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変わらずに求められる展示会の形 アバターミュージアム2

冬最後の大荒れの時期となる2021年2月27日より3月14日まで、VRChat上にてオンライン展示会イベント「アバターミュージアム2」が開催されている。
これは文字通りアバターミュージアムという展示会イベントの第2回となっており、今回もユーザーから大きな期待を寄せられているイベントだ。
その証左となるのが参加サークル292という数字である。これだけの参加サークル数を誇るイベントは現実ですら早々無いものなのは想像するに難くない所である。

会場へはVRChatから「Avatar museum」というワードで検索を行えば検索結果に表示される。
やはり英語のみで完結するVRユーザーに優しい入場方法である。

会場はアバターミュージアムという名前の通り、美術館の様な形式で奥に伸びる回廊をめぐる構造となっている。
イベント会場としては照明も薄く照らされる程度で派手さが一切無く、また各会場に鏡がついているため試着したアバターをその場で確認できる。
エントランスからはそれぞれ十数ホールごとに仕切られた踊り場へとワープすることもでき、途中から観覧しやすい設計となっている。

アバターミュージアムの最大の特徴は、第1回でも大きく注目されたその展示方法だ。
出展者が用意するのはアバター本体のモデルデータと宣伝画像2枚、ただそれだけである。
凝ったブース等の用意は一切必要なく、また規定の入稿パッケージも存在しておりこれに沿うだけで出展が行える仕組みとなっている。
またアバターが展示される場所に区別は無く、どの部屋もライティングによる光源効果に差が無い。
その上殆どの部屋でアバター4体が1セットという展示のされ方をしているため、展示場所の都合で見づらかったりまたブース間の距離があったりする訳でもない。
いわばイベント全体で、アバターについて「出しやすく、見やすい」というコンセプトを突き詰めた結果の一つと言える。

今回も開催期間中に多大な人出が予想され、また今後衣装や小物に的を絞った「衣装展/小物展」の開催も予定されている。
開催期間中にはそこそこ良いパソコン一台あれば訪問可能なこのイベント、ぜひ残りの期間までに足を運んでみてはいかがだろうか。

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