量子未来社会ビジョンの実行計画策定へ:政府に検討ワーキングが発足
火曜日(11月8日)に記者ブリーフィングをして、昨日(11月10日)情報が解禁となりました。日経さんが小さく報じてくれていました。
量子界隈がIBMの最新機発表で盛り上がっている裏でひっそりとスタートです。
新たなワーキンググループ発足
政府は、新たに「量子技術の実用化推進ワーキンググループ」を発足し、11月10日、第1回の会合を開催しました。(資料は後日内閣府Webサイトにアップされるはずです)
※11/12追記:こちらにアップされていました
ワーキンググループでは、本年4月に政府が公表した「量子未来社会ビジョン」に基づき、量子技術の実用化のために必要な取組、産学官の連携の在り方等を検討し、最終的に"実行計画"を策定することがゴールとなっています。
量子コンピュータをはじめとする量子技術については、将来の巨大な市場や複雑な社会課題解決への貢献が期待されており、我が国を含め世界中で研究開発投資が加速しています。
このため、政府は、4月に「量子未来社会ビジョン」を策定・公表し、量子技術の実用化に向けた大きな方向性とその実現のための戦略を打ち出していました。
(量子未来社会ビジョンって何?という方は👇も参照)
今度は実行計画を作るとのこと。
2年連続で有識者会議を立ち上げて議論するとは思いませんでしたが、、一関係者として微力ながら計画策定に貢献していく所存です。
もし政府の今後の方針などについて、ご意見・ご要望がございましたら、プロフィールのTwitterアカウントよりDMなどでご連絡ください。
メンバー、論点など
メンバーはこんな感じ👇です。
慶應の伊藤塾長は、量子未来社会ビジョン策定時のワーキンググループでも主査をやられていたので、継続起用となっています。
産業界からは、
量子団体代表(岡田氏)
ベンダー(佐藤氏、鈴木氏)
次期SIP(産学連携プロジェクト)のPD候補(寒川氏)
スタートアップ(松岡氏)
が参加、アカデミアからは、
量子技術イノベーション拠点代表(萬氏)
グローバル産業支援拠点(川畑氏)
シンクタンク(嶋田氏)
がメインメンバーで参加し、各回で量子技術のユーザー企業や研究者などから別途有識者を招聘していくこととしています。
論点は色々あるのですが、
各方式の量子コンピュータ(ハード)の技術開発、事業化支援、国内民間商用機の開発・利用促進方策
ソフトウェア、アプリケーション開発環境整備(国内外の実機利活用など)の在り方
利用支援サービスやユーザー産業の拡大方策
量子セキュリティ・ネットワークのユーザー産業振興・拡大方策
量子暗号通信の認証制度や国際標準化戦略
などが考えられています。
スケジュールは👇のとおり。
量子未来社会ビジョンの時も10月開始の翌年4月取りまとめでしたが、それとほぼ同じです。
スケジュール、えぐいです。。
年度末には実行計画がまとまるみたいです。
今後、会議資料は内閣府Webページ(たぶんここ)にアップされるはずので、気になる方はチェックしてみてください。
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