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浪人生、1年間のリアル。【センター大失敗】

いつもありがとうございます、りゅうです!

新元号も発表され、新年度も始まり、新生活に向けてバタバタしている頃かと思います。

話変わって、上の画像は、カロリーメイトCM『夢の背中』篇の1シーンから引用させて頂いたものです。写っているのは村上虹郎さんの背中ですね。

カロリーメイトのCMは、受験生に向けたメッセージというCMが多いですが、この村上虹郎さんが演じたテーマはなんだったでしょうか。

そうです。浪人生です。

4月になり、大学生としての新生活をスタートする人がいる一方で、浪人生としての新生活をスタートする人もいるわけですね。

4月から浪人生になる方は、これから途方も無い1年間が始まると思うと、とても不安なのではないでしょうか?

浪人って一般的に見れば、とてもネガティブなものなんですけど、実はやり方によっては非常に有意義な1年間になるんですよね。

実際、僕は1年間浪人をして第一志望に合格しましたが、あの1年間がなければおそらく今の自分はなかったです。
浪人が僕の人生を変えたのです。

そこで今回のnoteでは、自身の浪人経験を踏まえた『浪人生のリアルな現実』と浪人生だからこそ持つ『無限の可能性』について紹介していこうと思います!

このnoteを読み終える頃には、『浪人』という経験がいかに今後の自分に影響するかを理解し、浪人生活へのモチベーションが爆上がりしているのではないでしょうか。

こんな人に読んで欲しい!

・春から浪人生になる方
・過去に浪人したことがある方
・浪人したことはないけど興味がある方

では、いきましょう。

僕の浪人事情

まず、僕の浪人事情について説明しますね!
僕は、県内の中堅校出身でしたが、学力はその中でも底辺レベルでした。
高校は朝から晩までサッカーに明け暮れ、勉強どころではなかったというのが正直なところです。

