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唐突にBOCHK Race Dayの3レースを振り返る

どうも基本的にnoteを滅多に書かない男、競馬Vtuberの外野龍志です。
今回は先週に香港のシャティン競馬場で行われたBOCHK Race Dayの3レース
・ジョッキークラブスプリント(T1200m)
・ジョッキークラブマイル(T1600m)
・ジョッキークラブカップ(T2000m)
の簡単な振り返りをしてみたいと思います。

このレースは香港馬の香港国際競争にも影響してくるので、このレースで気になった有力馬をチェックしていきましょう!

・ジョッキークラブスプリント(GⅡ)

シャティン競馬場 芝1200m
勝ち馬 Lucky Patch 
騎手C.L.チャウ
父:El Roca(デインヒル系)
母:Gould
母父:Danehill Dancer(デインヒル系)

香港スプリントの前哨戦となっているジョッキークラブスプリントは、直線で外から鋭い脚を見せたLucky Patchが差しきり勝ち。同馬は前走のGⅡプレミアボウルに続いての重賞連勝で、香港馬の最有力に躍り出た形か。
騎乗していたチャウ騎手は21歳の若手で、同馬とは今年の7月からコンビを組んでいる。前走こそはZ.パートン騎手での重賞勝利だったが、今回はチャウ騎手でのGⅡ勝利となった。
なお直線での不注意騎乗で2日間の騎乗停止を受けたため。香港国際競争ではZ.パートン騎手とのコンビになる。

2着には香港に移籍してきて5戦目となっていたNaboo Attack。騎乗していたのはZ.パートン騎手。
前走のプレミアボウルこそ9着に敗れたが、それ以外は連対と安定しておりLucky Patchにも勝っているのを考えると逆転も十分ありえる。
父のWarheadはQuest for FameでBlushing Groom系とこちらはオセアニアで活躍馬を出してはいるが、珍しい系統ではあると言える。

3着は今年のチェアマンズスプリントプライズ3着馬のSky Field
こちらも前走のプレミアボウルで10着と大敗してるが、それ以外は安定しているので実力は上位とみていいと思う。
4着のComputer Patchは今年のチェアマンズスプリントプライズの2着馬。
昨年までは上位候補ではあったが、今年は不振気味。ここ2走で復調気配は見えているので、香港スプリントで再度の大駆けが起きてもおかしくないかもしれない。
5着は1番人気だったCourier Wonder
デビューからずっとJ.モレイラ騎手が騎乗するなど素質は評価されておりGⅢシャティンヴァーズまでは無傷の5連勝をしていた。しかしプレミアボウル・今回と5着で敗れており、少し壁に直面している。
近2走と勝ってる時で比べたら前半400mで23.50より遅い展開のが向いているのかもしれない。

チェアマンズスプリントプライズ勝ち馬のWellingtonは今回が休み明けの一戦だったが伸びを欠き7着に沈んだ。本番は差しが決まりやすいのもあり叩いての前進は十分にありそう。
古豪のHot King Prawnも休み明けで8着と敗れた形に。年齢の衰えはあるかもしれないが地力はあるだけに巻き返しもなくはない。

・ジョッキークラブマイル(GⅡ)

シャティン競馬場 芝1600m
勝ち馬 Golden Sixty
騎手C.Y.ホー
父:Medaglia d'Oro(サドラーズウェルズ系)
母:Gaudeamus
母父:Distorted Humor(ミスタープロスペクター系)

香港マイルの前哨戦となるジョッキークラブマイルは、ダントツの人気に応えてGolden Sixtyが外から差しきり勝ち。
長期休み明けでの今季初戦となり、調子もそこそこで折り合いも順調ではなくペースはスローと展開は全く向いてない状況だったが、300mから本格的に追い始めると鋭い脚で全頭をまとめて飲み込んだ。
香港マイルに向けて更なる上昇は見込め、連覇に向けて死角はないと言える。

2着はWaikuku。今季初戦こそ9着と敗れていたものの、スローの展開にうまく乗れて復調を見せていた。
GⅠでは安定して走る地力があるだけにまだまだ健在といった所か。

3着はSky Darci 。こちらも前走8着から巻き返した形になる。
昨季の3月から台頭してきた馬で香港マイルで初のGⅠ挑戦となる。
現状ではこのメンバーだと好走まではいけるが、勝ち負けとなると少し厳しそうかと。
他で取り上げるとすれば4着のMore Than Thisくらいか。こちらは直線反応が鈍く最後方まで下がっていたが、最後には追い込み4着まで押し上げていた。騎手のムチが直線で吹き飛んでいた事や休み明け初戦なのを考えて叩いてどうなるか。

・ジョッキークラブマイル(GⅡ)

シャティン競馬場 芝2000m
勝ち馬 Reliable Team
騎手K.C.レオン
父:Reliable Man(ミルリーフ系)
母:Stella Doro
母父:Faltaat(ミスタープロスペクター系)

香港カップと香港ヴァーズの前哨戦の位置づけになっているジョッキークラブカップは前半1000mが1.05.52というドスローペースになった。
勝ったのは好スタートからハナを取り楽なペースでレースが出来たReliable Team
楽逃げをしたいタイプで、おそらく香港ヴァーズではハナを主張していくと思われる。今回は誰も競り掛けてくることもなく展開が完全に向いていた。
長い距離の方が向いてはいるが、脆い一面もあり信頼できるかと言われると少し微妙な所。

2着のKa Ying Starは出遅れたのが致命的だった。向こう正面で2番手まで押し上げると、展開の利もあり最後はアタマ差まで追い詰めた。去年までは逃げの傾向が強かったものの、今季は2番手でも競馬が構えられるようになっており成績は安定してきている。当日の馬場傾向次第ではあるが、香港の中距離馬の中では一番脅威になりえる馬だと思います。

3着は断トツの1番人気に推されていたGlorious Dragon。中距離路線ではGⅠこそ勝てていないものの安定して走っている。今回はスローの展開で前を捉えきれなかったが、前2走は距離が短くこの距離では香港馬の中では上位であることは揺るぎない感じか。
とは言えクイーンエリザベスⅡ世Cでは日本馬相手に完敗しており、好走するには展開利が欲しいか

4着以降で期待出来そうな馬だと4着のColumbus County。こちらもGⅠでは好走歴のある実力馬だが、2000mよりは2400mで力を発揮できるタイプ。

後もう1頭上げるなら最下位の7着に沈んだPanfield。前目に付けたが直線で沈む形に。
敗因を上げるなら前半が終始緩みっぱなしだったペースか。この馬が好走してる時は400~800m間で23秒台と少し早くなるレースだが、今回は26秒台と緩すぎた。昨季のチャンピオンズ&チャッターCの勝ち馬だけに巻き返す余地は十分ある。

・最後に

BOCHK Race Day3レースの簡単な振り返りはこんな感じでしょうか?
大分雑に殴り書きしたのでガバガバかもしれませんが、地元香港勢の選択の助けになれば幸いです。

香港国際競争全体の海外の有力馬については金曜日に公開予定ですので、そちらも合わせて見てくださると嬉しく思います。

それではーノシ


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