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ディミニッシュコードについて


マニアックな方々向けのちょっと難しいお話と質問。

バークリーではメジャーダイアトニックにおいてディミニッシュコードについて以下の3つの種類があると説明しています。

■経過のアプローチコード:上行形
(Ascending Diminish Chord)

|Cmaj7|C♯dim7|D-7|
 
 →この場合、C♯dim7はA7(♭9)の転回形と考えられる。
♯Ⅰdim7, ♯Ⅱdim7, ♯Ⅳdim7, ♯Ⅴdim7があります。

いわゆるセカンダリードミナントに置き換えられるもの。

■経過のアプローチコード:下行形
(Descending Diminish Chord)

|E-7|E♭dim7|D-7|

 →この場合、E♭dim7はA7(♭9)の転回形にはならない。
♭Ⅲdim7, ♭Ⅵdim7があります。

■トニック、ドミナントの補助コード
(Auxiliary Diminish Chord)

Ⅰdim7
|Cmaj7|Cdim7|Cmaj7|

Ⅴdim7
|G7|Gdim7|G7|

といった、コードの響きそのものを変化させるもの、いわゆるトニックディミニッシュやドミナントディミニッシュ。


ディミニッシュコードをまとめると

■経過上行形
♯Ⅰdim7, ♯Ⅱdim7, ♯Ⅳdim7, ♯Ⅴdim7

■経過下行形
♭Ⅲdim7, ♭Ⅵdim7

■補助形
Ⅰdim7, Ⅴdim7

この3種類があるのですが、このうち補助的なディミニッシュについてはトニックとドミナントの補助のみしか書いていません。サブドミナントの補助も行けそうな気がするのですが、なぜかありません。

Ⅳdim7というディグリーで表せますが上のいずれにも出てきません。

|Cmaj7|Cdim7|Cmaj7|C7  |
|Fmaj7 |Fdim7|Fmaj7 |  |

みたいなコード進行ってあると思うのですが、いかがでしょうか??

ポップスなどでは

|Fmaj7 |Fdim7|E-7  |A-7 |

というような下行形とも考えられます。

Any ideas?

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