そんなことあるの

中西アルノストーリー

○　睨まれてる..…

この頃話すようになった？？さん

何かしたかな？

？？　ｷﾞﾛｯ

うん絶賛睨まれてます

○　入学式がこんなにもつまらないとね..…

在校生として新しく入ってくる新入生を眺める

幼なじみの？？が入ってくからっていっても
アイツは心配しなくてもやっていけるだろうし

逆にこっちのことを心配してくるんじゃないかと思っている

校長のながったらしい挨拶には催眠術の効果が
あるんじゃないかと思う時にはもう遅い

瞼が重くなって来た

クリティカルヒットして夢へと誘われた

新しいクラスでも中身はあまりかわらない

クラス替えがあっても

もともと中学から一緒だった奴らも多いから
変わり映えもしないと思っていた

〇　もう皆席についてるな

窓側の席につき改めて隣になった子に挨拶した

○　初めましてーよろしくね

別の所から来た子なんだろうか？
見たことない女の子に挨拶でもと声をかけた

？？　うんよろしくね♪  今日からこっちに転校
　　　してきたの♪

○　..…あっ　そうなんだ　
　　よ、よろしく///

隣の子の笑顔に年甲斐もなく紅くなる
何なんだ…？

まさかの一目惚れ？

そんなことあるの？

？？は久しぶりに戻ってきたこの街に
昔から想っていた幼なじみがいる

もう10年以上たっているけど
私は彼の優しさが忘れられない

だから戻ってこれるって親から言われた時には
嬉しくて大声だしてしまった

？？　うん？

さっき挨拶してくれたのは〇〇だった
でも反応はおかしい

あれ？私忘れられている？

すぐ私は〇〇だと分かったのに

どうやら彼は気づいてもないみたい

挨拶しているのはただ単に隣だからって感じかな

〇〇くんが気づくまで知らないフリをすると
決めた

ア　私　中西アルノって言うんだ〜♪

○　そうなんだ　俺は井上〇〇　

ア　井上くんか　私この街に久しぶりに帰って
　　来たんだけど　分からない事あったら
　　聞いても良い？

○　そうなんだ〜　俺はずっと地元だから
　　分からない事あったら聞いてきてよ

ア　..…うん♪  ありがとうね！

完全に忘れられてるっぽい
けど彼は私の事みて紅くなっている

ア　ん？　井上くん顔紅いけどどうしたの？

〇　いや　何でもない

そういった彼は窓の外へと視線を移した
戻ってきたのに期待してない反応　

あ〜イライラする！

ヤバっ///

かわいい

初めてこんな子に会ったと思う
バレて無いうちに視線を外の方に移したけど
感じ悪くなってないよな？

まだまだ慣れない学校生活を過ごしているけど

隣の中西さんとの仲は
よくいえば世間話をする隣の女の子

悪くいえば中々進展のないクラスメートになる

中西さんの方は何かと話しかけてくれるけど

どうしてもこっちが恥ずかしくなり
話を折ってしまっていた

〇　あっごめんね　ちょっと喉乾いたから自販機
　　行ってくるよ

ア　そっか　いってらっしゃい♪

そんな対応でもニコニコして送り出してくれる
中西さん

〇　いやぁ　やっぱ天使だわ

ア　....…何アイツ！　ダラシない顔してさ！

未だ正体に気づかない幼なじみにイライラが
止まらない

ア　あんな顔を紅くしてさ！　そんな暇あったら
　　思い出しなさいってもんだよ！

側からその様子を見ている人がいたら
なんのこっちゃない

中西アルノが意地はってるだけ

幼なじみに思い出して欲しいからって
今向けられている好意に頭に血が登っていて
気づいていなかった

？？　どうしたの？アルノちゃん？

ア　あっ松尾さんじゃん

この人は松尾美佑ちゃん

この子も久しぶりにあった幼なじみなんだけど

年下でしっかり物の彼女には
昔から助けられている

時に厳しく自分の為に動いてくれたり
身の回りのお世話してくれたり

何かと年下なのにどうしても上にみえちゃうから
呼び方もさん付けになっちゃってる

松　そんなにプンプンしちゃってどうせまだ
　　〇〇が思い出してくれないー！っとか
　　思ってるんでしょ？

ア　そうなのだよ！　何でこんなにも
　　〇〇の事想ってたのに思い出さないかなぁ

美佑ちゃんに愚痴るけど

そんな美佑ちゃんはただ笑いを堪えているだけ

ア　もう松尾さん笑わないでよ！

松　だってさw  
　　アルノちゃん変わりすぎなんだもん♪
　　アイツが分かるわけないよ？

ア　そりゃ〇〇に見て欲しくって頑張ったし…

松　いや根本的に間違ってるの
　　昔アルノちゃん　男の子当然の格好しか
　　してなかったでしょ？

ア　そうだっけ？

松　たぶんアイツアルノちゃんの事男の子としか
　　認識してなかったと思うよ？

