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熱くなる時君がいる

森田ひかるストーリー


〇 あっつ。


外から帰ってきた〇〇は蒸し暑い部屋のなかで呟く

これから幼なじみが来るらしいので
エアコンをつけ

パパッと掃除などをして待ち構える

この季節は本当蒸し暑い

昔はそうでもなかったんだよって
親に言われても

生まれた時からこんなんじゃ信用なんてない

〇 しかしアイツは何で毎回かまってくるんだ?

小さい頃からお隣で歳も一緒だからアイツの考えている事は分かっているつもり

だかそんな俺にもわからない部分もある

何かと横にいるんだよなぁ

今日も気づいたら隣いたし



まだ冷えない部屋で考えるのは得策ではない

まとまらないと思った俺は一階におり飲み物をとりいった


?? おにい かえってたんだ

〇 ただいま 天

天 まあね♪  いやぁリビングで寝そべって
  食べるアイスは最高ー!

〇 おうよかったな。

天 おにいもいる?食べかけだけど?

〇 いらんわ

天 冷たいなぁ

〇 あんま腹たしてると風邪ひくぞ

天 何 しれっとみてんじゃん♪

〇 けっ あっひかる来るから来たら教えて

天 るんちゃん来るんだ 相変わらずおにいの
  横に来てるん?

〇 まあ

天 おにいは鈍感だから♪

〇 何が鈍感だコラ

天 るんちゃんがお姉ちゃんならなぁ♪
  早く告白したらいいのに


そんな事言われているけど聞こえないふりをした
部屋に入ると大分涼しくなっていた

ひかるに連絡する

既読になったタイミングから少しインターホンがなる

天 おにいー!るんちゃんきたー!

下から天の声がきこえる
それに返事をしないでいると
登ってくる足音とともにやってきたみたい


ガチャ

ひ 〇〇ー来たよー♪

〇 らっしゃい

ひ おー涼しい♪

それは暑くないようにしたから

多分ひかるが来なかったら扇風機だけかけてた

ひ ねぇねぇ勉強教えてくれん?

そう言いながら〇〇の隣に座る

ひかるから香る制汗剤の匂いにドキドキしながらも顔にはださない

〇 まああとちょっとで期末だもんな

ひ そうなんだよ!これで赤点なんかで補習
  くらったら夏休みつぶれるけんね?

〇 まあ俺は余裕だから

ひ だからその力を貸してください♪


ひかるは分かってない

上目遣いでみてくるこの小動物は可愛い事に

整っている顔

くりくりのその大きな目で見られたら聞いてあげるしかないだろ?

〇 はぁー。分かったからどこわかんないの?

ひ えーっとまずここと、それから.…

何だかんだ言いつつ教えてあげる

ひ うん♪やっぱり〇〇が教えてくれるとわかり
  やすいけん♪助かるっちゃん♪

〇 褒めても何もないけん

ひ まあまあこっちからあげるのはいいでしょ?
  テスト良かったら山笠一緒いかんね?

〇 毎年いっとるやん

ひ まあそうだけども

〇 変わらんやんか。

ひ もう!デートしよっていちょるんよ!

〇 そ、そうなん?

ひ 少しは気にしてほしいんやけど

〇 分かったから

気にならないわけないだろ
ひかるが横にいるドキドキしてるんやけんね

扇風機だけじゃひかるの匂いと熱気でどうしようも無くなるからな

エアコンは頭を冷やす為って無理矢理理由をつけた

〇 じゃあもし赤点なかったら俺からひかるを
  誘うよ

ひ ほんと!?なら尚更頑張らないと♪

〇 ...…

そんなこんな勉強を頑張ったひかるは無事赤点を取らないですんだ

ひ やったね♪

自信満々でみせてくる解答用紙

〇 ちょっと危なかったじゃんか。
  まあ約束は約束だもんな

そう考えもうちょっとでひかるが誕生日なのを思い出した
ベタだがそこがいい

〇 ひかる誕生日家来て

ひ えっ///

〇 何さ 嫌ならいいけど

ひ 嫌じゃない! 絶対行くけん!

なんか嬉しそうにしてるんですけど
その日も変わらなく一緒に帰った

ひ へへっ♪



あとはまあ
告白したんだけどもちろんひかるは喜びOK貰った

毎年行っていた山笠は今回は特別だった
何せ隣には手を握っているひかるがいる

それが毎年の恒例になった
それはこれからも変わらず結婚して子供ができたから人数は変わったけどね♪








ひ 〇〇どうしたの?

〇 うん?ああ昔の事ちょっと思い出してね♪

ひ なになに?ひかちゃんのこと?

〇 まあそうだよ

ひ ホント〇〇は私の事好きだから💕

〇 否定はないね♪

ひ もう熱くなるっちゃん!💕

抱きつかれているこの小動物の可愛らしさ

いつまでも熱くなるのはひかるのせい

ギュッ

ひ へへっ💕

部屋は涼しいのに

〇 ひかるといると熱くなるよ


おわり


ハレさんの企画でかきました
るんちゃんお誕生日おめでとう♪

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