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「関西弁」はあきまへん。

りょうをです、よろしくどうぞ。

自分は大阪生まれで大学卒業してから東京にきました。もちろん子供の頃から関西弁です。しかし今でも東京にいる限りは標準語に変えていこうかなと考えています。

そういうとだいたい「今どき関西弁だから伝わらないことなんて無いよ」とグラスに鏡月を注ぎながら返事しますが、分かってないなオネーチャン。知られてるからこそ使うことへの恥ずかしさがあんねんでと、ドリンクの許可をぽんぽんと出す友達を睨みつけながら思うものです。

どういうことかというと、例えばのはなし。出張で青森のタクシーに乗ったときのこと。後部座席の僕に運転手さんが「お客さん◎△$&%#?」と話しかけました。カンの鋭い僕です、「八戸の○○ホテルまで」と「◎△$&%#」の部分を読み取り車が発進しました。

しかし、カンの鋭さが災いし、運転手さんは僕のことを津軽弁を聞き取れるあんちゃんと認識してしまいました。「さいきんは◎△$♪×%#だべ」「おら◎△$♪×¥○&%」「◎△$♪×¥○&%#◎△$♪×¥○&%#?」と呪文をかけられ、たまらずルーラで大阪に逃げようと考えるほどでした。

しかしこの日は頭が冴える。「こっちは雪はいつぐらいから降りますのん?」と質問をこちらから投げかける起死回生の一手をうちました。帰ってきた言葉にとりあえずへーなるほどと返事をすればいいお天気の話にすり替えることに成功。これなら言葉が分からないとバレて運転手さんを傷つけることもないのです。

しかし帰ってきたのは「関西弁w w w」という辛辣なカウンター。おいクソジジイ、護ったはずの味方から背中を撃たれました。この時つーんと感じました、関西弁って無防備なんやと。

知られてはいる、聞き取れはする、けどどこか馬鹿にしたくなる。標準語からも馬鹿にされ、方言からも馬鹿にされる。人里におりても山に帰っても追い出されるチョッパーの気持ちが痛いほどわかります。

こんな微妙な目立ち方するくらいならとこそこそしている青鼻の関西人でした。

ほなまた〜


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