「渡辺被告予備軍」と向き合う地域医療DRと「最新鋭の機械に引き寄せられる」DRの人物像は重ならないのでは?・・広島駅北巨大「湯崎病院」への疑問

「渡辺被告予備軍」と向き合う地域医療十字DRと「最新鋭の機械に引き寄せられる」DRの人物像は重ならないのでは?・・広島駅北巨大「湯崎病院」への疑問

埼玉県ふじみ野市で鈴木純一DRを散弾銃で射殺し、介護関係者らを負傷させた渡辺宏被告人(68)。
2023年12月にさいたま地裁で無期懲役判決を受けたが、高裁に控訴しました。もちろん、憲法上、控訴する権利はあります。しかしながら、あまりにも渡辺氏の身勝手な主張に、介護関係者の一人として怒りを禁じえません。大けがをさせるつもりだったと言っても、足に当たっても出血多量で死ぬケースはあることくらい、認識していないはずがない。あまりにも、苦しい言い訳です。
もう亡くなっている渡辺氏の母親を蘇生させなかった鈴木DRが悪い、などという主張に至っては、意味不明です。
もちろん、渡辺氏の生活が苦しかったことはお気の毒だ。しかし、それは渡辺氏自身が福祉行政なり労働行政なりでで救済されればよい話であり、殺人を正当化する理由には全くなりません。

しかし、正直、渡辺氏予備軍のような方は残念ながら、利用者様のご家族の方には、いらっしゃいます。わたしもヒヤリとしたことはあります。

そういう人と向き合わなければいけないのが地域医療に従事するDRです。

こうした中、広島県の湯崎英彦知事は、地域医療に従事するDRを要請するために、巨大病院をつくるという。全国の病院再編でかかる予算はせいぜい50億なのに、この駅北巨大「湯崎」病院は1300-1400億円かかるという。
そこでは、新しい機械を設置して、若いDRを引き寄せるという。引き寄せるという言い方はゴキブリでもあるまいし、失礼な言い方だ。

それはともかくとして、新しい機械で来るようなDRの人物像は、渡辺氏のような人とも真剣に向き合うようなDRとは重ならない、というか、真っ先に逃げ出しかねないような気がしますが、いかがでしょうか?

それよりも、医療介護関係者の安全を守る施策をきちんとした方が良いでしょう。

ふじみ野市の事件を教訓とした条例もその一つです。

しかるに、湯崎知事が、ご自分の趣味としか思えないような巨大病院をつくって、その分地域医療をおろそかにするなんてことになればこれは最悪です。

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