志望大学は、サッカーの名門校である『筑波大学』でした。

筑波大学蹴球部には、サッカーのレベルが高いだけでなく、僕のような下手くそでもTOPチームを目指すことができる環境がありました。

実際に一般受験で筑波大学に入学しプロサッカー選手になった同期がいるくらいです。

他の私立ではできないことが『筑波大学』ではできました。だから、僕の志望校は筑波大学の体育専門学群一本だったんですね。

しかし、当時の僕は11月の時点で筑波大学はE判定。この時期はちょうど僕が高校サッカーを引退した時でした。

そこから、センター試験までの2ヶ月を死ぬ気で勉強するも、センター試験で大失敗。というか全く基礎的な知識が欠如していたので、必然的に点数が取れませんでしたね。

他の私立は受けずに、筑波大学一本で2次試験へ。足切りにならなかったのが奇跡でした。

2次試験は実技だったので全力を尽くしました。
が、結果は不合格。
筑波大学まで行って自分の目で番号がないという現実を見たときは、頭が真っ白でした。

めでたく、浪人が決まった瞬間でした。

ここまでが、浪人生になる過程のお話でした。

先日、このツイートがめちゃくちゃ拡散されましたが、これは実話です。

このツイートのように、最終的には1年間の浪人を経て筑波大学合格を勝ち取ったということでしたが、

ここまで読んで、

・『浪人して受かったんだからうまくいったんじゃん?』
・『ただの一つの成功例だろ』

と思われた方もいると思います。
たしかに、結果から見れば『成功』でした。
しかし、僕は浪人の1年間を今振り返ると、

想像を絶するくらい死ぬほど辛かった

という思いが蘇ります。

浪人された方で『そうそう!』と思う方も多いと思います。
成功』の裏には必ず『それ相応の辛さ』があるのです。

もちろん、最初からずば抜けて頭が良ければ違うのかも知れません。
しかし、僕のような底辺からスタートする浪人生にまず1番に伝えたいことは、

楽してたら地獄を見るぞ

ということです。

※あくまでも一個人の経験であり、
学力が底辺からスタートした場合の浪人なので、
ご了承ください🙇‍♂️

浪人生の1日

僕は、河合塾に1年間お世話になりました。
結論から言うと、河合塾はめちゃくちゃ良いところでした。

最初はこんな感じで脅されましたが、
授業中に大笑いしてしまうくらいおもろすぎる講師の方々に教えてもらったり、親身に相談に乗ってくれるチューターの方々の優しさは凄まじかったです。
本当に感謝しかありません。
僕はこれから先、塾はどれがいいか?と聞かれたら、必ず河合塾を1番先に言うと思います。(かなりの偏見)

ということで、僕の浪人時代の1日のスケジュールを見てみましょう!

6:00 起床
6:05〜6:30 ランニング
7:00 家出発
7:05〜8:30 電車
8:35 予備校到着
9:00〜17:00 授業
17:00〜19:40 自主学習
19:44〜20:30 電車
20:40〜21:30 サッカー(1人)
22:00〜23:00 自主学習
23:00 就寝

基本的にはほぼ受験勉強です。
ただ、最初から受験問題をずっと解く!というのではなく、授業で教科ごとに一から復習していく形なのでとても親切ですね。

自主学習というよりも日々のテキストの予習復習に追われていくって感じです。

このスケジュールですが、僕のある1日のスケジュールであると同時に、このスケジュールを寸分の狂いなく1年間やり通しました。

今となっては、頭がおかしかったとしか言いようがありませんが、当時はそれが習慣の域を超えて『当たり前』になっていました。

僕は、体育系への進学を希望していたので、
2次試験の実技対策として毎日身体を動かしていました。なので所々に運動が入ってるんですね。

ちなみに休日もスケジュールは一緒でした。
授業がないところは自主学習をしていましたね。

これを見て『クレイジーだろw』と思う方もいると思いますが、合ってます。『クレイジー』です。

ここまでする必要はありません、絶対。
もっといい方法があるはずです。でも僕には合っていました。それぞれ得意不得意があると思います。浪人中に自分なりのスタイルを見つけることをお勧めします!

ここから1つ言えるのは、習慣化の域を超えた『当たり前』の状態に勉強というものを持っていけるとかなーり強いってことですね。

浪人生の1年間の状況、心境の変化
〜時期別〜

では、ここからは浪人生がどのように1年を過ごしていくのか、時期別で見ていきましょう!

4月〜6月 浪人というものを知る

4月はまだ右も左もわからず、予備校から配られた大量の参考書に慌てふためいて終わります。

また、新しい環境や仲間に触れ、同じく浪人した人がこんなにもいるんだなぁ、と実感します。

自分は1人ではない!と思えると同時に、
全員ライバルだ…という感情にも襲われ、なかなか気持ちが落ち着かないです。

5月に入ると、大きな模試があります。
そこで気合を入れて頑張るんですけど、僕のような底辺は1ヶ月そこらじゃ伸びるはずがありません。

ちなみに僕は、現役で受けたセンター試験とさほど点数が変わりませんでした。
もちろん、E判定です。

ここで、淡い期待はすべて消え去ります。
やらねばならぬ…』という気持ちが芽生えるのはこの辺からですね。

6月になると、だいぶ『浪人』というものに慣れてきます。
周りの友達とも少しだけ仲良くなります。
ただ、成績は伸びません。

以前に比べれば伸びますが、劇的な成績向上は見られません。(人によります)

頭がいい人はこの辺でだいぶいい点取れてきます。(人によります)

