』
https://www.youtube.com/channel/UCxuGIXp8S3HF2K_ygUNNJXg

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