入学式から学校にはほとんど行かなかった

入学式が終わって本格的に学校がはじまった。
何人か友達もできて可愛がってくれる先輩もいた。
色んな人がいたけどビックリしたのは高校にみんな改造した単車や車高の低いセルシオなんかで通学してた。
いつの時代だよと思っていたけどそれでも田舎育ちの僕には格好良くも見えた。

時効だと思い赤裸々に話すが当時のその高校は本当にひどい有り様で教室の前に何人か見張りをつけて教室内でマリフ○ナなどを売買していた。
僕も何度か購入して吸ったことがあるが僕は昔からお酒やシ○ナー、マリフ○ナなどが身体にあわずすぐにやめた。

そして僕は学校に行くのがめんどくさくなりその当時地元でよくつるんでいたメンツと毎日遊んでいた。
彼等とはSのお兄ちゃんのYくんを伝いに知り合って、皆年上だったけど敬語など使うことを必要とせず仲間にいれてくれた。

皆は日中仕事のため、僕は昼間は寝て、夜は彼等と遊び母がつくってくれたお弁当を一人で家で食べて、学校に行ってるように見せかけるという毎日をすごしていた。

その頃、知り合った地元のツレのグループの一人の女性。
彼女はアカネという名前の女性で僕より五つも上でシンナー中毒だった。
僕は20歳のくせにダメダメな彼女が自分よりダメに思えて、でも変なとこ大人だから居心地がよくてよく彼女の家にいりびたってた。
彼女とは2ヶ月くらい付き合ったがすぐ別れた。
別れたきっかけはおばさんのおかげ。
おばさんが初めて僕を叱ったのもこのときだった。

本気で怖かったのを今でも覚えてる。
さすが元ヤンキーだと思ったね。

そんなこんなでまじでそろそろ、学校行こうと思いだし始めたのは入学して4ヶ月くらいたった8月くらい。
地元の仲間で一番仲の良い裕一君と夜は遊んで昼間は学校に行く。
そんな生活が毎日続いていた。
あのときは本当に楽しかった。
何をするわけでもなかったし金もなかったが本当に楽しかった。

そして高校で知り合った幸美と付き合う。
この子が本当にいいこで、黒髪学級委員長みたいなタイプで、なんでこの学校にいるんだろうって不思議なくらい真面目清楚って感じのこ。
僕の高校は芸能目指す人が多くいたためダンスやそういった芸能で生きる才能を、勉強するサークルもあってそれ目当てで入学する人もいた。
だからそういった人達の中には真面目な学生たちもいて、そのうちの一人だ。

絵に描いたような真面目女子の幸美の親友は皆さんご存知のグラビアアイドルさん。
その子も当時は髪が金髪で兎に角モテモテだった。
プライバシーもあるので名前は伏せるが世間のほとんどの人が知ってるような女の子。
一度、裕一君と僕と僕の彼女とそのアイドルさんで四人で遊んだりしてたことがあるが、今ではテレビで見れちゃうんだから人生本当になにがあるかわからん(笑)

誰か知りたい人はお店に聞きにきてね(笑)

で、僕の話しに戻るが、僕は幸美のおかげで1ヶ月だけ真面目に学校に通い、即退学(笑)
理由は先生を殴ってしまったから。
母がすごく泣いていたのを覚えてる。
そのまま幸美とは付き合っていたが、僕が原因でちょっとしたら別れた。 

そして僕はおじさんのとこで大工見習いとして働き始める。なので僕は今だにおじさんではなく、「親方!」とその人のことを呼ぶ。

親方と二人の楽しい大工ライフの始まりである。