7月〜9月 夏を制するものは受験を制す

よく言われますね、この言葉。
でも、あながち間違いではないです。

夏休みの期間で、
いかに『どう頑張るか』を考え抜き、
効率の良い勉強』をするか。

これらをできるかどうかが、夏を制するか否かを分けてきます。

ただ、闇雲に勉強していても、
著しい効果は期待できません。

1年間という期間で結果を出さなければならない。
1年なんてあっという間です。

その中で『いかに効率よく、最短ルートで合格を掴み取ることができるのか』を熟考することが、その後の勉強、そして点数に結びついてきます。

予備校の先生によると、夏休みで勉強もろくにせずに遊んでしまい、1年間を棒にふる人が一定数いるそうです。恐ろしい………

10月〜12月 みんなの顔が疲れてくる

夏休みが明け、10月に入ると途端に雰囲気が変わります。

それまでワイワイ賑やかだった予備校のラウンジでも、人が喋らなくなります。

ご飯の時間も惜しいと思い始め、みんな一人でご飯を食べ始めます。

僕もお昼になると、いつも誰もいない非常階段の踊り場でご飯を食べながら勉強していました。

だいたいこの時期に、本格的に志望校を定めます。
夏を制した者たちは、第一志望に向かって突き進んでいくことができますが、

夏休みに遊んでしまった人は、志望校のレベルを下げざるを得ない状況になります。

11月〜12月になると、精神的に追い込まれてしまった浪人生が予備校に来なくなります。

予備校によると、毎年この時期に一定数の割合で姿を消す浪人生が出てくるそうです。
報告にも来ないので、彼らが今どこで何をしているのかはわからないそうです。

1月 センター試験

ついにセンター試験がやってきます。
各々の試験会場で個々がそれぞれ全力を出していきます。

浪人生のデメリットとしては、周りに仲間が少ないことですね。
周りのほとんどが高校生で、完全アウェーです。(場所によります)

場合によっては、高校生にメンタルをへし折られます。(実体験、今度書きます)

2日間のセンター試験の後、予備校にて自己採点が行われます。
教室で、40人くらいが一斉に自己採点をするのですが、本当に異様な雰囲気でした。

急に泣き出す人もいれば、教室の外にバッと出て行って叫ぶ人目に涙を浮かべるも唇を噛んでずっと堪える人目が虚になっている人など、色んな人がいました。

ちなみに僕は目が虚ろになってた人でした。(あとに書きます)

今でもたまにあの雰囲気を思い出しますが、背筋がゾワっとします。

その後、面談が行われセンター試験の結果をもとに受験する大学を決めます。

否が応でも受け入れるしかない結果を手に、
浪人生は2次試験へと向かっていきます。

2月〜3月 笑う者と泣く者

2月の終わりに2次試験がありますが、センター試験が終わってからはほぼ授業もないので、ほぼ自主学習です。

僕は、2次試験が実技と保健体育の論述だったので、予備校で保健体育の教科書とにらめっこしていました。

この時期になると、誰がどこを受けてどうなったのか、という情報が全く入ってこなくなります。
センター試験が終わってからが本当の孤独との戦いといっても過言ではないでしょう。

合格発表の後、予備校の先生は、予備校に来た浪人生の雰囲気でその人の合否がわかるそうです。

1年間の頑張りが報われたのか否か。

予備校の先生たちは、この時期が1年で1番嬉しく、1番辛い時期であると言っていました。

浪人生の心得 10ヶ条

浪人はただ闇雲にやっていても辛いことばかりです。
実際に浪人生活をして、有意義な浪人生活を送るためには、しっかりとしたマインドセットが重要だなと思いました。

そこでここからは、僕の実体験に基づいた浪人生が持つべき心得を紹介します。

浪人生の心得 10ヶ条
①自分に正直であれ
②自分の点数は人に言うな
③授業は1番前で受けよ
④必ず息抜きをしろ
⑤時間ではなく、その日に何をしたかを評価しろ
⑥頭はおかしくていい
⑦先生に質問しまくれ
⑧恋はするな(絶対とは言わない)
⑨自分の時間を大切にしろ
⑩自分の可能性を信じろ

