見出し画像

2021 インカレロード レースレポート

大会:文部科学大臣杯第76回全日本大学対抗選手権自転車競技大会

日時:2021年8月22日

会場:群馬サイクルスポーツセンター

天候:晴れ

カテゴリー:男子個人ロードレース

距離:150km(6km×25周)

リザルト:9位


使用機材

バイク:Lapierre Xelius SL Ultimate Disc FDJ

ホイール:DT Swiss ARC 1100 Dicut db 50

コンポ:Shimano Ultegra R8020


インカレトラックから1週間。インカレのロードレースだ。まず始めに今年のインカレロードの目標は完走だ。初めてのロードレースでもあり、順位よりも完走を目的としてレースに挑んだ。

前々日

お昼頃に宿に到着。現地に着き次第、部で軽くライドに行った。夏の群馬。避暑地らしさ全開で気持ち良く走ることができた。登りもちゃんとあり練習には最適な所だと感じた。200wいかないくらいでずっと脚を回す。2時間ほどのライドだったが、移動で固まった身体が解れ、調子も良い感じだった。

前日

前日は女子のレースがあり、午後からコース試走に行く予定だった。朝からゆっくりでき、午後に会場入り。到着次第試走を行った。天候は雨。下りが滑りやすくなっており、突っ込むと落車しかねない。初めてのコースだったが、サーキットコースでもある群馬サイクルスポーツセンター。流れが良くて走りやすいと感じた。途中で雷もなり始め大雨も降り始めたので2周で終了。たった2周だけだったが、オフロードのコースに比べれば、比較的簡単にリズムが掴めた。試走後は軽めにローラー。

画像2

当日

スタート時間が8:00(実際には8:30となった)と朝が早かったので、起床時間も早かった。現地ではレースに向けてゆっくりできていた。アップはローラーで20分くらい軽く脚を回した程度だけだった。人生最高距離のレースなので、アップをいつも通りしっかりとしなくても後半の勝負所では身体が動く状態になっていると予想したからだ。ゆっくりしてたおかげでレースに集中できていた。天候は晴れだったが、コースは昨日の雨で滑りやすい状態と朝は霧が発生していた。レンズをクリアレンズにして視界を良好に保つようにした。緊張よりもレースが楽しみで仕方なかった。


レース

スタート位置は真ん中より少し前。スタートに並んだ時、まず選手の人数に驚いた。100人以上いるレースは初めてだった。スタートはローリングスタート。ここで集団の前の方に行くために順位を上げていった。集団の前方に行く理由は、落車を軽減する、回避しやすくするためと集団のペースアップ時の時に素早く反応するためだ。集団の後方の方が風よけできて楽に走れると考えられるが、実際はそんなことはない。後方だと常にインターバルがかかる状態になり余計にキツくなる。アップダウンの多い群馬cscのコースなら特にそうだ。結果的に集団前方の方がレース状況も把握しやすく楽に走ることができる。

1周目から落車が発生し、レースが一時中断した。昨日の雨の影響で滑りやすくなっているコンディションのなっており、細心の注意を払った。その後の所々落車があったが、巻き込まれることなくレースに集中できた。

画像1

スタートからの1時間はペースが速かった。ロードレース特有のレース状況らしい。逃げが決まるまで集団は落ち着かない。逃げたい選手がアタックをかけてそれにより集団のペースも上がる。集団が落ち着く最初の1時間がセレクションみたいだ。

画像3

スタートから約1時間でようやく逃げが決まり集団が落ち着いた。先頭は日大が集団をコントロールしている状態。ペースはサイクリングくらいに感じた。レースはまだまだこれから。補給不足にならないようにいつも以上に気を付けた。バナナや羊羹などの固形物を持って走り、ちゃんと補給した。ボトル交換も適度に行う。ボトルにゼリーを張り付けた状態で渡してもらい、補給は万全の状態だ。立命館大学からは6人の出走だったが、この時点で自分1人に。その後は大きな展開はなく、着々とレースが進んでいった。

画像4

残りの周回数が減っていくようになると徐々にペースが上がっていった。残り4周でマークしていた選手達がペースを上げ始め、すかさず食いついていった。集団が2つに割れ、12人の逃げ集団ができた。各校の上位メンツが揃っており、残り距離も考えたらこのまま逃げ切りの可能性も大いにあると思った。ここまで残れるとは自分自身でも予想してはいなかった。完走できればと良いと思っていたが、ここからはこのレースを勝つことに気持ちを切り替えた。

画像5

このまま集団スプリントになることが濃厚になると予想した。スプリントは苦手意識があるので残り2周の心臓破りでペースを上げた。2名の選手が付いてきて、3人で逃げようと話したが、すぐに捕まることとなり、集団のまま最終ラップに入った。

画像6

集団に大きな動きはなくけん制状態。心臓破りでのアタックを予想したので最後の勝負に向けての準備をする。予想通り心臓破りでアタックがあり、2名が飛び出した。しかし、バックストレートで吸収できそのままゴールスプリント。位置取りも上手くいかず、脚も残ってなく、9位でゴールした。

画像7


最後は自分の力不足を痛感した。写真から分かるようにトップの選手との差が凄い。スプリントを強くしたいと心から思った。最後の勝負に負けて悔しかったが、完走できたら良いと思っていたレースで結果からみれば上出来のレースだった。けど、悔しいものは悔しいかった。もっと自分に自信をもってよかったと思う。初の100km以上のレース。すべてがうまくハマってこの結果だ。最後まで残れたのは、補給を怠らなかったことだと思う。補給は本当に大事なことだと実感した。全国タイトルを逃してしまったが、次は獲れるように努力していく。

今回のレースでクラス1への昇格ができた。これからのレースは学連のトップレベルでのレースであり、優勝を目指し精進していきたい。

画像8

監督、立命館大学自転車競技部の皆、応援して下さった方々、応援・サポートありがとうございました。

立命館大学自転車競技部 高本亮太

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?