scp紹介第10回 scp-1422

なんとなんと気まぐれで始めたscp解説
記念すべき第10回ですね。

というわけで、豪華に行きましょう!


scp-1422【イエローストーンの怪】

オブジェクトクラス: Neutralized


新しいオブジェクトクラスがでてきたがNeutralizedというのは、すでに無力化したオブジェクトに与えられるクラスである、覚えておこう。


さて、このオブジェクトだが説明は簡単だ。
財団職員がアメリカにあるイエローストーンを認識できなくなるというものだ。

さらにネットの閲覧記録や書類に至るまで何一つイエローストーンに関する記録が残らせていない。



一応付け加えておくとイエローストーン国立公園自体は決してマイナーな場所なんかじゃない。
日本で例えたら富士山くらい?有名な場所(のはず)である。


一応2009年の段階で財団職員にイエローストーンの存在を通知する事でこの異常は無くなった。
まぁ知らないって言う異常を知ってる事にすればそれ以上なにか起きるわけじゃないからね。


しかし、この異常の原因自体は判明した訳では無いのでなんとなくモヤっとした終わり方となったのだ













え?これだけ?って思った?
記念すべき第10回しょぼくないって?








まぁこれで終わりなわけないじゃん。









警告: HMCLおよびO5による承認が必要

貴方がアクセスを試みているファイルはレベル4/2000クリアランスを持つ人員にのみアクセスが許可されています。このクリアランスは通常のレベル4セキュリティプロトコルに含まれません。

必要なクリアランス無しにこれ以上のアクセスを試みることは財団による雇用の終了、全ての教育上、医療上、退職後、あるいは死亡時の福利厚生を取り消す根拠となります。資格認証のため、貴方はこれをもって既知の情報災害的画像に暴露される事に同意することとなり、貴方が画像に対する予防措置を受けていることを確認します。認証されていないアクセスの場合、このコンソールは操作不能になります。保安要員が派遣され、貴方を蘇生した後に尋問のため留置房へ護送することになります。財団のイントラネットに接続されていないいずれのコンピューターからこのファイルへアクセスを試みることも、クリアランスに関わらず即時終了をもたらすこととなります。













…Remember Us…
















財団はイエローストーンにとんでもないものを隠していた。
最初の報告書はいわゆるカモフラージュである。
上記の通り、大層なセキュリティも組まれている。


本当のオブジェクトはこちらだ。




scp-2000 【機械仕掛けの神】

オブジェクトクラス: Thaumiel

また新しいオブジェクトクラスが出てきたが、このThaumielというのは財団が異常特性を利用している場合に用いられる。
簡単に言えば「財団の切り札」である。


その特性とはなにか?
一言で言おう。










世界のリセットである。










どうやってそんなことができるのか。

説明しよう。



このscpの内部には人類の歴史の全ての時代の文化がデータとして残されている。
それを再現するための資材や道具、技術などありとあらゆるものが揃っている。

そう、それは でさえもね。


このscpのやり方は世界が滅亡した時に人間を複製し、文明を作り直し、世界を元に戻すのである。

複製する人間は5日間あれば任意の年齢まで成長できる。さらに記憶などを埋め込む機能まであるので、過去にいた人間を完璧に再現できる。

ん?説明が難しい?じゃあ簡単に例えよう



この記事を読んでるあなたが死んでも、5日間で完璧にあなたを作り直せるのだ。







こうして複製した人間を総動員し、アナログな方法ではあるが滅びた世界を1から作り直す。

作り直すためのデータは残っている。


こいつの性質上、労働力となる人間をいくらでも作り出せる。それにより20~25年で2000年代の世界を完全に再現できるのだ。

復元が終了した後には、世界中に記憶処理剤をまくことで人々から世界が滅亡し、やり直したという記憶を消して全てが元に戻るのだ。


さらにこの施設、防御も完璧である。
前回現実改変を行う「神」を紹介したが、このscp-2000は「スクラントン現実錨」という現実改変の影響を受けなくする装置 が組み込まれているのだ。


内部は東京ドーム200個分以上の広さに空間が拡張されている上に、中には最大1万人が収容可能なシェルターも備えている。






財団には他にもThaumielクラスはあるが、デメリットが多少なりあったりする。
しかし、このscpに関してはそんなものは無い。

弊害なく完璧に世界をやり直してくれるという点、財団の思い通りに操れるという点においてこれ以上に頼もしいオブジェクトはないであろう。


しかし、弱点が無い訳では無い。
例えばそもそも地球が破壊されるなどといった物には対応できない。
治すはずの地球が無いんだからねぇ…



ちなみにこんなトンデモscpだが、財団の科学の知るところにある(異常とは?)
つまり、財団の技術でメンテナンスが可能である。(全部が全部ではないが)


まぁ残念ながら、以前scp-2000はなんらかのミスにより今の人間とは程遠い実体の人間(?)を1000万人以上生み出してしまった。

一応2020年1月に修理可能予定である。(修理が延びに延びての2020年なんだけどね…)
ん?それまでに?世界が滅亡したらって?










さぁね?














この施設内部に死後450~700年が経過したクレフ博士の遺体が見つかっているが、現実にはクレフ博士は生きてる。
本人に話を聞いてみたところ、何も知らないということだった。(嘘もついていない)

彼の遺体の傍でこんな文書も見つかっている。


我々はなぜこれを造らねばならなかったのか?
いつやったのか?
どれほど続けているのか?
そもそも我々は知っているのか?!
















1つ言い忘れていた。








このscpは少なくとも過去に2度起動している形跡がある。








CC BY-SA 3.0に基づく表示

SCP-1422 - The Yellowstone Anomaly
by Communism will win
http://www.scp-wiki.net/scp-1422
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SCP-2000 - Deus Ex Machina
by FortuneFavorsBold
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Document Recovered From The Marianas Trench
by Dr Gears
http://www.scp-wiki.net/document-recovered-from-the-marianas-trench
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