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「ハイパー起業ラジオ:ネットワーク効果編」のまとめ① 言葉の定義を正しくしよう

フェスティナ・レンテ!Ryotaroです!
前回と前々回とそのもう一つ前の記事では、「ハイパー起業ラジオ‐ネットワーク効果編‐」についてAIの力を借りながらまとめ記事を書いていきました!
しかし、結果としてはなんかあんまりうまくいかなかったなーという感触を得ることとなりました。これは、現段階の僕にAIを使いこなすだけのノウハウが蓄えられていないことが原因だと思っているので、今後もAIの勉強は続けていかなければなーと思ったところであります。

とはいえ、なんだか消化不良感がすごいので、今回からは僕が手と頭をフル活用して「ハイパー起業ラジオ‐ネットワーク効果編‐」をまとめていこうかと思います!

自分でまなび、自分でアウトプット!の基本に立ち返り時間をかけて書いていきます!
それではいきます!

「ネットワーク効果」と「戦略」

ネットワーク効果とは、ビジネスにおける「戦略」の一つです。
「戦略」とは読んで字の如く、「戦いを略す」ということです。
つまり、ビジネスにおける戦略とは「他社と戦わずして勝つ」ということであり、ネットワーク効果とは、その戦略の一つということです。

世の中には色々な「戦略」が溢れていますが、尾原さんは戦略には二つの条件があるよ。この二つの条件を満たしているのが「戦略」だよ、ということをおっしゃっています。

その二つとは、「顧客選択優位性の仕組みによる確保」と「持続的競争優位性の担保」です。
この二つを揃えていることが「戦略」の必要条件だそうです。

「顧客選択優位性の仕組みによる確保」とは、ユーザーが自社のサービスを選び続けてくれる「ぐるぐる」を仕組みによって担保することで、
「持続的競争優位性の担保」とは、競合が自社サービスの分野に入ろうと思っても入れない状態でいることです。

競合が入ってこられない分野で、ユーザーに選ばれ続けること。この状況を整えることができれば、それは戦わずして勝っている状態ですよね。
その状況に到達するために、「ネットワーク効果」を使うことがとってもとっても大事というわけです。

「作戦」「戦術」「兵站」

戦術と似たような言葉に、「作戦」や「戦術」という言葉があります。

「作戦」も読んで字の如く、「戦いを作る」ということで、「戦術」は「戦いの術(方法)」です。

ネットワーク効果の文脈で言うと、ネットワーク効果という「戦略」を、ネットワーク効果を回すために「作った戦い」の中で、うまくネットワーク効果が回るように「戦術」を使っていく。

これが、「戦略」「作戦」「戦術」です。そして、これらがうまく回るために「兵站」(人的資源や経済的資源)を整えることも忘れてはならないところです。

「MOAT(堀)」

また、ネットワーク効果を扱う上では「MOAT(堀)」という言葉の意味を正しく理解しておく必要があります。

日本において、「MOAT」は「ライバルが自分のビジネスに入ってきにくくする」という意味合いで語られることが多く、ピーター・ティールのゼロトゥーワンに書かれてある「独占技」が「MOAT」として語られることが多いそうです。

その「独占技」とは、ネットワーク効果、ブランド、先行有益感のある独占的技術、規模の経済の4つです。「ネットワーク効果」はこの独占技の一つとして紹介されています。

日本のように、MOAT=独占技だと捉えてしまうと、MOATの中にネットワーク効果があるように捉えてしまいますが、これだとネットワーク効果の半分の側面しか捉えていないことになります。

少し意味がわからなくなってきそうなので補足すると、「日本の捉え」では、
・MOAT=堀
・堀=ライバルが自分のビジネスに入ってきにくくすること
・MOAT(堀)=独占技
・独占技には4つある。
・4つのうちの一つがネットワーク効果
・ネットワーク効果=ライバルが自分のビジネスに入ってきにくくするためのMOAT(堀=独占技)の一つ
という捉えになってしまっているということです。

この捉えだと、「ネットワーク効果」の半分の側面しか捉えられていません。つまり、この捉えははっきり言っちゃうと「間違い」なわけです。

では、正しいMOATの捉え方、正しいネットワーク効果の捉え方はなんなのか。

先ほど、戦略には「顧客の選択優位性の仕組みによる担保」と「持続的競争優位性の担保」の2種類がある、という話をしました。

ここまで見てきたように、「MOAT」とは、競合が入ってこられないようにする仕組みのことですから、「守り」の意味合いが強いです。ちなみにアメリカではMOATを「ディフェンシビリティ」と言ったりもするそうです。

MOATが見ているのは「競合」です。競合から自社を守るために張り巡らせる「堀」がMOATですからね。つまり、MOATはネットワーク効果という「戦略」のうちの「守り(持続的競争優位性の担保)」の観点に過ぎないということです。

ここで明るみになってくるのが、ビジネスにおいてはMOATを敷くことだけに躍起になっていても意味がない、という事実です。

なぜなら、ビジネスにおいては競合から自社を「守る」前に、お客様から自社サービスが「選ばれる」必要があるからです。お客様から選ばれないことには何も始まらないですからね。

ネットワークビジネスにおいては「ネットの中でお客様から選ばれる理由」が増えていった方が楽に勝つことができます。MOATも敷きつつお客様に選ばれ続ける仕組みが作れたならば、「競合が入ってこられない分野で、ユーザーに選ばれ続ける」という状況ができあがるわけです。

つまり、ネットワーク効果には、「お客さんが自社サービスを選ぶ魅力を増すためのネットワーク効果」と「ライバルが入ってこなくなるためのネットワーク効果」の2種類があるということです。

この2種類のネットワーク効果を回し続けることができれば、それは勝ったも同然なのですが、肝心の「ネットワーク効果」の内容についての説明をここまで一度もしていませんので、それは次の記事で書こうと思います。

今回の内容をざっとまとめると
・ネットワーク効果とは戦略である
・戦略には「お客様から自社が選ばれる」と「競合から自社を守る」の側面がある
・MOATはネットワーク効果の「守り」の観点のことである

といった感じです。

次回は「お客様から選ばれる仕組みとしてのネットワーク効果」や「ネットワーク効果の2つの流派」などのお話し書こうかと思います。

今回は以上です!
それでは、すろすろ、すろーす!

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