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2015ピアノ音源『Garritan CFX』は2021現在でもタッチも質感も最高水準

こじまです。
ピアノ音源といえばメインがKeyscape、アンビエント系ではNI NOIREの私ですが、気分を新しくしようとこの度『Garritan CFX』を購入しました。



まずコレ販売終了してなかったっけ?→買えます!

そうそう、サウンドハウスさんやクリプトンさんでは廃盤になっているんです……サンプル数絞ったLITE版はあるのに……

だけど、海外ストアではちゃんとフル版買えるよ!!

上から3つ目のGarritan Abbey Road Studios CFX Concert Grand』ってやつですね。
$199.95。
最高品質ピアノ音源としては、けっこうリーズナブルじゃない?

サイズは、YAMAHA 3パターン収録(使用マイクやマイクセッティングが異なるようです)で140GBくらい。
容量には余裕持っておきましょう。読み込んだ後の動作自体は結構軽いです。


購入動機(こじまのピアノ音源に求める要素)

一番上でも書いたように私はKeyscapeがメインなんですが、
・ジャズ/フュージョンなピアノインストとかで
・ハッキリと前に出てくる
・タイトなアタック/リリース
な音源を必要としています。

(こういう感じの弾き方してます!)


でも、かなりの曲数に使ったので少し飽きてきた……
もう少しレゾナンス感が欲しいし、
曇ったニュアンスも出したい、
その上で、前にしっかり出てくる、タッチに吸い付いてくるようなスピード感は外せない…
(NI NOIREだと、そこまでタイトに前に出てきてはくれないです)

これをうまい事バランス良く満たしてくれそう、とサンプルを聴いて思いました。
よかったらクリプトンさんのページのSoundcloudサンプル聴いてみてね。
使用マイクの詳細とかも載ってて、良いページです。

こじま的には、
2つめの"Brighton Rock"と
5つめの"Rachmaninoff Prelude in C# minor"の
リッチな弦鳴り感にかなりやられたのですが、如何でしょう。

ただ高域がカリっとしてるだけでなくて、
複雑な響きが変に膨れ上がる事なく、
生ピアノのような一体感を持って全体の明るさとふくよかさを作り出してると思ったんですよね。

ちゃんと弦とボディが視える鳴り方…と言うのかな。
とにかく、そこが良いと思って買う事にしました。


ちょっとだけ使ってみて(タッチ感とかエフェクトとか)

まだ数曲ソロピアノに使ってみたくらいで、アンサンブルには試せていないのですが、メチャクチャ気持ち良いです。

IVORY IIよりもずーーーっと1音1音に色気があり、且つ同じくらい音数多くしても混ざる。(私はIVORYは、ffで大量の音数を鳴らすのが醍醐味の音源だと思っています)
鍵盤の一番下から上までペダルを踏んでダラララララララララ!!!って弾いた時の気持ち良さ/生ピアノ感は特筆するものがあった!

Vel120くらい鳴らすと、Keyscapeに負けないくらい前に出てきてくれそう。
(ここは、トラック中で弾いてみて要検証ですが、十分期待は持てる)

pp~mpも、芳醇なレゾナンス感のおかげで存在感がある。

Room Micのチャンネルも程よい距離感で、多めにしてもアタックがブレたりする事はない。

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↑ Reverbも、多めに掛けてもアタックのピントがブレない、非常に質の高いものでした。Room系はしっとりとした低域の付加に使えるし、どわ~~って拡がるようなシンセ的なものも充実しています。

サチュとTIMBRE(明るさの調整)は、Reverb音と原音両方にまとまってかかります。
特にサチュは常時ある程度上げておきたい!
・Dry / Wetの一体感を高めつつ
・音数多く弾いた時のまとまり感
・音数少ない時の空気感
・maxでもブーミーになる程にはならない
と基本的に良い事ずくめです。


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↑ この辺の設定は、慣れてきたら。
RESONANCEを多めにしてサチュらせると、思いっきりVintageな鳴りが得られて楽しいですよ。


お気に入りのプリセット

パラメータ多いので、作り方次第で結構音のキャラクターの変化幅は大きいです。ひょっとしたら初めは好みと違うやつを引いてしまって、?????となるかもしれない……

そこで、ここまで読んでいただいて、概ね考え方が近い方であれば、Glimmerってやつがオススメです!
輪郭のタイトさとレゾナンス感のバランス。

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Reverb Sendと、Resonance量が控えめになっているので、そこは適宜調整してね。


他には

チューニングのプリセットがいくつかあるので、たまにすっごい低めのやつで弾いて遊んでいます。脳がバグって、全然違う手癖が出てきたりするので。
(作曲パターンが似通ってきちゃった時って、”不自由な楽器”で作曲してみると手癖に頼れないから良い、って感覚ありますよね。鍵盤奏者がギター弾いてみたり。アレと近いものがあると思います)

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432Hzとか、割と良い感じに弾いてて狂気的な気持ちになってきてすき。


まとめ

・輪郭が太く、ジャズのソロとかもイケる
・クラシックは言わずもがな
・レゾナンスが豊かで、音数多い/少ない、どちらも映える
・Reverb / サチュの質が高く、たくさん掛けても破綻が少ない
・IVORY IIからの乗り換え、Keyscapeが必要なシーンの別解として


とにかく弾いててたのしいピアノです!
手に入れる事があったら楽しんでね。

ではでは。


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