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お金をもらうのが怖い?

近頃「お金のメンタルブロックを外す」とかいうのをよく見聞きする。

ご多分に漏れず、61歳のりゅう坊も何かしら

お金に対して抵抗感というか、もらうのは苦手なほうだ。

でもほしい。

払いたくない、失いたくない、

だから使えない。

と言った感情が染みついているようだ。


ふと、過去を振り返ってみると、思い当たることを思い出した。

昭和37年生まれの りゅう坊の生家では
りゅう坊のじいちゃんが鍛冶屋をやっていた。

包丁や、農作業の道具の鎌や鍬を作って販売し、
研いだり、修理のメンテナンスをしていた。

いわゆる 小さな村の鍛冶屋だ。

じいちゃんは明治生まれの頑固じじぃだ。

りゅう坊が覚えているのは、

顔見知りのお客さんがきて、鍬の柄が抜けてしまった、
包丁の切れ味が悪くなった、などの仕事を受けていた。

きっちり直し、お客さんからも感謝されるのだが、
代金をもらわないことも。

もらっても100円とか200円とか。
(当時 ジャイアントコーンが50円くらいだったか)

ばあちゃんにいつも呆れられていた。
「もっともらえばいいのんに」

「なにぉっ!!」怒

とけんかにになっていた。

外面は良かったが、身内にはがんこだった。

これって、じいちゃんのお金のメンタルブロックを
目の当たりにしたりゅう坊に染みこんでるってことだよね。
(約50年前から・・・)

じいちゃんはお金をもらうのが苦手だったのかな?

職人だから仕事には自信を持っていたと思うけど。

61歳のりゅう坊は、値札の付いた商品を売る事も経験してきたけれど、
いざ、自分の仕事、自分が産みだす商品に値段をつけるとなると、
考えちゃうな~

高いって言われたら、買わないって言われたら どうしようとかね。
だから頼まれもしないのに最初から安く設定したり。

この春からメルカリを始めたんだけど、
売りに出す商品の値付けは、売れ残りを心配して相場よりちょっと安くしたり、値引き交渉してくる相手に合わせたりしていたな。

他の出品者をみていると強気の価格設定の商品も数多くある。

強気の設定を試してみるか。
少しづつリハビリだな。

「じいちゃんは孫の僕にはよくプラモデルを買ってくれたよ」

そうだったな、りゅう坊。タミヤのプラモデル。
いっぱい買ってもらったな。

「孫にはお金のメンタルブロックは外れていたのかな?」

じいちゃんは、平成6年に91歳で、自分のこともわからなくなって他界した。

「じいちゃん ありがとう」

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