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Create the future〜未来を創る〜

こんにちは。山本稜太です。

最近、気温が急激に下がり、寒さがより強く感じられるようになりましたね。地元の富山県は雪が降り出しています。体調管理も大事な仕事の一つだと思うので風邪をひかないように常に100%の自分で居られるよう行動していきたいと思います。☺︎

さて、今回のテーマは"地方創生をめぐる現状と課題"です。私にとって今回のテーマは身近に感じるかもしれません。なぜなら、私は地方出身で関東に上京してきた経験があるからです。地方創生について今まで深く考えてきたことはありませんでした。しかし、このテーマについて深掘りすることで、今後考えていかなければいけない重要な日本の課題だということに気づかされました。

まずはじめに、地方創生とは何か皆さんご存知ですか?地方創生とは、2014年9月3日の第2次安倍改造内閣発足後の総理大臣記者会見で発表された政策です。政策の内容は、東京一極集中を是正し、地方の人口減少に歯止めをかけ、日本全体の活力を上げることを目的とした一連のものです。

結果から述べますが、上記に掲げた目標の一連の政策は、達成しがたい目標であり、成果が挙げられてないのが現状である。


具体的な取り組みとして、人口急減・超高齢化という我が国が直面する大きな課題に対し、人口減少を克服し、将来にわたって成長力を確保し、活力ある日本社会を維持するため、「地方にしごとをつくり、安心して働けるようにする」「地方への新しいひとの流れをつくる」「若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる」「時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るとともに、地域と地域を連携する」という4つの基本目標に向けた政策が立てられた。

【まち・ひと・しごと創生基本方針(案)】という政府の点検では、若者の雇用者が地方で18.4万人増えたこと、また女性の若年(25~44歳)の就業率が2013年の69.5%から2017年に74.3%へ、第一子出産前後の継続就業率が2010年の38.0%から2015年に53.1%へ伸び、60時間以上働く雇用者の割合が2013年の8.8%から2016年に7.7%に減ったことが地方創生の成果として評価されています。

しかし、こうした断片的な結果だけでは、地方の経済成長や人口減少が和らいだことの証拠にはならないと思います。国民からすれば、それでも成果が誇られているのは、むしろはっきりとした結果がないことを隠すためのようにもみえると思いました。実際、点検がみずから白状しているように、東京圏への人口流出の超過は2013年から2017年でむしろ2万人増加している。また、厚生労働省人口動態統計の資料より、合計特殊出生率も2015年をピークに1.45から2017年には1.43まで下がり、さらに点検では増加したとされた地方の若年雇用者も、総務省統計局の労働力調査の年次別集計の資料を確認するかぎり減っているのが現状である。

そもそも、「成果」が出ないことが問題なだけではないのではないかと考える。成果があろうとなかろうと、地方に要請されている経済の活性化や人口増加が、いかなる意味で生活改善につながるかが、真剣に考えてきたか否かが、地方創生ではそもそも疑問であり、この政策の趣旨になると思う。

私が大学の中小企業論の講義を受けて学んだ事の一つに地方創生と関連付けることができるのではないかと考えた内容が下記である。

地方経済の成長と企業への補助金についても、政府の補助金の支給は、多くの場合、大企業や自営業者層、または一部の「意識が高い」人々に吸い取られる。それが地域内の支配・従属関係を強化するとすれば、中下層の労働者にとって地方をより生きづらい場所とする可能性がある。これらが極端な例だとしても、人口の増加や経済の活性化が本当に地方暮らしの幸福につながるかは、もう一度立ち止まって考える必要がある。


テーマを更に深掘りするために、地元富山県では、具体的にどのような政策が取り組まれているのか調べました。

富山県では、4つの目標を立てています。

○人口減少自体への対応

❶結婚・出産 ・子育ての 願いが叶う 環境整備。

❷産業の振興、雇用の創出、県外からの移住促進。

○人口減少社会への対応

❸女性・高齢者など多様な人材の労働生産性の向上。

❹地域の 基盤強化 ・ 魅力向上 、地域力アップ。

4つの具体的な政策の内容

⬇︎⬇︎⬇︎

■ 結婚を希望する男女の出会いの場の提供など とやまマリッジサポートセンターなどを通じた結婚支援。
■ 経済的負担の軽減 第3子以上の保育料の無料化。

■ 「薬都とやま」の産業集積を活かしたライフイノベーションの推進 健康関連産業への参入促進、政府関係機関の県内誘致
■ 最先端ものづくり産業の育成 ものづくり技術を活かす成長産業育成、IoTの活用検討。
■ 新幹線時代の積極的な企業誘致活動の展開など 優れた立地環境をPRした誘致、本社機能等の移転促進
■ 県立大学の教育研究体制充実と地元定着の環境整備 全国初 医薬品工学科新設、学科拡充、看護学部設置。

■ 企業等における女性の活躍促進や女性人材育成の推進 煌く女性リーダー塾、女性が輝く元気とやま賞表彰
■ ものづくり・ICT技術等を活用した生産性の高い農業展開 チューリップ球根栽培用ロボット開発、薬用シャクヤク生産機械化

■ 安心で質の高い医療サービス提供体制の整備
■ 地域ぐるみで支え合う仕組みづくり 富山型デイサービス、ケアネット活動を活かした共生社会の形成
■ 世界に誇ることのできる質の高い文化の創造・発信など 利賀芸術公園を中心とした舞台芸術拠点づくり
■ 未来を拓く人材育成 起業未来塾、観光未来創造塾など先駆的事業の推進

富山県では環境や文化を活かした取り組みや、"薬都"として有名な富山県は、医療サービスの充実、または、女性が輝ける、働きやすい環境づくりに力を入れています。健康でいきいきと暮らせる富山県は住みやすい都道府県ランキングも上位にランク付けられています。地元で10年以上、生活していましたが恵まれた環境で暮らしている実感がありました。これからも、この素晴らしい制度と環境を未来に引き継いでいって欲しいと思います。地方創生にはまだまだ課題が残りますが、忘れたり、見過ごしてはいけない重要な日本の課題だと思います。このテーマから触れる機会がありましたが、より豊かな未来のため、後世のため、もう一度日本国民全員が地方創生についてじっくり向き合っていくべきだと思いました。






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