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生後6ヶ月までに育みたい信頼関係~アタッチメント~

 はい、みなさんこんにちは!男性保育士のRyU先生です。新型コロナウイルスの影響で、子育て支援センターなどの育児の相談窓口が閉まり、濃厚接触を避ける為にも、ママ友と子ども達を遊ばせてあげることもできない。

 一人で抱え込んでいたり、育児のストレス溜まってきてはいませんか?とても心配です。

 周りに頼れる方はいらっしゃいますか?相談や愚痴を吐きだせる環境は整っていますか?

 もし、僕で良ければ記事の最後にTwitterのリンクがあります。DMで相談をしてきてください。愚痴を吐きに来てください。決して独りで抱え込むことのないように、一緒に考えさせてくださいね。

※note公式から冒頭に新型コロナウイルス肺炎に関する注意書きが出ていますが、この記事では予防法や対策については言及していません。コロナ自粛の中でのママに寄り添う為の記事です。

<約6ヵ月頃までは特定の人との愛着関係を築く期間>

 赤ちゃんの世界は初めから広いわけではありません。最初はごく小さな社会の中で必死に生きてくれています。大好きなママの温もりの中で、大好きなパパや兄弟姉妹、おじいちゃんやおばあちゃんの声を聞きながら。

 おおよそ7か月になると赤ちゃんは人見知りが始まりだします。人見知りが起きるということは「信頼できる人」と「そうでない人」の区別ができるようになった成長の証です。では、どのようにして「信頼ができる人」を赤ちゃんは決めるのでしょうか?

 そこででてくるのが心理学用語では「アタッチメント:愛着関係」と呼ばれるものです。言い換えるなら、赤ちゃんにとって「愛情を注いでくれる安心できる存在」と言えるかもしれません。

 アタッチメントは通常ママとのスキンシップやコミュニケーション、おっぱいをあげる、オムツを変えるなどの生活の中でも築かれていきます。たくさんスキンシップをして、たくさん笑顔を見せて、たくさん声をかけてあげる程にこのアタッチメントはより強いものになります。

〇甘え癖はつかないの?

 今はあまり言われないかもしれませんが、赤ちゃんが泣いた時にすぐに抱っこしたり、あやしたりすると甘え癖がつく。なんていうことが少し前まで言われていました。

 しかし、今ではこのアタッチメントの形成にも大きく関わるのですが、乳児期に多くのスキンシップを取って愛着関係が良好な親子ほど子離れ・親離れも円滑で、お子さんの成長や発達にも好影響が出ると言われています。

 なので、たくさんたくさんお子さんと関わってください。愛情を注いだら注いだだけ、赤ちゃんはすくすくと健やかに育つのですから。

<赤ちゃんの模倣の始まり>

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 子ども達の成長に欠かせないのが「他者を真似ること」ことです。パパママの真似をして食事に興味を持ったり、お友達を真似て玩具に興味をもったり、7,8カ月にもなるとお友達を真似て笑い合う姿も段々と見られるようになってきます。

 ただし、およそ6ヵ月くらいまでの赤ちゃんの模倣の対象は愛着関係を築いている、極一部の大人「ママ」、「パパ」それから「特定の先生」になります。まだ、興味や関心というものがお友達にまでは広がっていないのです。

 なので、子育て支援センターや保育施設で月齢の近いお友達と一緒の部屋で過ごす経験は、とても重要であることに間違いはないのですが、今は無理をしてまでお友達と遊ぶ必要はありません。感染リスクを下げて、ママや大人との愛着関係の形成を、これでもかと行ってあげましょう。

 ママが沢山笑いかけて、あげると赤ちゃんがニコっと笑い返します。ママがガラガラを振っていると、それを目で追ったり、同じように手を振ろうとしたりします。

 そうした関りを沢山してあげてください。そして今しかない赤ちゃんとの関りをママが楽しんでください。口を開けたら赤ちゃんも口を開ける、舌を出すと赤ちゃんも頑張って舌を出そうと口を動かします、なんて可愛いコミュニケーションでしょうか。この時期だからこその模倣の楽しさを赤ちゃんと一緒に目いっぱい分かち合ってください。

 こうしてママや信頼のできる一部の大人との適切な関りを経て、赤ちゃんは次に身近な兄弟姉妹やお友達へと興味関心を広げていきます。個人差や経験の差は勿論ありますのでこの記事で扱っている数字は全て参考程度に思ってください。

 お友達の模倣を楽しみだすのはママとの愛着関係ができて、「そうではない人」にまで興味や関心が出る程に「信頼のできる人」の存在に安心感を持つことができるようになった証です。こうした心を「安全基地」と呼ぶのですが、ママがいてくれて安心するから、安全な場所があると知っているから他者への関りができるようになるのです。