ア　えっ？

松　それにアルノちゃん昔はアイツにアルくん
　　って呼ばれてたでしょ？

ア　そ、そうだー！　忘れてた！

松　絶対男の子に勘違いされてて気づかないって

ア　どうしよ松尾さん！　これじゃいつまでも　
　　気づいてくれない

松　正直に明かせばいいじゃん

ア　いや恥ずかしい///

私自身の勘違いで今まで来てしまった

もうこの偽りの姿で対応し続けていたから
恥ずかしさが勝ってしまう

松　いいじゃん恥ずかしくってもさ
　　付き合ったらそれ以上の事するんだよ？

ア　あ、あう/////

松　今ちょっと恥ずかしいだけで済むんだから
　　頑張ろう？

ア　あ、あい///

○○は今日一日中おかしな行動をしている
隣の中西さんを不思議に思う

話しかけると逃げるし
視線感じたら睨んでるし

何か悪い事したかと思ってしまう

放課後今日あまり話せなかった中西さんの
事を考えてたら

幼なじみの美佑が中西さんの腕を
掴んでやってきた

松　〇〇〜　ちょっと中西さんから話あるって♪

ア　ちょっと！/////  松尾さん！

松　もうウジウジウジウジしてさ！　
　　早く決めてよね

○　美佑なんでそんなに熱くなってんの？

松　いいから黙ってきく！

○　は、はい！

美佑の陰からでてきた中西さんはポツポツと
話しだした

ア　あ、あのね！
　　〇〇くんに伝えなきゃいけない事あるの！

○　う、うん

もしかして俺の事好きだとか？
まさかね　

ずっと睨まれてたし可能性は低いか…

待っていると少しずつ単語がでてくる

ア　あ、あのさ！　私〇〇くんの..…

○　は、はい！

ア　幼なじみなんだけど

○　はい〜？

ア　松尾さ〜ん　やっぱ覚えてない〜！

松　言ったでしょ？　〇〇が覚えているはず　
　　ないのよ

ア　え〜ん

○　どう言う事？

松　ほら〇〇さ　アンタのあと1人の幼なじみ…

○　えっ？　幼なじみって美佑とあと1人は
　　アルくんしかいないじゃん

松　ほらアルノちゃん　勘違いしてるでしょ？

ア　え〜ん

○　中西さんがアルくんって事？

松　そう言う事♪

昔遊んでいた幼なじみのアルくんが中西さん？

考えてみる

思い出の中には男の子と遊んでいる〇〇がいる
けどどうみてもアルくんは男の子だったはず

今目の前にいて泣いている？かわいい子じゃない

ア　〇〇くんに相応しくなる為に綺麗になるよう
　　頑張ったのに〜

松　もうアルノちゃんたら　
　　ほら〇〇も呆けてないで何かないわけ？

○　え？　

松　ずっと思ってくれてたんだとさ
　
告げられた幼なじみ発言だけど
本質的には変わらない
あの時再会した時から惹かれ続けているのだから

○　中西さん？

ア　え〜ん　

○　正直アルくんが女の子ってビックリしてさ
　　何も思いつかないけど

ア　..…

○　初めて声をかけたあの日に中西さんに　
　　一目惚れしたんだ

ア　えっ/////

○　心の中で少なからず昔の記憶があったと
　　したらアルくんにときめいてなかったと
　　思うしね
　　俺はあの日の中西さんに惹かれたんだ

ア　はわわ/////

○　だから中西さん！
　　よければ俺と付き合ってほしい

ア　ひ、ひゃい！

○　えっ？　付き合ってくれるって事？

ｺｸﾝ

○　ふふっ　ありがとねアルちゃん

ア　//////

紅くなって俯いてしまった
やっぱりかわいいな

松　もー　私いるのに恥ずかしもなくさー

○　いいじゃんか

松　そうだけどさアルノちゃんの事不幸にしたら
　　アンタ殴るからね

○　そこまでいうか？　ちょっとは幼なじみ
　　信頼してよ

松　アルノちゃんが心配なの！
　　ほらまだ紅くして固まってるしさ

美佑お前は年下なのか？ってぐらいに頼りになる

○　どうやらアルちゃんも美佑の事
　　信頼しきってるしね

ﾁﾗｯ

ずっと恥ずかしいのか美佑の手を握っている

○　お前が1番の敵じゃんか。

松　簡単になびくと思うなよ〜♪

ア　松尾さん！
　　もう恥ずかしいから帰ろ///？

松　そうだね♪

ア　じ、じゃあね/////  〇〇くん

○　えっ？　一緒に帰んないの？

ア　美佑ちゃんと帰るもん///

松　そうだね〜　アルノちゃん帰ろっか♪

○　えぇー

松　じゃあそういう事で♪　

ア　ま、また明日ね///

○　..…うん　また明日…

2人仲良く帰っていったけどおかしくない？

普通美佑のやつ遠慮してアルちゃんと帰るの
譲ってくれるでしょ？

付き合うことになったのにさー！

○　はぁ〜　そんなことあるの？

おわり

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