1つずつ行きましょう。

①自分に正直であれ

浪人って良くも悪くも自分を見失う事があります。
人と比べすぎて落ち込んだり、点数の取れた取れないで一喜一憂したりします。

うまくいかない時ほど、自分の現実から目を背けたくなります。
自分に嘘をつきたくなります。

でも、そういう時こそ自分に正直である事が大切です。

自分は何ができて何ができないのか。

自分ときちんと向き合って、『自分は今何をするべきなのか』を考えていく事が、最終的に心も安定するし、結果もついてくると思います。

②自分の点数は人に言うな

浪人した人はわかると思いますが、浪人時代は嫌という程他人と自分を比べてしまいます。特に模試後は顕著ですね。

あいつよりはできた、あいつよりはできなかった…etc
高校時代は僕もやっていました。
でも、浪人時代、人生がかかった1年間は非常にセンシティブになります。
人より劣っていた自分を目の当たりにした時、嫌という程落ち込みます。

自分はもう無理なんじゃないか

とも思うようになってしまう事もあります。

でも、自分の中の成長で見れば、確実に成長はしてるんですよね。

でも、僕たちはわざわざ他人と比べるから、自分の中の成長に気づかないのです。

他人と比べることは本当にこころの健康を害します。

他人と比べる事がなくなる方法、それは、
テストの点数を人に教えない』ことです。
自分から教えなければ、相手からも言ってこなくなります。そうすれば自分との比較だけになりますね。

特にセンター試験前は、自分でも信じられないくらいセンシティブになります。
春のうちからこの癖をつけておくといいと思います。

③授業は1番前で受けよ

授業を1番前で受ける。これは本当にオススメです。というか絶対やったほうがいいです。

1番前とまではいかなくとも、2.3列目までにはいるようにしましょう。
これだけで授業内容の浸透度、集中力が全然違います。

最初は恥ずかしいかもしれません。
でもやっていくうちに慣れます。そうすると、一緒に頑張れる仲間が自然と集まってきます。

逆に後ろの方に座ると、一緒に遊んでしまう人が集まってきて、結果的に勉強の妨害になります。
浪人の1年間を楽しみたい人は後ろでもいいかもしれません。ただ、最後に笑えるかどうかは保証できません。

④必ず息抜きしろ

浪人中はどうしても切羽詰まってしまいます。
特に意気込んでいる人ほど、休む時間を減らしてまでも勉強してしまいがちです。

僕もそうでした。
『とにかく勉強をすれば良い。』
『息抜きなんてサボりだ。』
そう思っていました。

僕は浪人生の夏に、一度だけ高校の同期に誘われてディズニーランドへ行きました。
この時の僕は息抜きというものを知らなかったので、大きなリュックに参考書をこれでもかと詰め込んで夢の国へと向かいました。
アトラクションを待っている間はほぼ参考書を読み漁っていました。冷静に頭おかしいです
家に着いた頃には、なんで僕は『今日ディズニーなんて行ってしまったんだ』と自己嫌悪に陥り、めちゃくちゃ引きずりました。
今となっては、一緒に行ってくれた同期にマジで申し訳ないことしたな、と反省してます。

しかし、適度な息抜きをしないと効率は上がりません。ひたすら勉強漬けだと、どこかでつまづきます。つまづいた時に、対処法を知らないとドツボにハマります。僕です。

本当に行き詰まってしまった時、ふと喫茶店でコーヒーを飲んだ事があるんですよね。
何も考えずただボーッとしていました。
飲み終わって店を出ると、『よし、また頑張ろう』って自然と思えたんですよね。

適度な息抜きを定期的にする事は、合格への最短ルートの必要不可欠な要素だと今は確信しています。

⑤時間ではなく、その日に何をしたのかを評価しろ

浪人生活初日の朝、家を出る前にNHKのニュースを見ていると、東京大学の合格発表の様子が報道されていました。

そこでとある東大合格者がインタビューを受けていて、記者に"1日何時間勉強していましたか?"という質問をされていました。

その東大生は、こう答えていました。


『時間?あんまり気にしたことないですね。数えたら?えーと、まあ8時間くらいじゃないですか?僕はその日に何をクリアしたか、何ができるようになったかで勉強を評価していたので、時間は全く気にしていなかったですね』

