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ジョージフロイド事件裁判ー店舗映像

この事件は2020年5月25日、ミネソタ州ミネアポリスのダウンタウンの南にあるパウダーホーンでのフロイドの逮捕中に発生した。事件の顛末は同行していた友人らと数人の一般人が携帯電話で撮影した動画に記録されている。警察は声明の中で、逮捕は車から降りるように命じられたフロイドが「物理的に抵抗した」後に行われたと説明したが、この主張は近くの防犯カメラ映像、および前述の一般人による動画の記録と食い違っている。フロイドが繰り返し「息ができない(I can't breathe)」と言っている逮捕の録画動画は、ソーシャルメディア・プラットフォームで広く流布され、メディアによって放送された。関与した4人の警官は翌26日に解雇(懲戒免職)され、押さえつけていた元警官は29日に逮捕・起訴された。

米黒人男性ジョージ・フロイドさんが昨年5月にミネソタ州で死亡した事件で、フロイドさんの首を膝で押さえつけて死なせたとされる、元警官のデレク・チョーヴィン被告(44)の裁判が2021年3月9日、同州で始まった。この日は陪審員を選ぶ手続きが進められた。
裁判の審理は2021年3月29日に始まる予定。陪審員の選任手続きは10日も続く。予備の陪審員を含め、14人の陪審員を選任する。

遺族の弁護士は、この動画が「正義と変化を求める言い逃れのできない声」を作り上げたと語った。

↓裁判で上映された店内ビデオ↓
ショービンの裁判 Chauvin殺人事件の裁判で上映された店舗のビデオは、致命的な逮捕の前のフロイドの行動を示しています。

連邦捜査局(FBI)は、ミネアポリス警察の要請に応じて、この事件に対する連邦公民権調査を実施。一方、ミネソタ刑事逮捕局(BCA)は、ミネソタ州法の違反の可能性があるかどうかを調査している。

フロイドの死因については、遺族の要請を受けて検視が行われた。外傷性の窒息の形跡はなく、冠状動脈疾患や高血圧が死亡につながった公算が大きいとされていたが、検視の結果、6月1日、独立検視官らは窒息死と断定。検視に当たったアレシア・ウィルソン医師は「形跡から死因は機械的窒息で、殺人による死亡と判断される」と表明。検視に立ち会ったマイケル・ベーデン医師もウィルソンの意見に同意するとした上で「フロイドに死亡原因となるような持病は見られなかった」と指摘した。同日、ヘネピン郡検視官事務所は正式な死亡検案書を公表し「警官に拘束され首を圧迫されたことによる心肺停止」と発表。また、フロイドには心臓疾患と直前の薬物使用の痕跡があると発表された。

フロイドの死亡後、26日から行われたミネアポリス-セントポール地域でのデモ活動は当初平穏なものであった。しかし、翌27日には一部の参加者が暴徒化し、店舗での略奪などが起きたため警察が催涙ガスを使用した。さらに28日にはミネアポリス警察署が放火され、警察官への投石を開始、周辺地域では警察署の窓が割られ、複数の店舗が焼失したり、他の店舗の物品が略奪されるなどの被害を受けた。また襲撃を受けた店舗のオーナーや自警団もデモ隊へ発砲で応酬するなど現場は激化。警察はデモ隊に対しフラッシュバンやゴム弾を発射した。ミネアポリスで略奪や放火など破壊行動に遭った店舗のオーナーには人種的マイノリティーもいたという。こうした暴動に対し、フロイドの弟は「皆さんはいったい何をやってるんですか?」と拡声器で呼びかけ、「地元をめちゃくちゃにしないで」「そんなことをしても兄は戻ってこない」と強く非難した。

ミネアポリス市長の要請を受け、ミネソタ州知事は28日に州兵の派遣を認めた。28日にはシカゴ、ロサンゼルス、メンフィスなどでもデモが発生、29日にはホワイトハウス前でも抗議行動が起こるなど、全米各地で騒乱が相次いだ。これに対し、ミネソタ州知事は30日の記者会見で、28日から29日の暴動については「もはやフロイドの死や人種差別問題は関係なくなっている」と批判し、州兵全員を動員すると発表した。

トランプ大統領は29日、州知事に軍を派遣する意思があることを告げた上で、「いかなる困難があろうとも、我々は事態を収束する。略奪が始まれば、銃撃が始まる」とツイートした。ツイッター社はその投稿が規定に違反し「暴力を美化」しているとの注意喚起の表示を付けた。大統領は付け加えた。米調査会社モーニング・コンサルトによる調査では、暴動や略奪暴徒と化した抗議デモに対して、共和党・民主党問わず国民の過半数が軍隊による鎮圧を支持していた。一方、ロイター/イプソスの世論調査によると55%以上が抗議に対するトランプの対応に不満を示し、そのうち40%が「強い」不満、そしてわずか3分の1がトランプを支持していた。

フロイドの死は、2014年のエリック・ガーナー窒息死事件と比較されている。ガーナーの事件では、ニューヨークの警察官が逮捕時に、11回も「息ができない」と叫ぶ丸腰の黒人に対して首絞めを行い続けた。

記念碑、抗議、暴動

「ジョージ・フロイド抗議運動」、「2020年ミネアポリス反人種差別デモ」、「ブラック・ライヴズ・マター」
A brick storefront with the words "CUP FOODS" in red. A crowd, some with signs including a "Black Lives Matter" sign, stand before it.
フロイドの死の翌日である5月26日、抗議者たちはこの場所に集まった。

