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Marshal/レディジャスティス2

ギルドの盲目女性剣士として強いインパクトがあるものの、いまいち中途半端だった立ち位置のLJ待望のタイトルマスターを触ってみたので、ざっくり感想書き連ねます。

Marshal

まず、Marshalというキーワードについて見ていくと、ざっくり以下のような特徴がある。

  • マスターとヘンチマンが高いメレー性能を持っている。

  • 全モデルが射撃を持っており、遠距離戦もこなせる。

  • Pine boxという相手をburyさせるアクションを持っているモデルが多く、一時的な盤面性圧力が高い。

  • Undeadに対して強化されるアクションを持つモデルが多い。

この最後の特徴が曲者で、Undeadに対しては強力な反面それ以外のクルーに対しては中途半端な性能となってしまっており全体的に器用貧乏な印象。テックカード的なモデルが多いので、編成時点で相手のクルーへの理解度が求められる上級者向けのキーワードのように思える。

Lady Justice Death-Touched

LJ2自身はどんなマスターかというと、上記Marshalの特徴の3番目、Pine boxに特化した性能をもっている。
Pine boxはburyさせ盤面復帰にはWpデュエルを要求するアクションで、強力ではあるがメレーレンジがゼロだったり復帰場所がPine boxを使ったモデルにベースコンタクトと、相手への妨害としてはタラクルー程有効と言える場面が少なくこれまではあまり使われてこなかった。
しかし、LJ2を使用している場合はアクションを使用したモデルの1”以内にコフィンマーカーを置き、そこからLoS&レンジを引けるため実質レンジ3”のアクションとなり、一気に使いやすくなった。
しかも、コフィンマーカーはインパッサブルブロッキングにもかかわらず味方モデルはLoSを通せたりすり抜けが可能と、Zippのピアノマーカーのように邪魔をさせるためにも使用しやすいため相手の分断を狙えたり、射撃に対するカバーを得たりと複数の使い道がある。

攻撃性能は、ダメージは控えめなもののStat7のメレーとLoS無視射撃を持っており平均以上のものを持っているのに加え、当然LJ自身も相手をburyさせるアクションを持っている。このAshwood coffinはPine boxのようにコフィンマーカーの生成はできないものの、もともとレンジ6"かつ、失敗してもビルトイントリガーで再チャレンジできるため使い勝手の良いアクションとなっている。また、ショックウェーブアクションはボーナスアクションのため一回しか使えないものの、味方モデルに当たった場合は2点ヒールができるため回復性能もかなり高い。

キーワードモデル

Judge

高火力メレーヘンチマン。3/5/6の強力なメレーを持っているが、それと同じくらい重要なのがタクティカルアクションのThe Risk of Reason。ダメージを食らう可能性はあるものの最大3枚ドローできるためクルーの潤滑油としても活躍してくれる。ダメージを食らってしまっても、回復の機会の多いクルーなので何とかなるはず。
Pine boxでコフィンマーカーを出すには手札を捨てる必要があるためこのカードの採用はぜひ行いたいものの、コスト10という重さがネック。Mvが5しかないため足が遅く、移動アクションも持たないためせっかくのメレーが役に立たない場面が多いのでお値段相当の働きをさせるには補助をつけるなりの工夫が必要。

Jury

いわゆるツールボックスで、1モデルで様々な働きをしてくれる。特にBuryしているモデルに対してアクティベーション時に問答無用で2点与えるアビリティがLJ2との相性がいい。それ以外にも、しっかりビルトインスートをもったObeyを持っていたり、トリガー次第で相手をburyできたりとできることの幅が広く、刺さる相手にはとことん刺さるモデル。ただし、自身のダメージ値はコストを考えるとあまり高くなく、防御性能も低いため落とされるときは簡単にやられてしまう脆さも持っているため相手を選んで採用する必要あり。

Scale of Justice

Insignificantが無いことを忘れられがちなトーテム。こいつ自身はとても弱く、狙われるとあっさりとやられてしまうものの、Df/Wpトリガーで食らったダメージを相手にも与えることができるため相手からすると倒したくないモデル。しかし、ひとたび前線に立つと相手がチートするたびに一点ダメージを与えるアビリティと、チートに対しディスカードを要求させるオーラアクションの二つがあるため無視を許さない強みがあるいやらしさ満点のモデルだったりする。ただし、ブラストやショックウェーブにはDf/Wpトリガーは発動しないので前線で固まっていると何もせずに落ちていることがあるため気を使ってあげよう。

Lone Marshal

Mv7のRun and Gun持ちなため、どの場面でも腐らないMarshal最優のモデル。射撃がレンジ14”でStat7とコストに恥じない強みを持っているため、盤面端を走ってS&Sを狙いながら攻撃もできる便利マン。馬に乗っているモデルのため、当然シビアテレインも無視できるため足の遅いMarshalクルーの中では飛びぬけて足が速い。名前の通り一人で行動する場面が多くなるが、相手に絡まれない位置取りを維持できれば活躍間違い無しのモデルで、癖の強いMarshalの中でマストピックと言っていい性能。

