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アカペラサークルChocoCrunch

ボナセーラ。クレーンゲームで大きめのぬいぐるみを取ると、5分後に後悔がやってくる松下です。


9月に入ると、夏もひと段落したかなって思いますね。

僕はこの時期が大好きで、1年が年末に向けて走り出した感が切なくもありワクワクもするのです。(そんなもんは建前で、本当の理由はもちろん自分の誕生日があるからに決まっている)


こんな時期に思い出すのは大学時代に所属していたアカペラサークルのこと。

毎年この時期に、1年で1番大きいライブを開催していたため自然と記憶が蘇るんですよね。そのライブの記憶を皮切りに、4年間サークルで起きたことが次々と想起されるので、今日は僕が所属していたアカペラサークルについて書こうと思います。


①アカペラサークルとは

僕が所属していたのは早稲田大学アカペラサークルChocoCrunch。当時部員数は200名を越え、日本最大規模のアカペラサークルでした。「みんなで楽しくレベルアップ」をモットーに活動しており、年に数回サークル主催ライブを打ったり、合宿やイベントを企画してました。

はいそこのあなた!「おいおい遊び系おちゃらけ大学サークルじゃねえかよ」との声、いただきました!

それに対する返事は、


一部はYESで、一部はNOです。


そりゃー大学生なので、ハロウィンパーティーと称して皆で仮装して集まって写真を撮る会もあれば、スノボ企画と銘打って雪山行って酒を飲む会もあります。(二日酔いで雪山に臨んだ結果、僕はリフトの上から吐きそうになり、友達はコテージに突っ込んでお尻から血を出し、救急車で病院送りになった話はまた後日)


だがしかし、真面目な一面もあるのです。


ライブ前は毎日集まって練習したり、全国大会のオーディション録音の際は1人1万円ずつ払って高いスタジオで録ってもらったり。意外と熱が入るんですね。

また、4〜7人でやるアカペラは1人だけ上手くても意味がありません。逆に言うと、1人でも下手だと成立しない音楽なので、「練習してきてない」とかほざく奴にはかなり厳しいです。(練習してこないバンドメンバーに戦力外通告を出したところ、そいつの彼女がブチギレてきてTwitterで泥沼の喧嘩をした話はまた後日)

他にも絶対音感が2人いると基準になる音のヘルツ数が若干違うことから「ドはもうちょっと高い」「いやもうちょっと低い」などの喧嘩に発展しやすいとか、ビートボクサーはボイスパーカッションとしてはシャシャりすぎなど沢山の問題がある中で、複数人で1つのハーモニーを作るということはとても難しいのです。

アカペラサークルの4年間は、そこを試行錯誤する時間でした。


②なにがそんなに楽しいのか

正直ぼく自身、アカペラガチ勢というよりはサークルの人とか雰囲気とかを楽しんでいたタイプでした。

なので僕がアカペラの魅力を語るのはサークルの友達からしたらかなり笑っちゃう現象なのですが、それでもお伝えできる魅力はあります。

まずはハモることの楽しさです。たぶんほとんどの人が経験ないと思うのですが、自分の声を他の人の声に重ねるって不思議な感覚で、すごい楽しいんです。

学校でやる合唱もハモりますが、それとは全く違う感触です。自分の声が相手の声と1つになる感じ。上手にハモれると唇にビリビリと音の振動が伝わったりします。

2人よりも3人、3人よりも4人と、人数が増えるにつれ振動は大きくなり、自分が出してる声が何倍にも膨らんでいくのを体感できます。

イメージで言うと、「あー」という板のような平面的な自分の声が、ハモることによって風船のように膨らみ空間に広がっていき最終的には自分自身をも包み込む感じです。


しかし、ただ音を合わせて声を出せば良いわけではありません。

ここにもアカペラの難しさがあって、太さ・色・発声の仕方によって変化する「声質」によってハモリが左右されたりします。

どういうことかというと、声質が合ってないと音が合っててもなかなかハモってるように聞こえなかったりするし、逆に声質が合っていれば音が多少ズレててもハモってるように聞こえたりすることがあるんですね。

なので必死にお互いの発声や太さを見合うことによって、全員が同じ声を目指して微調整を繰り返していくのです。

ちなみに生まれつき声質が合う人ももちろんいます。気になる女の子となんかハモリやすかったりすると、運命じゃね?と思っちゃうのは僕だけのあるあるです。


③なにを目指すのか

目的は人それぞれです。ただほとんどのバンドが目指しているものが、冒頭に述べたこの時期に行われる1年で最大のイベント「ちょこくらいぶ」です。

ライブ名がダサいのはさておき、力の入れようは半端じゃないです。

プロデューサーや組織の幹部をガチ選挙(選挙演説もあるし、敗者もいる)によって選出し、半年以上かけて準備するのです。もちろん全てのバンドが出られるわけではありません。100以上あるバンドの中でもせいぜい出られるのは10バンド前後。

人によっては4年間ちょこくらいぶへの出演を諦め、裏方に徹しなければならないかなり熾烈な争いでもあります。

オーディションも3段階で行われます。僕の時は音源審査(録音を審査員が聞いて審査)、実地審査(審査員の前で歌って審査)を経て、最終的に全サークル員の前で歌う最終審査を経て出演するバンドを決めていました。

今振り返ればなんてことない、大学のサークルが行っている1つのライブなのですが、当時の自分にとっては夢の舞台。これに出るために兼任していたお笑いサークルの活動をバックれ、ネタ作りを全て狩野に丸投げしたと言っても過言でありません。

ありがたいことに僕は3年の時と4年の時に出させてもらえましたが、あの興奮は今でも忘れません。(舞台に貼ってあった養生テープが本番中松下の足裏にくっつき、1人だけバレないように左足をバタバタさせエスケープを図っていた話はまた後日)


④アカペラおすすめ動画

よくアカペラ(笑)みたいに言われるので、ここで一丁アカペラってすげーんだぞと思ってもらうためにプロの動画を用意しました。出来ればイヤホンで聴いて頂ければぶっ飛ぶと思うので嬉しいです。


◆Life Is A Highway / Home Free

海外のアカペラ番組のチャンピオンです。ベースの低音がエグすぎて、2分52秒の音はおそらくイヤホンでないと感知できないと思います。ぶっ飛びます。



◆Sassy / Club For Five

これまたベースえぐまるちゃん動画です。冒頭のベースソロが1人で色んな音域、色んな種類の音出してて、最初この動画見た時は笑っちゃいました。ずるいやんって。



◆Words / The Real Group

アカペラやってる人しか知ってる人いないと思いますが、世界的有名グループです。一発目でバチっと最高の音をはめてくるので超気持ち良いです。なんか不思議で怪しい感じの曲です。



ちなみに今回はChocoCrunchというサークルやアカペラ自体のことについて書きましたが、また今度その中で起きた事件などについても書きたいですね。

ちょこくらいぶに選ばれたバンドに納得いかず暴動を起こした男の話、女子に無害のプーさん男が3年になって性欲モンスターだと発覚した話、1年生のお披露目会で股間に星のつけて歌った松下の話など。


興味を持ってくれたら君もちょこくらー(ChocoCrunch大好き人間のこと)だ!!!


※エアーズロックの見えてる部分って、全体の5%だけだそうですよ。







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