第6節 ヴァンフォーレ甲府戦 プレビュー
FC東京戦で3失点をしてしまい、なんとしてでも修正しなくてはならなかったディフェンス陣。
見事、仙台戦は完封勝利を飾りました。
″総力戦″という意味での勝利は本当に大事ですし、勝てたことに意味があります。
ただ、中断期間ではありません。
すぐに試合はやって来ます。
仙台戦で負傷交代を余儀なくされた大島選手は右ヒラメ筋肉離れと診断され、復帰まで5週間程かかるとクラブ公式サイトで発表がありました。
怪我人がたくさんいる状況でまた怪我人が増えてしまいました。
ネット選手と大島選手というボランチコンビがここで一旦崩れるとなると他に誰が入ってくるのかが楽しみですね。
さて、今回は4つに分けていきます。
〈目次〉
1.決しては相性は悪くない相手。上位を狙うのなら落としてはならない戦い。
2.目立たなくても仕事を難なくこなす奈良竜樹。守備職人として彼が放つオーラ。そして、奈良竜樹が与える守備陣への″危機感″。
3.エドゥアルド•ネットの怪我の心配はなし。一方、離脱が確定した大島僚太の代わりに入る選手は?たくさんの選択枠があるボランチに誰を入れてくるのか。
4.前節に引き続き先発が濃厚な長谷川竜也。万能な彼がいるからこそできるサッカーとは?
以上の4つです。
それでは!
1.決しては相性は悪くない相手。上位を狙うのなら落としてはならない戦い。
等々力での甲府戦は特に嫌な印象はありません。
実際、リーグ戦の結果だけを抽出すると2014シーズンから無失点で勝っています。(2014年2ー0 2015年3ー0 2016年4ー0)
それに加えて内容に関しては圧倒して勝っていた印象があります。
昨季だから印象深いだけなのかもしれませんが、中村選手からのフライスルーパスをきっちり止めて入れた小林選手のゴールはワールドクラスでした。
フロンターレは最後の最後で勝ち点1や2の差で優勝を逃しています。
その勝ち点差は下位のチームに引き分けたり負けたりしたことで失った勝ち点です。
下位のチームに勝ち点を落とすとなると優勝は難しくなってきます。
だからこそ、負けは許されない戦いですし圧倒して勝たなければいけません。
また″総力戦″になるかと思いますが、選手個々がしっかりとプレーすることで次に繋がりますし、おのずと結果はついてきます。
ネガティブにプレーするのではなく、いかにポジティブにプレー出来るのかが鍵になってきますね。
ホームというアドバンテージもありますし、長い連戦の序章を勝ち続けることで流れはできます。
その流れをいかにキープできるのかはこのあとの課題になってきますが、勝ち抜くことの大切さはいつでも変わりません。
ですが、先ばかりではなく一戦必勝で戦って欲しいです。
2.目立たなくても仕事を難なくこなす奈良竜樹。守備職人として彼が放つオーラ。そして、奈良竜樹が与えるディフェンス陣への″危機感″。
常に闘志をむき出しにしてプレーしている奈良選手。
昨季、移籍後早速スターティングメンバーとしてフル稼働していましたが左脛骨骨折という大怪我を負ってしまい、一つの目標としていたリオ五輪には出場できませんでした。
やっと怪我から完全復帰し出場した天皇杯3回戦の対千葉戦。
復帰早々の試合にも関わらず、120分間という長い時間にフル出場した奈良選手。
パフォーマンスも復帰したばかりとは思えませんでしたし、今後試合にどう絡んでくるのかなと思っていた矢先、トレーニング中に負傷し左脛骨骨折と同じ場所を再骨折してしまい、大きな期待があった移籍初年度はリハビリでほとんどを過ごすことになってしまいました。
そんなこともあり、奈良選手が今季にかける想いは人一倍大きいと思います。
今季、奈良選手が初めてピッチに立ったのは2月22日のACL水原戦でした。
ですがその時は途中出場での出場で、スターティングメンバーとして初めて出場したACL東方戦ではわずか14分で退場を命じられ不完全燃焼という形になってしまいました。
結果的にスターティングメンバーとして90分を戦ったのは第3節の柏戦でした。
そこから奈良選手はスターティングメンバーとして戦っています。
ただ、失点した試合でもしていない試合でも奈良選手はディフェンス陣に関しての問題や自分自身の守備の仕方を口にしています。
「完璧な試合はまだない」
そんなメッセージが込められているのかなと個人的には思っています。
特に0-3で敗れたFC東京戦。
あの試合のことを奈良選手は猛省していました。
失点をしないためになにをするのか。
声と姿勢でディフェンス陣に”危機感”を与え続け、緊張感を切らさないために奈良選手は叫び続けます。
3.エドゥアルド•ネットの怪我の心配はなし。一方、離脱が確定した大島僚太の代わりに入る選手は?たくさんの選択枠があるボランチに誰を入れてくるのか。
大島選手が負傷し、欠場が決まっている中で誰がボランチのポジションに入るのか。
そこが今回の試合でポイントになって来ると思います。
フロンターレにはボランチを出来る選手がかなりいます。
森谷選手、板倉選手、谷口選手、中村選手、狩野選手。
と怪我の情報が入っていない選手だけでこれくらいの人数があります。
ただ、谷口選手はセンターバックでの出場がほぼ当確なのでボランチの起用はないと思います。
個人的な予想としては前節、途中交代でボランチに入った森谷選手か板倉選手が起用されるのかなと思います。
森谷選手は動き回るボランチなのでオプションによってはトップ下も難なくこなせます。
それに加え″一本″がある選手なのでなかなか崩せない時間帯があってもその″一本″で均衡を破ることができます。
板倉選手はハイタワーとしての役割を担うと思います。
森谷選手と比較すると足元の技術力は落ちますが、跳ね返す力はチームでも上の方です。
ネット選手とコンビを組むことでいつものフロンターレにはないサッカーをすることはできます。
ですが、今回の試合は守りを引くよりかは攻めに行った方がいいと思います。
誰がもう1つの枠に入ってくるのか。
注目したいところです。
4.前節に引き続き先発が濃厚な長谷川竜也。万能な彼がいるからこそできるサッカーとは?
色々なところに顔を出していた中村選手に注目は集まったと思いますが、長谷川選手の動きも素晴らしいものでした。
常に相手の最終ラインも引っ張りますし、裏にも一瞬で抜けていました。
長谷川選手がシャドーに入ることで得られるメリットは中村選手が自由になることです。
中村選手が自由になれば相手は戸惑いますし、おそらく敵としてはものすごく嫌な状態だと思います。
そんな長谷川選手は昨季、右サイドバックでも出場していましたし、色々な経験をルーキーとして味わえました。
1年目に風間監督の下で技術を磨き、ポジションの幅を広げました。
万能な選手になったからこそ、今彼に対する期待値は計り知れません。
明日もピッチを駆け回る長谷川選手に期待です。
(RYUJI ICHIYA)
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