Death Marshal

Pinebox要員その1。LJ2を使用するのであればPine boxを使いたく、その場合真っ先に候補に挙がるモデル。コスト5のため突出した性能は無いため、雑兵の如く前線を上げてコフィンマーカーを巻きながらPine boxチャレンジをするのが仕事か。足が遅いためGG2までは仕事をしづらかったが、GG3で盤面中央での戦闘が増えたため、少し立ち位置はよくなっていると思う。コフィンマーカーの近くのモデルはアンデッドカウントとなるため、Fastを得るのも比較的容易いのも加点ポイント。ただ、M3E全般に言えることだが低コストミニオンの影響力が低いゲーム性のため、あまり入れすぎるとクルー全体のパワーが下がってしまうのが悩みどころ。
なお、モデルのカッコよさはMalifaux界でもトップクラスのため、ロマン枠としては全然アリ。

Exorcist

耐サモナー特化ミニオン。正直、サモナー相手でようやくコスト相応、それ以外ではコスト6とは到底言えない能力のため採用を検討する価値は無い。

Domador De Cadaveres

名前の読めないメキシカン。こいつも一見アンデッド特化のミニオンに見えるが、その真価はアタックアクションのビルトイントリガー。ウィークでもブラストの付いた射撃を持っており、このアクションでダメージを食らう味方”Living”モデルはかわりに2点回復できてしまう優れものなため、ギルド有数のヒーラーとして活躍してくれる。このアクションの強いところは、TNを持たないため味方を対象にすれば自動成功で2点ヒールが可能なところ。なお、前述のDeath Marshalはアンデッドのため普通にダメージ受けることに注意。また、アンデッド限定のObeyを持っているが、LJ2のアビリティのおかげでコフィンマーカーの近くの敵モデルをアンデッドと扱うことがことができるため、役立つ場面はそこそこありそう。相手と殴り合いになりそうなら一体は入れて損は無いかと。

Death Marshal Recruiter

Pine box要員その2。Death Marshalの親玉のような見た目だが、こっちはLiving。目玉アビリティとして、味方”Living”モデルがキルされたときにDeath Marshalとして復活させることができる能力を持っているのだが、Marshalの主力ミニオンであるDeath Marshalはアンデッドのため対象外。DomadorはLivingだが前線に立たせるミニオンではないためわざわざ保険を掛ける意味合いは薄く活用は難しくなっている。また、Stat3のPine boxを持っているため前線に出したいが、Mv5で移動アビリティも無いため足が遅く、しかも本人はメレーより射撃の方が得意と噛み合わなさがすごい。一つ一つの能力に光るものはあるため、コスト8という重さを考えるとなかなか採用しづらいモデルとなってしまっている。

Thirty-Three

幻のPine box要員3号。発表当時はPine boxを持っていたが、ナーフにより取り上げられてしまい一気に立ち位置が悪くなってしまった。そのため、Obliterationとのデュアルキーワードだが、Marshalでの採用理由がかなり薄くなってしまった悲しきモデル。強みとしては、タクティカルアクションのビルトイントリガーで7以下のカードを2枚拾ってこれるため、手札補充が可能な点は評価できる。ただ、コストとして1枚ディスカードが必要なため、それだけを目当てに採用するのは厳しいか。面白い能力として、周囲にプレイスされたモデルを2”動かすアビリティを持っているため、リープやフライトで突っ込んでくるようなクルー相手だとかなりの嫌がらせにはなりそう。こいつもコスト8なので、採用するのであれば何か強みを発揮できる状況に限られそう。

Out of Keyword

Pale Rider

言わずと知れた超優秀Versatileモデル。上記の通りMarshalキーワードには無条件にピック出来るようなモデルは少ないため、特に理由が無いならキーワード外のモデルに目を向けることは必要になってくる。
その中でも、回復アクションを持っているPale Riderは殴り合いになりやすいMarshalたちとかなり相性がいいと言える。また、足の遅いMarshalたちをRide with meで運んであげることができるのもGood。強みがシンプルなためどの相手でも腐らず仕事をしてくれるため、困ったらまずは採用を検討してみてはどうか。

Guild Lawyer

高コストモデルを採用するのであれば、Obey要員として採用を検討してもいい。Pine box編成を行う場合、相手は復帰のための手札を確保する必要があるためディスカードを迫るIntimidating AuthorityやChattyはかなりの嫌がらせになり、Tools for jobのおかげでトリガーを引きやすいため手札補充を狙えるのも相性が良い。

Guild Mage

手札を捨てる度に回復してくれるため、コフィンマーカー生成との相性が良い。Marshalは突っ込むことが多いためテレインマーカーによる妨害が刺さる場面が多いが、マーカー除去もできるため詰んでしまうことを避けるためにも一体は持っていた方がいいモデル。

Rocketeer

Guild Mageと同じくテレインマーカー除去要員だが、こっちは複数個まとめて除去できるのが強み。同じようなことはRiotbreakerでもできるが、こっちは足の速さがMarshalの足りないところを補ってくれるのでより相性が良さそう。発売前のため試せていないが、個人的にテックモデルとして期待。

Gatling Gunner

周囲のモデルに疑似的なステルスを付けることができるため、相手との距離を詰めるまでの被弾を防ぐことができる。自身は足が遅いので、使用するならDomadorと組ませて射撃&ヒールチームとして運用すると使いやすそう。

Guild Steward

回復&コンディション除去要員。回復なんて幾らあってもいいですからね。

総評

LJ1のクルー全体として決め手に欠ける部分を、Pine boxという絡め手でサポートしている印象。残念ながらナーフにより相手をburyさせるハードルは上がっているものの、手札が切れているタイミングを狙ったりすればまだまだ活躍は見込めそう。Guildは強力なVersatileモデルが揃っているのが特徴なので、キーワードに囚われず柔軟な編成を心がけたい。


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