勉強しているとどうしても『○時間やろう!』と意気込みがちですが、この時間での捉え方には勉強の質が考慮されていません。

勉強を時間で捉えてしまうと、勉強の質に関係なくたくさんの時間をこなしたことが達成感へと繋がってしまいます。これは非常に危険です。

スマホをいじりながらダラダラやった3時間》と《本当に集中して勉強した1時間半》だったらどちらが効率的ですか?一目瞭然ですよね。

さらに勉強を時間で捉えない事は、心の平穏にも繋がります。
受験生の間での決まり文句は、『昨日何時間勉強した?w』という問いかけです。

彼らはまさに勉強を時間で捉えており、たくさんやればいいと思っています。しかし彼らと同じ土俵に立っていると、『自分よりあいつのが勉強してるやん…』と焦燥感に苛まれます。

しかし、勉強を『その日に何をしたか』という質で捉えておけば、彼らと同じ土俵に登る事はありません。比べられないからです。

僕もかなり人の事を気にしてしまう性格ですが、この考え方を学んでから、他人にあまり左右されなくなりました。ほんとです。

Todoリストでもなんでも構いません。
自分が『その日に何をしたか』を評価できる方法で勉強を進めましょう。

⑥頭はおかしくていい

浪人は、"バカ"になった者勝ち

僕はこのように思ってます。
なぜなら、浪人をすること自体、他の人とは違うと思っているからです。

大学に行かなくたっていろんな道はあります。
でも、そこであえて《もう1年》受験勉強をし、大学受験をすることを心に決めた人たちが浪人生です。

普通の人からしたら到底できないことを僕たちはしているのです。そりゃ頭おかしいと思われても仕方ありません。

なら、振り切って頭おかしくなろうぜって話です。

・『こんだけ勉強してたらやばいかな』
・『勉強したいからって友達の誘い断ったらなんて思われるかな』
・『1番前に毎回座ってたら変に思われるかな』
・『浪人してるってことを言ったらなんて思われるかな』

上記のような悩みを持つ必要はありません。
最初から僕たちは頭がおかしいことをしているからです。

だから周りなんて気にせず、頭がおかしいことを誇りに思って(までは言い過ぎですが)、浪人生活を送っていきましょう。

⑦先生に質問しまくれ

みなさんは高校時代、どれくらい先生に質問していましたか?

ちなみに僕は、《ゼロ》です。

今思えば、なんてもったいないことをしたのかと、今でもたまに後悔します。

なぜか。
それは、先生や予備校講師は、
その教科の《スペシャリスト》だからです。

彼らに質問しないわけにはいきません。
自分がわからなかったところは全て教えてくれます。つまり、最強です

僕は浪人時代、毎回授業が終わった後に講師控え室へいって質問をしまくっていました。

先生には『またお前か』と言われたり、塾内でも話題になって『質問浪人生日本代表』とも呼ばれていました。

でも、そのおかげで先生に顔を覚えられて仲良くなって、質問した場所以外のことも教えてくれたり、勉強法について教えてくれたり、時には受験マル秘テクニックを教えてもらったりしました。

そうやって先生と話して仲良くなる事で、授業への取り組みも変わってくるんですよね。
信頼関係がない先生の話よりも、信頼関係のある先生の話の方がすっと頭に入ってきますよね。

ここでいう《質問》ですが、うわべだけの質問では意味がありません。

・自分が疑問に思った部分、わからない部分、理解できない部分を徹底的に質問します。
・説明を聞いてわからないと思ったら、『分からない』とはっきり言います。

『こんな質問したらウザいかな』
なんて思う必要はありません。なぜなら、先生や講師の仕事は《生徒に教える事》だからです。

また、それだけ聞けば『あなたがいかに本気か』というのも相手に伝わります。これが質問する誠意ってやつですね。

分からなかったら質問する
これは必ず習慣にしましょう。

⑧恋はするな(絶対とは言わない)

