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ただ、神宿「Twenty」について考える。③

過去の記事

AM I KAMIYADO?

2021年8月13日、私は初めて神宿のライブに参戦することにした。
神宿 Summer Trip 2021:YOU ARE KAMIYADO @Zepp Tokyo。
これが「神宿」か……。圧倒感に包まれた帰路で、私はふとツアーのタイトルを思い出した。

YOU ARE KAMIYADO ?

――俺は、神宿?

"そういう"やつはたまに目にする。
例えば千葉ロッテなんかは、背番号「26」をファンの人の背番号として、26番目の選手、とあてがっている。

――でも、俺は……、舁夫ではあるだろうけど、『神宿』ではないかな……。
さっきまでステージにいた、煌びやかな五人組アイドルが「神宿」であって、自室でストゼロを飲みながらネタツイを考えている俺は少なくとも「神宿」ではなかろう。
俺が神宿になんの貢献をしてきた……? 深夜の推しメンのツイートにいいねするぐらいしかしてない(それは貢献なのか夜更かしの助長なのか…)。

そんな私が、ふと 9月26日のライブのタイトルを目にしてしまったことから、激動の日々が始まる。

WE ARE KAMIYADO

――9月26日の神宿7周年アリーナワンマンのタイトルは「WE ARE KAMIYADO」なのか……。
残念ながら(?)、どうやら、俺も「神宿」らしい。

折しも、神宿メンバーは毎日配信を開始。
#みんなで作る次の神宿 ハッシュタグも作られていた。

そういえば、炎上騒ぎのときにこんな言葉もあったな……。

自分も「神宿」なら、自分の出来る範囲で盛り上げたい。
盛り上げなければならない。
自分自身が「神宿」の屋号を背負わせていただく代わりに、神宿7周年ワンマンを盛り立てる(とまでは出来なくても、アイドルを純粋に応援する)方法はないか、と思った。

自分に出来ることは、これしかない、と
2日後から地獄のような企画が始まった。

神宿の曲を全曲弾いて、全曲アップロードする。
52曲43日間に及ぶ戦いが始まってしまった。

ただ、Twentyを弾く。

全曲弾くということは、全曲弾くということです。

りょうつう

全曲弾くということは、メンバーのソロ曲も弾くということだ。
とすると、自分の推しメン塩見きらのソロ曲をどう弾くかという話になってくる。
どう弾くも何も、自分の技術の範囲内でしか弾けないし、自分の技術と機材の範囲内でしか動画編集できない。
ただ、全曲やるからには、全53曲のなかで一番気合いを入れて撮りたかった。そのための工夫を紹介する。

①花

アイドル、そしてアーティスト「塩見きら」の傍には、常に花があった。
KISORAの会場に入った我々が花の香りに包まれたのも記憶に新しい。
TwentyのMVでも、緑の花束を抱えて歩いている。
実家がお花屋さんだから花を多用しているのかなー、などと安直に結びつけたくもなるが、そんな単純な話ではなかろう。自分は実家が郵便局だが、別に郵便は多用しないぞ()。
むしろ、花がそこにあること、がどのようなメッセージを内包しているのか、を考えた方がよいだろう。

音楽が感情表現の一形態であるのと同じように、花も感情表現の一形態なのだろう。とすれば、私が塩見きらのために弾くこの瞬間を、塩見きらのために伝えたいメッセージを、より彩るためには、花の手助けが必要だ。私はそう確信した。

花は「フルル松山」さんに依頼した。そこに頼む以外の選択肢はなかった。
花のことはいささか素人で何もわからなかったのだが、お店の方、というかしおみのお母さまが丁寧に対応してくださった。当初は舁夫というのを隠して「コンサート用のお花をください」という切り口で(しかも本名で)注文していたのだが、案の定すぐ緑舁夫だとバレた。

フルル松山さんなら、心のこもったお花を描き出してくれると、確信していた。というか、(松山講演に行けなかった身だからこそ)プロのお花屋さんがプロのアイドルに贈る花とは、そして母が娘に贈る花とは、どれほど煌びやかなものなのか、この目で見てみたい気持ちもあった。