5月27日に撮影された、事件が発生したバス停近くの臨時的な記念碑

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5月28日の暴動後の建物の損傷
ミネアポリスのコミュニティの怒りをきっかけに、シカゴ・アベニューのフロイドの死の場所にあったバス停留所が、間に合わせだが記念碑となった。5月26日の一日中、フロイドへの敬意とブラック・ライヴズ・マターの運動に関連して多くのプラカードが掲げられた。日が進むにつれて、より多くの人々がフロイドの死に抗議するために集まった。数百人と推定される群衆は、その後、ミネアポリス警察の第3管区を行進した。参加者は、「Justice for George(ジョージへの正義)」「I Can't Breathe(息ができない)」、「Black Lives Matter」などのフレーズを含むポスターやスローガンを使用していた。

抗議運動は何百人もの人々を惹きつけ平和的に始まったが、抗議者たちがスプレー・ペンキと石で警官の車の窓を破壊したことで最高潮に達した。シカゴアベニューサウスから第3区までの行進に続いて、少数の抗議者グループが最初の群集から離れ、第3区の建物と分隊車を破壊した。午後8時頃、暴動の中で機動隊が、ビーンバッグ弾と化学薬品を群衆の中に発射した。

抗議行動は、シカゴアベニューサウスを含み、5月27日も続いた。デモ隊はまた、前夜に破壊された地区外で抗議。午後6時頃から、警察は化学的刺激物を配備し始め、その地区でゴム弾を使って多数の抗議者を撃った。ソーシャルメディアの多数の動画は、いくつかの抗議者が車の窓を壊し、警察に物を投げていることを映している。夕方までにイーストレイクストリートのオートゾーンは炎上し、ソーシャルメディアの動画投稿では、近くのスーパーマーケットのターゲットで大規模な略奪の動画が流れ始めた。

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ミネアポリスのミッドタウンにある30を超える企業が木曜日の朝までに被害を受けた。質屋の所有者は、強盗だと思った男を射殺した。強奪は5月28日に近くのセントポールにあるターゲットでも起こった。ウェンディーズが火事になり、ターゲットやダラーツリーなど、他の店舗が強奪されて周辺地域に被害を与えた。強奪はセントポール、ミッドウェイのCVC Pharmacy、Discount Tireアウトレット、Walgreensストアで起きた。

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5月28日、ミネアポリスの夜が明けると、第3管区の警察署の両側の建物で火災が発生し、建物の内部で火災警報器が鳴った。建物を囲む一時的なフェンスが取り壊されたため、警察は抗議者に対して催涙ガスを使用した。警察が避難している間、第3管区の建物は抗議者らによって倒された。その後、抗議者たちは建物に火をつけた。

全国抗議

5月27日にロサンゼルスで抗議行動が行われ、約500~1,000人の抗議者が午後4時頃にダウンタウン近くのUS-101の両方向を妨害するため、ミネソタからの抗議者と同様の標識とスローガンで手を握った。抗議者たちはカリフォルニア高速道路のパトロール車両を少し遅らせてからは、午後6:30頃には散り散りになった。5月28日、ロサンゼルスのダウンタウンにあるロサンゼルス警察本部の外で小規模な抗議行動が続いた。

抗議行動は、5月28日、29日の朝に、キャピトルスクエア近くのオハイオ州コロンバスで行われた。300人以上が関与し、抗議は当初は平和だったが、暴力とその被害から、警察が催涙ガスを撒く結果になった。その後、抗議行動はますます激しくなり、企業、バス停、オハイオ州議会議事堂の窓が損傷した。警察は数人の抗議者を逮捕し、唐辛子スプレーと手榴弾を使ってさらに追い散らした。

また5月28日、コロラド州デンバーのデモ隊は、ジョージフロイドの死に抗議しながら高速道路を封鎖。警察は群衆にゴム弾と催涙ガス弾を発射した。ある時点で車両の運転手が、故意に抗議者の上を轢くようにハンドルを切った。

5月28日、ニューヨーク市では、100人近くの抗議者がユニオンスクエアに集合し、警官へ抗議をする40人以上が、交通をすべて止めたため逮捕された。

テネシー州メンフィスで約40人がサイレントデモを行い、フロイド、ブリオナ・テイラー、アマード・アーベリーの死に抗議したことで、Facebookグループの南軍901やメンフィス警察などの抗議反対者との「口頭での対立」が起こった。

5月29日、トランプ大統領は首都ワシントンにて発生していた暴動が激化したことにより、一時的にホワイトハウスの地下壕に避難したと報道された。一時間足らずで避難は終了したという。

5月31日、トランプ大統領は暴徒化した一部の抗議活動をアンティファという極左組織が扇動しているとして、Twitterで「アンティファをテロ組織に指定する」と表明した。その後、白人至上主義グループがアンティファを装ったアカウントで暴力行為を呼びかける投稿をしていたことが判明、ツイッター社がアカウントを凍結した。

6月1日、トランプ大統領は州知事らとの電話会議で各州の対応を「弱腰」と非難。地元当局の行動が不十分なら、自ら軍を動員すると表明した。

6月12日、デモ隊がシアトルを占拠、キャピトルヒル自治区設立を宣言した。デモ隊は抗議者の犯罪行為と刑事処分の帳消しを求めている。また州知事は、街を奪還すべきというトランプ大統領の姿勢を軍事的脅迫として非難し、同市市長は、シアトルが占拠されるなどという脅威はないとしてトランプ大統領の提案を違憲と一蹴した。だがデモ隊への具体的対応は明らかにしていない。

自治区内で銃撃事件が相次ぐなど治安が悪化したことから、2020年7月1日に警察が強制排除した。

29億円ですよ。

無罪判決の場合、再度全米民主党地域で暴動
陪審員への攻撃があるだろう。

裁判の判決で、世論が混乱する。

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