捉え方

仕事をしながらサッカーをしていると、この2つのパフォーマンスは比例関係してくるのか。

すなわち、仕事に真面目に取り組めばサッカーのパフォーマンスが上がるのかどうか。

働きながらサッカーをする経験をしている人は、誰しも一回は考える問なのではないかと思う。 

言い換えてみれば、オフザピッチはオンザピッチのパフォーマンスに関係するのか。

サッカー選手はピッチでのパフォーマンスが全てで、基本的にはそれが評価対象だ。

オフザピッチで適当な事をしていても、ピッチで最高のパフォーマンスを披露していれば居場所はあるかもしれないし、実際にそういうトッププレーヤーもいると思う。

言いたいのは、仕事を頑張ったらサッカーも上手くなったという単純な話ではない。

仕事(オフザピッチ)も捉え方によっては、ピッチ内のパフォーマンスも好転するポジティブな要素の一つに変えられるということ。

自分の場合は大分2年目の年から徐々に仕事とサッカーを上手くリンクできたように感じる。

大分2年目の年は、前作に書いたよう自分に期限を決めたため、まずこの一年が勝負だと感じてシーズンに入った。

監督も長崎をJ2に上げた経験のある佐野達さんに変わり、選手への要求が高くなり練習の景色が変わったように感じた。

シーズンの初めはそこまで評価が高くなく、開幕戦はベンチスタートだった。

ケガ人の影響もあり2節以降出場機会を得ると、シーズンが終わってみればチームでは最多の出場時間だった。

この年は今までに無いスピード感での成長を感じながらシーズンを過ごしたのを覚えている。

自分の中で何が変わったのか。

誰よりも人一倍努力をする。

もちろんそれも一つの要因だとは思うが、そんなことは誰でもやっている当たり前のことでもある。

自分の中で一番変わったこと。

それは、冒頭にも話した仕事に対する"捉え方"だ。

加入当初、メインはサッカーで仕事は生活を成り立たせるためのバイトという感覚でやっていた。

勝負の年と決めたこの年はやれる事はなんでもやろうと決め、仕事に対してもポジティブに取り組んでみた。

スポーツショップの売り場づくりは、ある程度上司からの指示はあるものの、自分で考えて売り場を作っていく事も多い。
(そういう目でスポーツショップの売り場を見て回ると店舗によってセンスがあったりして面白いかも)

仕事に対して前向きに取り組み、自分で考えるようになる事で、物事を客観的に見て、自分で考える能力がついた。

それはピッチ内にも活きていて、自己分析をしっかりするようになり、自らを客観視し、成長速度を上げられたように感じる。

もう一つは、自分の目標に対して周りの方を巻き込めたこと。

仕事にポジティブに取り組むようになった事で周りとの人間関係も良くなり、自分の目標を応援してくれる人が増えた。

選手とは良くも悪くも影響力があるもので、職場では特にそれを感じた。

自分の目標が自分のものだけではなくなったような気がした。

それが自然とピッチ内での姿勢にも影響したと思う。

要は、実際直接関係のないもの(ここでは仕事とサッカー)ではあるが、捉え方次第で関係させてしまう事が可能なのではないかと思う。

結局シーズン終了後もオファーが届く事はなく、大分で三年目を迎える決意をした。

ただ間違いなく内面の成長が出来たシーズンでもあった。

何事もサッカーに繋がってるなんてよく言うけど、自分的には"繋げられる"がしっくりくる。

内面の成長がサッカー選手としても成長できた。

色々なものをリンクさせてサッカーの成長に繋げ、それが人間力などの向上にも繋がればより良い相乗効果だろう。

これからも自分なりの"捉え方"で成長していきたい。

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