<細かい発達については個人差がとても大きい物>

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 赤ちゃん、乳児期~幼児期というのは人間の成長の中でも特に身体面、心の発達、感情の分化などが目まぐるしく起こる時期でもあります。なので、もし同じ月齢のお子さんが知り合いに居ても比べる必要は全くありません。ゆっくりと成長をしていく子もいれば、様々な要因で早くに成長をする子も様々です。

 保育園では「お子さんのペースに合わせて見守っていきましょう」という言葉をよく使うのですが、これは悩めるママパパへの方便などではなく、保育士の経験から、また成長や発達にかんする様々な研究の結果から、成長や発達にはそれぞれのペースがあるということが分かっているからなのです。

 今は調べればいくらでも「0歳児の発達」といったものが簡単に分かります。そうした記事にも必ず「あくまでも目安で、個人差があります」と書かれていると思います。もし、そうした表記がなく決めつけるような記事があれば、その記事の信憑性はないので注意してください。

 また、それぞれの赤ちゃんの中でも成長のスピードは本当に様々です。心の成長が早い子もいれば、首が座る、寝返りを打つのが早い子もいます。身長がぐんと伸びる子もいれば、体重だけが伸びる時期もあります。なので、赤ちゃんの成長や発達については本当に個人差があり、その子の中でもある面は成長が早く、ある面はゆっくりということが当たり前に起きます。

 なので、赤ちゃんの成長は、成長した喜びを目いっぱい噛みしめながら、ゆっくりと成長している部分は「個人差もあるからね」と、長い目で見守っていくようにしましょう。

<成長曲線について保育士の立場から>

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 最後に母子手帳にある成長曲線について保育士の言える範囲のことをお伝えします

 特に初めての育児をされている方は、体重がなかなか増えなかったり、慎重が伸びない期間が続いたり、急に体重が増加したりすると不安に思うことがあると思います。

 そこで見て欲しいのが成長曲線になります。成長曲線では月齢で移り変わる波状のエリアが書いてありますよね?これは「正常な成長をしているであろう多くの子はこの範囲の中に納まりますよ」という目安です。

 この成長曲線に関しても、あくまでも目安なので例えば1月だけ範囲から出てしまったら、成長に問題があるのか!?というと、そういうことではありません。なぜなら赤ちゃんの成長は本当に個人差があり個人の中でもペースが異なるからです。

 僕は医師や保健師ではないので、どのような状態になったら発育に問題がのかということを詳しく知りませんし、例え成長曲線を見せてもらっても断言することはできません。

 ですが、かかりつけのお医者さんに相談するタイミングとしては、【成長曲線の範囲から大きく外れている期間が長く続いている】ようであれば、専門家に不安を打ち明けてみて良いと思います。

<おわりに>

 育児は一人で抱え込んでしまうと途端にストレスになったり、ひどい場合にはお子さんへの愛情が薄れてしまい虐待やネグレクト(育児放棄)などにも繋がるおそれがあります。

 周りを沢山頼りましょう。パパに家事を手伝ってもらったり、おじいちゃんやおばあちゃんに見てもらう日があっても良いんです。今はなかなか保育施設に預けるのは難しいと思いますが、ウイルスの脅威が去った後にはたまにはママだって自分の為の時間を作るべきだと個人的には思っています。

 ママもパパも赤ちゃんもウイルスに負けないように、たくさん関わってたくさん笑顔になりましょう。人は笑うことで免疫力が高まりますし、スキンシップを図ると幸せホルモンがお互いに分泌されてリラックスできます。

 たまには散歩に出たりするのも良いと思います。その際には、赤ちゃんが何かに触ってしまわないように注意をして、帰宅をしたらすぐにそのままお風呂に入って、手と顔を洗いましょう。お風呂が難しければ手を洗ってあげて、お顔を赤ちゃん用のフェイスシートで拭ってあげてください。それだけでも、感染予防の強化になります。

 では、もし何か不安や疑問などありましたら下記のTwitterからご連絡ください。もしお電話の方が気持ちを吐き出しやすいのであれば、その旨を連絡いただければ対応します。

 不安な日々まだまだ続くと思います。ですが、この不安な日々も必ず終息を迎えます。その時に赤ちゃんも周りの大人も皆が笑顔でいることを願っています。


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保育士りゅう先生

 保育士りゅう先生(「RyU先生」で子育てに関する記事の執筆を依頼を受けてしていました)

 保育現場で5年間正職員として働き、学生時代やライター活動時にも子どもとの関りがあるアルバイトをしていました。

 現在は現場を離れて、元々したかったママパパの心のケアや、保育士の心のケアをしていけるように自身のHP『保育士りゅう先生のあそびば!まなびば!』を作成・運営しています。

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