この話は、現時点で彼氏or彼女がいない人向けです。現時点でいる場合は、すっ飛ばしてください。

これは僕の経験則ですが、僕が通っていた予備校で色恋沙汰に発展したカップルは、どのカップル第一志望には合格していません。これはほんとです。

もちろん、全ての浪人生が…と言ってるわけではありませんし、浪人生の中でもうまくお互いを励ましあって高みを目指していくカップルもいると思います。

しかし、浪人中の恋ってめちゃくちゃ難しいと思います。なぜか。勉強をしなければならない、でも、好きだったら会いたくなっちゃうからです。

僕の周りにいたカップルたちは、恋人ができた事で明らかに勉強量が減りました。中には、予備校にさえ来なくなったカップルもいます。

これだけ、恋愛はダメとか言ってる僕ですが、
かくいう僕も、浪人中にあやうく恋をしそうになりました。

その子は、"塾内のマドンナ"と呼ばれるくらい可愛くて美人で、塾に入った時から注目を集めていました。

ある秋の帰り道、たまたまその子と乗る電車が一緒になってしまったんですね。

すると、どうやら僕のことを知っていたらしく向こうから話しかけて来てくれたんですね。それでめちゃくちゃ仲良くなって、その日からその子のことしか考えられなくなりました。まじでやばかったです、あれは。浪人中でなければ恋をしてた、確実に。

なんとか乗り切って、今では仲のいい友達です。

あの時期は本当に《このままではやばい》と思ってしまうくらい勉強が手につきませんでした。

恋をするなとは言いません。
でも、恋をするときは覚悟を持ってしましょう。

⑨自分の時間を大切にしろ

浪人中は孤独といっても過言ではありません。
どうしても誰かと一緒にいたくなります。
誰かと話したくなります。

それはとても大事なことです。
たくさん人とコミュニケーションをとることは心の健康に繋がるし、リラックスにもなります。

しかし、人と関わる時は少なからず気を使いますよね。例えば、自分の時間を犠牲にしてしまうこともあります。

『もう帰りたいけど、まだ話したいみたいだから話そうかな』
『勉強しないとやばい!けど今ここで抜けたらどう思われるかな』

気を使うのが悪いわけではありません。
しかし、浪人中は普段と違って非常にセンシティブな状態であるということは前述しました。

こうした小さな気遣いが、知らぬ間に大きなストレスになってしまうのが浪人なのです。

ストレスになってしまうと、人に会うことが億劫になり人と関わることがなくなります。人と話さないと全部自分の中で抱え込んでしまい、さらにストレスを悪化させます。非常に悪循環です。

こうしたことを回避するために、
自分の思っていることは正直伝えましょう。

『ごめん!勉強したいから帰るね!また話そ!』
『家帰ってやることあるから先帰るね!またね!』

自分の都合を優先し、自分の時間を大切にする。勉強でもいいし、リラックスでもいい。
自分の時間』を大切にすることを心がけましょう。

⑩自分の可能性を信じろ

これは全ての浪人生に伝えたいことです。
最後まであきらめず、自分の可能性を信じ続けることこそ、合格への近道なのです。

ここで実際に僕が経験したお話を紹介します。
浪人生としてこんなに辛い出来事は他にありませんでした。


僕は浪人生活で右肩上がりに成績が伸びていったタイプでした。最初の学力が底辺だったということもあり、伸び代しかなかったんですね。

そして、12月の最後の模試では、初めて筑波大学がA判定と出ました。チューターの方や先生の方にも、『あなたはもう大丈夫』と言われるくらいの成長ぶりでした。

そして迎えたセンター試験。
結論から言うと大失敗でした。

1番の誤算は英語でした。
隣に座っていた高校生がたまたま帰国子女で英語を80分のところを半分の40分で解き終わったんですよね。

英語を1番の得意科目として自信を持っていただけに、メンタルがブレイクしました。残り40分で長文を解こうとしている時に起きた出来事。頭が真っ白になり長文が頭に入って来ません。どうしようどうしようと焦っている間に試験官の声が。長文問題をろくに解けずして英語の試験が終わりました。

