scp紹介第9回scp-343

こんにちは、リョータです。
今日もscp解説やってくよ!
外出自粛要請出ちゃってるし、ゆっくり読んでね。

本日はこちら


scp-343 【神】

オブジェクトクラス:Safe

今回はそんなに難しくないので、報告書を引用しながら解説していこう。


特別収容プロトコル: SCP-343はサイト17の最小限の警備がつけられた6.1m平方(20ft平方)の部屋に住んでいます。要求されたものはどんなものでも支給せねばならず、毎日最低1人の職員が訪問しなければなりません。更なるセキュリティーや安全予防措置を追加する試みは、SCP-343の性質のため不可能であり不必要です。


ふむふむ、警備は最低限で要求されたものはなんでも支給しなくちゃいけないのね、それと毎日1人は訪問しなくちゃいけないのか。

続きを見てみよう


説明: SCP-343は見た所人種不明の全知全能のように見える男性です。SCP-343はプラハの街道を歩いているところを発見され、街道から消えて屋上に現れた所を目撃された後に引き留められました。SCP-343は収容することが不可能ですが、彼の部屋に喜んで留まってくれています。


見た感じ全知全能なのね、それなら収容するのは無理か、しょうがないね。
本人が喜んで部屋にいてくれてるみたいだし、問題ない


補遺 #343 -1: "スタッフから口語的に'神'とあだ名されたSCP-343は、観測する者によって顔の造形に違いがあるものの、年上の男性であるように見える。彼と私の最初の会話で、彼は率直に自分が世界の創造者であると主張した。私が彼にそれを証明するよう頼むと、彼は笑いながら部屋の壁を歩いて通り抜けて、数秒後にハンバーガー片手に帰って来た。私が2度目に訪問した時、以前は裸同然だった部屋は、轟々と燃え盛る暖炉まで完備した、古式英国風の高級家具で飾られていた。部屋は外部から見るより何倍も大きいように見えた。SCP-343は人々と話すことを大いに楽しみ、全ての話題に対しての知識を有しているようだった。SCP-343のもとを訪れることはここのスタッフの日課になり、全てのスタッフが訪問の後多大なる幸福感を覚えると報告している。部屋を監視する役目の警備員が自らの職務を放棄した―理由を聞かれると肩をすくめるか'あんたも彼が来客を好んでるのを知ってるだろ'と答えた―ので、レベル3クリアランス以下の職員で封鎖する試みは失敗に終わった。今のところSCP-343は無害であるので、全てのスタッフに接触の許可が与えられた。これからはどんな時でもスタッフが会いたいと思った時間に彼と会うことができる。現在のところ、SCP-343との更なる質疑が進行中で、私はこのレポートを公開したままにしておくことにする。" - Beck博士


Beck博士によると、この神は見る人によって顔が変わるみたいだ。
壁を通り抜けたり、外見より部屋を広げたり、会話すると幸福感を感じるみたいだ、めっちゃいいやつじゃん!
これは紛うことなきSafeクラスだね!















ちょっと待てよ?












Beck博士って誰だ?









-[警告 セキュリティクリアランスレベル4かそれ以上の者のみ以下を閲覧可能]-

補遺 #343 -2: 文章343-1aについて、入手できるもしくは表面上存在する関連記録は存在せず、同様にBeck博士やSCP-343と共にこれまで働いた████████████ ███████████博士の全ての記録も消失し、現在は一切存在していないものと思われる。

(中略)

補遺 #343 -3: ████████████ ███████████博士のネットワークドライブの日常点検により████年██月██日に回収された記録

文章#343-1a: "[データ欠落]…[データ削除済]現在、…[データ欠落]…や彼らの目的について、SCP-343の'訪問者'は質問されている…[データ欠落]…他のSCPに関する質問は今後…[データ欠落]…████████████ ███████████博士の指示…[データ欠落]"

文章#343-1b: "[データ欠落]…きらかに私の指示が消滅している。B…[データ欠落]…博士、私はもうこれ以上は容認できな…[データ消失]…たしの全ての記録と要求は、上層部から全く注意されなくなった。私は明日SCP-343と対面する。署名 ████████████ ███████████博士"




……そういう事か…


みなさんは気づけたかな?








まずは報告書の部分から

このscp、そもそも収容できていないのだ。
自分から部屋にいてくれてるが壁を通り抜けるんだから意味無い。

財団ではこんな収容できてないオブジェクトにSafeなんてまずつけない。(例外はあるけど)

さらに、人型実体であれば「基本的に何をしでかすか分からない」のでEuclidから下がることはない。



続いて残っているデータログ

明らかにBeck博士とscp-343に関わった職員が消されている。
さらに、scp-343は他のscpについての情報を集めている。

こいつ、何が目的だ…?




この神の報告書に書かれなかった真の特性

それは…













現実改変である。



こいつは自分の都合のいいように現在を変えることができる。

壁をすり抜けられるのも、すり抜けない壁をすり抜けられるように。
博士を抹消するのも、元々博士がいなかったように、現実を変える。

財団職員にも自分が無害だと思うように、都合よく現実を変えているのだ。




Safeなんてものじゃない、やろうと思えば世界ひとつ元々無かったものにできるかもしれない。
能力の限界はあるかもしれないが、どれほどのものか財団は正しく把握してない。

収容もできていない。

Keter以外の何物でもない。



こういった現在を変えるタイプのオブジェクトは他にもある。
現実改変という言葉はよく覚えておこう。


とりあえず私は神の目的を探るために彼の部屋に行ってくる。
















リョータ研究員という名の職員は存在しません。
ふざけて報告書を書かないように、新人の研修に用いるものなので正しいデータを使用すること。




CC BY-SA 3.0に基づく表示

SCP-343 - "God"
by far2
http://www.scp-wiki.net/scp-343
http://ja.scp-wiki.net/scp-343