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粉薬を撒いていると飛散性が高い薬とそうでもない薬があります。
飛散性が高い薬は箱や瓶から取り出すと、白い煙を少しだしながら出てきます。

飛散性があるということはかなり細かい粒子になっているのでしょう。
空気中を漂いながら調剤室のだれかの口の中に入っていく勢いです。

粉薬は分包して渡すときに測りで処方量を秤量するために、重さを測ります。
その後、分包機を操作して粉薬を撒きます。

粒子径がほどよい薬は分包機に付着しません。
しかし粒子径が小さく、飛散しやすい薬は分包機に付着しやすくなります。
分包機に付着するということは、処方量よりも少ない量を分包して患者さんに渡すことになります。。
患者さんに申しわけないです。

細かい粒子は比表面積が大きく、表面積を小さくしようとします。
すると凝集してしまいます。
もちろん湿気りやすくもなりますから保存性は悪くなります。

とくに梅雨の時期ではすぐに湿気るので注意が必要です。
乾燥剤を入れて缶の中に入れて保管しておきたいところです。

飛散しやすい粉薬は多くあります。
私はこのまえに薬局でワゴスチグミン®散を撒いてて思いました。
ワゴスチグミン®散は非常に飛散しやすく分包機に付着しやすい薬です。
分包機を1回使用したら、洗わないといけないぐらいこびりつきます。

このような薬は保管方法を丁寧に患者に説明するべきなのかもしれません。
湿気と直射日光を避けて保管してくださいという感じにです。
そうしないとすぐに薬が分解されてしまい、治療効果がなくなりそうなイメージです。

なるべく粉薬の使用せず、錠剤があるならば錠剤にしたほうが良いのかもしれません。
錠剤の方が保管性がよくて持ち運びにも便利ですし。


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