MVPになってよかったことってなんだろう

これまでQiitaで技術をテーマに書くことが多かったんですが、今回は8年ほど前に作っていた note のアカウントを掘り起こして、MVP (UiPath Japan MVP) のことについて少し書いてみようと思います。

UiPath Japan MVP って?

ひとことで言えば、ここでいう MVP とは「UiPathのプロユーザー」です。

MVP (Most Valuable Professional) プログラムは、UiPathコミュニティでの情報発信や日本全体へオートメーションが拡がる未来に向けて活動する人たちの中で、著しい活躍をされているプロフェッショナルをUiPath Japan MVPとして認定するものです。
MVPに認定されることは、UiPathの製品・テクノロジーに対して豊富な知識・情熱を持ち、周囲にもUiPathの価値を届けたいという強い思いを抱くディベロッパーまたはCoEであることを示します。

https://www.uipath.com/ja/mvp

例えば UiPath社 に所属しているひとが、製品のことを理解し拡大のために取り組むことは当然のことだと言えます。一方、MVP に認定されるひとたちは UiPath社に所属するのではなく、ユーザーとして UiPath を利用する立場にいます。
そしてその立場で UiPath に触れることによってインプットしたものを、さまざまな形で積極的にアウトプットする取り組みをしているユーザーのなかでも、その活躍が著しいと UiPath社 が判断し表彰された方々が、MVP として認定されます。

MVP になってよかったこと

わたしが MVP に認定いただいて、この記事の時点で3期目になります。これまで MVP に認定いただいたことによって得られたメリットをまとめてみました。

エンタープライズライセンスを貸していただける

UiPath には、コミュニティエディションというものが存在しています。これは一定の条件・制限の範囲においてユーザーが無償で UiPath の製品群を利用できる仕組みです。この記事をご覧いただいているみなさまもお使いになっているかと思います。
このコミュニティエディションは、実際に UiPath をビジネスシーンで(=ライセンスを購入して)利用する場合とは異なる条件があります。以下はその一例です。

  • システムレベルでのインストールができない

    • Unattended Robot を利用したい場合、基本的にはユーザー単位ではなく端末単位でのインストールが求められます。これは、Unattended Robot が特定のユーザーに紐付いて運用する必要がないようにするためです。

    • しかしコミュニティエディションの場合、ユーザー単位でのインストールしか出来ないため、厳密に Unattended Robot として運用することが難しいです(出来ないわけではありません)。

  • 自動的にソフトウェアのアップデートが行われる

    • コミュニティエディションが展開されている理由のひとつとして、エンタープライズ向けのリリースを行う前のリリース候補版として提供し、そこで使用された情報を収集するという目的があります。収集した情報をもとに細部の改修などを経て、エンタープライズ向けのリリースが提供されるわけです

    • 上記の目的に照らし、コミュニティエディションの場合は基本的に月ごとのペースで、新しいバージョンのソフトウェアにアップデートされる仕組みが有効となっており、ソフトウェアの使用中にアップデートがなされるようになっています

これが、MVP として認定されると、エンタープライズ向けのライセンスを貸し出していただけます(別途、利用条件があります)。これによって、個人のレベルでは調査・検証などが難しい事柄も、エンタープライズ環境と同じ条件で調査などが出来るようになり、より情報の精度が高まります。
特に2点目に挙げたソフトウェアのアップデートは、バージョンごとの差異の調査などが出来るようになるので、とても重宝しています。

取り組みに対する信頼度が高まる

MVP として認定されるということは、 UiPath社 がそのアウトプットの質の高さを評価してくれている、とも言えます。
同じ内容の技術記事があったときに、一方が MVP ではない方、もう一方が MVP の方だとすると、後者のほうがより信頼度が増すかと思います。無論、MVP とはいえ人間なので 100%正しいとは限りませんし、また MVP ではない方のアウトプットにも大変貴重なものがありますから、このメリットは比較的小さいかな、とも思っています。
しかしながらビジネスシーンにおいては「UiPath社から認定を受けている」ことが効果的に働くシーンもあります。特に私の場合はクライアントに対してディープに入り込んでご支援することが多く、そのなかで UiPath に対する造詣が深いことをひとつの安心感として捉えていただけることがあります。クライアントに限らず、社内においても同様です。

収入が増える

所属などにも依るため、再現性が高いわけではないと思いますが、少なくとも私の場合には、収入が増えました。突然の生々しい話で、すみません。
誤解のないようにお伝えすると、「MVPになったこと」自体の評価というより、「MVPとして評価されるほどに取り組んだ過程」に評価をしていただいた結果が、私の場合は収入アップに繋がりました。具体的には「基本給アップ」と「表彰インセンティブ」がありました。
ちなみに私の場合、元々はセールスパーソンとして活動することの限界を感じてキャリアチェンジしRPAの世界に飛び込んだのですが、以前からIT領域に対する興味があったことで、モチベーションが高い状態で、仕事やアウトプットに勤しむことが出来たから、この結果につながったのだと考えています。加えて、そのような取り組みをちゃんと評価し推薦してくれる、理解ある組織だったことも大きいと思います。

まとめ

ちょうど現在(2022年07月)、次の期間(2022年10月から1年間)の MVP の選考が開始されています。このポストを見て MVP としての活動に興味を持っていただけましたら、ぜひ応募いただければと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?