電力会社を語って契約をせがんできた男の話 皆さんも気をつけて
皆さんは、悪徳業者に契約をせがまれたことが人生で一度はあるのではないでしょうか?
特に、一人暮らしの大学生!
社会にもまれていないことを悪用して無意味な契約をせがんでくる輩がたくさん来ます。
今までで、特に悪質だと感じた経験を話していきたいと思います。
1,大型台風が近づいて強風域に入り込んだある日
その日は、とても天気が悪く、玄関のドアを少し開けただけで強い風が入り込んでくるような日でした。
もちろん、そんな日に外出することができるはずもなく、私は一日中家の中にいるのでした。
正午を過ぎた頃、私の家にある男が訪ねてきました。
ピチピチの大学生だった私は、何も疑いもせずに不用意に扉を開けてしまうのでした。
「こんにちは~。私、某○○電力の者なんですが。」
○○電力か。
安心した私は、男の話に耳を傾けてしまうのでした。
「今キャンペーン期間中でして、~という理屈で、電気料金がこれぐらいお安くなるのですよ。」
~という理屈の部分の説明が早すぎて、少し理解できなかったのですが、理屈は通っているなとつい感じてしまったのでした。
「~~。ですから、この契約書にサインしてください。」
ん?ん? 契約書にサイン?
私は、○○電力とすでに契約しているのになんでまたサインしないといけないんだ?
怪訝に感じた私は、男の首にかけられた身分証明書に目をやるのでした。
すると男は平静を装って、○○電力の関連会社の者です。と、早口でまくし立てるのでした。
○○電力がバックにいるなら大丈夫だろうと安心しきっていた私は、結局契約書にサインをしてしまったのでした。
では、このあとここの電話番号に電話してください。
そういって、一枚の紙を渡されたのでした。
男が帰った後、紙に書いてあった電話番号をネットで検索してみると出るわ出るわ。悪評が。
この会社は、○○電力とは全く関係性がなく、新興の電力会社だったのでした。
そして、驚くべきことに紙に書かれてある電話番号に電話すると契約が成立してしまうと言うことでした。
危機一髪。すんでの所で、私は悪徳新興電力会社との契約をせずに済むことができたのでした。
2,教訓
契約を取る手口は実に巧妙です。まず、あえて自宅に人がいるであろう天気が悪い日に訪れます。
そして、大手の会社を名乗って相手を信用させるのです。
また、~~という、一見筋が通っているように思える一度で理解することのできない理屈を並び立てて、必殺技「お安くなりますよ」という言葉を口に出して契約をせがんでくるのです。
こういった悪徳業者と契約しないためにはどうすれば良いのでしょうか。
まず第一に、誰か訪れてきても絶対に玄関を開けないこと。居留守を使うのです。
こんな天気の悪い日に、まともな人が訪れてくるはずがありません。したがって、決して玄関のドアを開けずに相手が帰ってくれるのを待つのです。
第二に、必ず身分証明書を見せてもらいましょう。大手のしっかりした会社であるならば、きちんとした身分証明書を有しているはずです。
従って、首にかけられた身分証明書を一瞥するだけではなく、きちんと確認させてもらいましょう。
申し込んでも断られるならば、その人は信用できる相手ではありません。帰ってもらいましょう。
第三に、罪悪感を抱かないことです。
せっかくここまで来てもらったんだから、契約しないと悪いよな、という罪悪感を抱いてしまうことで、相手につけいる隙を与えてしまうのです。
相手は私たちのことを、「カモ」のようにしか思っておりません。私たちは、「お金」なのです。
そんな相手に罪悪感を抱く必要性は一ミリもないのです。
3,まとめ
以上より、悪徳業者に契約をせがまれたお話を終わりにしたいと思います。
世の中には、気の弱い人をだましてお金儲けを企んでいる人が山のようにいます。
相手に気を遣って、断ることができない人は真っ先に狙われてしまうのです。
私も、小学生の頃は気が弱く、断ることができない性格から、給食の揚げパンを取られたりと、散々損してきました。
今では多少改善しておりますが、根本は変わっていないのかもしれない。
自分は気が弱いよ、という人はくれぐれも気をつけて自覚するようにしてください。
私の経験が他の人の役に立ってくれることを願っております。