石丸伸二さんについて、東京都知事選挙立候補を契機に、いろいろな評価が出てきた。いままでは、主には老害をぶっ叩いてくれる、スカッとした、みたいな人がネットでは多く、他方でリアルでは、安芸高田市に近い地域ほど、石丸さんに呆れている声も強かった。

ただ、都知事選となると、やはり、石丸さんへの風当たりも強そうだ。一つは、東京人の田舎への見下しと言うバイアスはあるだろう。わたし自身が、小学校から大学までは東京人だったから、その辺は感じてきた。それと、石丸さんが京大の先輩である上野千鶴子さんを尊敬しているという発言も叩かれている。

因みに、わたしは、東大の後輩諸君には、上野千鶴子先生の講義を聴くよりは、例えば、介護現場や現場非正規公務員の女性の方々、地域で地味に頑張っている中堅・若手の女性の話を聞いた方が良いとお勧めしたい。上野千鶴子さんを全否定するものではないが、しかし、東大や京大クラスの学生であれば、本を読めばまあ、上野先生のお話は理解できるだろう。それよりも、社会を地味に支えている方々の話を直接聞いた方が良いでしょう。自慢ではないが東大卒業生の中では、私自身は、その経験は最も豊富だと胸は張れる。多分、女性の同級生でもわたしほど、その経験がある人はいないと思う。男性でも成田悠輔さんよりは、町内の中小企業のオヤジさんの話を聞いた方が得るものがある感はする。

そういうわたしからすると、どうも、石丸さんの目線はアメリカかぶれすぎ、グローバリスト的過ぎに見える。コチコチの老害に突撃してかき回した、というのは認めるが、それ以上でもそれ以下でもありません。

確かに、森元総理とか二階さんとか勘弁してほしい。それはそうなのだが、一方で、高齢者を叩くだけの「青年将校」のような文化人や政治家にも違和感しかない。この手の人が、自民よりもむしろ維新、下手すりゃ立憲の一部にも根強くおられる。どうも、わたしが存じる自民党の地方議員あたりよりも生活実感も感じられません。こういう人たちに任せると、高齢者サービスの近視眼的カット←ヤングケアラー、若者ケアラーが困るだけ、になりかねない。

また、今でさえ、世界でも最も、高齢者が働いている国が日本。さらに庶民の高齢者を追い込むことにもなってしまう。出生率は実は日本はイタリアや韓国、台湾よりは高く、いまとなってはそう極端に低い部類でもない。

むしろ今後、怖いのは、人の流出ではないだろうか? むろん、コチコチの森元総理型老害は困りものだが、青年将校も、若者の未来を実は奪ってしまう。 そして、グローバリスト青年将校は、結局、東京など外部から連れてくる意識高い系ばかりを重く用いる。 森元総理型老害とグローバリストが連れてくる外部人材が意思決定過程を分け合い、割を食うのは地元で地道に頑張っている中堅・若手だ。ここらに日本の地方の衰退の真相があるのではないか。

森元総理型老害にはご退場いただくとして、例えば湯崎英彦県知事・平川元教育長や石丸さんのようなグローバリスト青年将校(湯崎氏の場合は当選時は青年将校でいまはおっさんに。平川氏の場合は女性将校か。)にも警戒が必要である。

東京都民におかれてもくれぐれもご判断を誤りなきよう、ご忠告申し上げる次第です。 年齢に伴い退場していく森元総理型の老害よりもグローバリスト青年将校の方がいまや多くの自治体で実害が大きくなりつつあるとも感じます。

庶民の女性ないし、地味に頑張って来られた地元の若手や中堅。
割を食っていたこういう方々にこそこれから日に当たってご活躍頂きたい。 MAKE HIROSHIMA GREAT AGAIN!

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