人の思いは花に宿る。だから誰かの優しい気持ちや愛情はお花で伝わるんだよ。

②傘

塩見きらは雨の人。
なんとなくそんな印象があった。
TwentyのMVは雨の六本木を舞台にしている。透明のビニール傘をさした姿が印象的だ。
KISORAのストーリーも雨の東京から始まる。ダダッダッダッダッダッ…。
そのあたりから、「ステージにビニール傘を置く」という演出を思い立った。
近くのマツモトキヨシでわざわざ新品のビニール傘を買って、ちょい、と画面の端っこに置いておいた。

11月6日、塩見きら生誕で「東京は雨」が歌われた。
この時、やっぱり塩見きらは雨の人なんだろうか、と思い直した。ステージに広がる傘を見て、(演出ちょっと被ったな……)とちょっと思いながら、歌うしおみを見つめていた。

次、弾いてみたで傘演出するときは、オレも傘を光らせるから!ヨロシクナ!

③会場

やるんだったらいい会場でやりたかったので、会場を押さえた。
いつもは自室の電子ピアノで撮っているが、今回はそこそこのホールのグランドピアノを借りた。
こういう時、学生は強い。大学生の身分を活かして、大学のホールをタダでレンタルしたのだ。いやー大学生っていいなー!(マウント)

④台詞

「Twenty」、というか塩見きら作詞の特徴は「語り」にあるといえる。

俯き泣いてばかりだった君へ
不安で逃げていた過去は
目を塞ぎたくなる日々は
少し手を伸ばしたその先の幸せに繋がっているんだよ

神宿「Twenty」

原曲の語りは22歳の塩見きらから20歳の塩見きらに向けたメッセージとなっている。

せっかく弾いてみたフルを上げるのであれば、自分も何か塩見きらさんにメッセージを伝えたかった。
特典会で伝えられるメッセージも無数にあろう。音楽を通して伝えられる非言語的メッセージもあろう。その中で、何をわざわざ言葉にして伝えるかという点で、非常に迷う選択を強いられた。度重なる推敲の上、以下のメッセージを読むことにした。

俯き泣いてばかりの君へ
理性的であることを求められる現代社会だからこそ
感情を表現し、必死に訴える君を
もっと愛さなければならないと
私は信じています

【まいにち神宿🐢】Twenty【30日目】【ピアノ 弾いてみた】

これは、塩見きら推しになった唯一無二の理由であり、
Twentyを初めて聞いたあの日[2020/11/6]に感じた感情であり、
今もなお思い続けている感情だった。

「自分の感情を突き動かし、自然と涙を流させるような、そんな歌に出会う日を待っていた。」「不思議と、この配信を見たら、泣ける気がした。あまりにも理性を突き付けられる毎日に嫌気がさしていたからかもしれない。」と記事①に書いた。

自分が緑舁夫である根本の理由。それを初めて言葉にした日だった。

――「唯一無二」は言い過ぎたかもしれない。
共通項が多い。価値観が好き。真正面から対話できる。自分の言葉で喋ってくれる。オタクのノリに明るい。すみっコぐらし好き。自分と同じ社不の匂いがする。強い信念と行動力がある/けどぽゅょめんたる。(あと顔が昔好きだった人に似てる)((あと緑色担当だから))


ちなみに、2021塩見生誕後の特典会で最初に伝えた言葉も
「感情が伝わってきてよかったです」
だった。
やっぱり自分が塩見きらに求めるものは「感情の表出」なんだろうな。
塩見きらさんに置かれましては、この私の一切ブレない姿勢を評価していただきたく存じます。

(推しメンはブレまくってDD化してるけどのにな!)。

ようかいだれでもだいすきをやってる暇があったら「もっと愛さなければならない」よな!

注釈

「塩見きら」「塩見きらさん」などと表記ゆれが多い記事ですが、
アイドルとして、ステージの上で歌っている存在→「塩見きら」
個人として、特典会で話す相手であり、もしかしたらこの記事をいま読んでるかもしれない人→「塩見きらさん」
と一応使い分けてます。

最後に

最後に塩見きらさんにこれだけは伝えておきたいんですけど

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