結果は、ひどいものでした。
長文以前は満点だったのに対し、長文問題の大問⑤、大問⑥は66点中6点。長文で60点を落としました。

英語の大失敗を引きずって、2日目の数学も計算ミス。さらには国語が過去最低平均点になるほど難化した影響で、思うように点数が取れませんでした。

結果、筑波大学の判定はD判定
1年間やってきた結果がこれか。と、自己嫌悪に陥りました。

しかし、僕は志望校を変える事はありませんでした。1年間死ぬ気でやってきて、このままじゃ終われないと思ったからです。

センター試験が終わった次の日から、僕は筑波大学の2次試験に向けて本格的に準備し始めました。

筑波大学の体育専門学群の試験は、実技試験と保健体育の論述試験があります。

普通にやっているだけでは絶対受からないと思い、センター試験以前よりもより自分を追い込んで勉強およびトレーニングに励みました。

予備校では、保健の教科書を一冊だけ持って行き、血眼になって教科書の内容を頭に詰め込んで隅から隅まで論述できるようにしました。

周りが英語や数学などの主要科目をやっているなか、自分だけ保健体育の教科書を勉強しているので散々バカにされました。でもそんなことも言ってられません。

実技試験は2種目選ぶことになっており、専門種目であるサッカー1500m走を選択しました。

サッカーの練習は毎日母校の練習に混ぜてもらいながら準備し、1500m走はタイムで点数が決まるので、ひたすらに走り込みをしました。雨の日も雪の日も。

そして迎えた試験当日。
1年間の思いを込めて全てを出し切りました。
手応えとかはわかりません。でも全力を尽くしました。

2/26〜3/7までの2次試験が終わってから合格発表までの期間が本当に辛かったです。人生で1番辛い1週間でした。

僕は合格発表を筑波大学まで見に行きました。
そして開示と同時に受験番号を探すと、そこには僕の番号が。ついに、筑波大学に合格することができたのです。

後日、得点を開示してみると、合格最低点から5点上回る点数でした。わずか5点の差で僕は合格したのです。

センター試験が終わった後、
あそこで諦めていたら、
志望校を変えていたら、
自分の可能性を信じることができなかったら、

今の僕はありません。
浪人生の皆さんに伝えたいのは、
どんなことがあっても、諦めずに自分の可能性を信じて闘って欲しいです。

結果はもちろんどうなるかはわかりません。でも、そこで逃げずに必死で闘った経験は後にも先にもできません。浪人生のみなさんには《強い意志》を持って欲しいです。

浪人生が持つ《無限の可能性》

浪人生は誰しもが《無限の可能性》を持っています。

誰もが努力次第で素晴らしい、世の中を変える人間になることができると、僕は確信しています。

僕は、学校でテストの点数が低くバカにされたり、成績が良くないあまり僕を下に見て雑に扱われたりしました。

でも、この浪人生活を通して様々なことを学び、いろんな考え方や経験をし、結果を出したことで彼らに負けない、彼らよりもより大きな人間になることができたと思っています。

この浪人で得た経験によって、今後の自分が絶対に変わってきます。少なくとも、僕は浪人で人生が変わりました。

浪人生は、普通の人にはない《無限の可能性》を持っているということ、そして自分にある《無限の可能性》を信じて、これからの人生を生きていって欲しいと思っています。


浪人って案外悪いもんじゃないぜ。



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《全国の浪人生に届け》

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