モチベーション
2018年にYSCC横浜でのシーズンがスタートした。
カテゴリーも上がり、久しぶりのJリーグの舞台は想像しただけで自分の気持ちは興奮していた。
J3とは言え、まずは目指していた目標の場所だったから。
ここから必ず這い上がろう。
そう覚悟を決めシーズンがスタートした。
YSCC横浜というクラブは、ほとんどの選手が仕事をしていてプロ契約の選手は半分くらい。
それ以外の選手はアマチュア契約を結んでプレーをしている。
ただ、所属している多くの選手には上を目指している空気感があって、JFL時代とは少し違うものを感じていた。
朝9時から練習をして、午後から横浜駅前の温泉施設でバイトをしていた。
これはロウリュウというサウナイベントのイメージ写真。
ふざけている訳ではない。至って真面目なポージングだ。
一年目の監督はマリノスなどを指揮していた事もある樋口さん。
しっかりボールを握るスタイルのサッカーで、サイトバックだった自分にはビルドアップ能力が求められた。
福島時代以来のパスサッカーで、ある意味苦手意識があった。
慣れるまでに少し時間がかかったが、このサッカーで成長を実感しながらシーズンを過ごすことができた。
YSCC横浜はJ3の中では一番規模の小さいクラブで、昇格もなければ降格もない。
カテゴリーが上がればモチベーションの一つにもなり得る勝利給も安い。
そもそも、モチベーションとは日本語にすると「動機づけ」や「やる気」という意味がある。
スポーツをする上では切り離せない要素で、この動機づけが高いか低いかによって練習や試合への取り組みに関わってくる。
また動機づけを更に分けると「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」に分けられる。
サッカーで言うと、報酬や義務感(昇格や降格)が外発的動機づけで、シンプルに勝ちたい、上手くなりたい、自分の力を試合で示したい気持ちなどが内発的動機づけになる。
つまり、YSCCでは外発的なモチベーションが少ない。
むしろ、自分の中から生まれる内発的なモチベーションの方が偏って高い選手達の集まりだ。
それでも自分のモチベーションを維持するのは"それ"で十分だった。
ひたすら勝ちにこだわって、自分達の力を示したい、成長したい気持ちでサッカーと向き合っていた。
外発的なものに捉われる事なくサッカーと向き合う時間が、サッカーをする原点のようなものを感じる事ができて凄く充実していた。
YSCC横浜の試合を見に行くとそういったものも感じられるかもしれないから、是非時間があれば見に行ってみて欲しいとも思う。
こういった部分では、生活水準は変わらなくてもカテゴリーを上げた意味を感じることが出来た。
加入一年目はほとんどの試合に絡ませてもらってはいたが、もう一つカテゴリーを上げるにはまだまだ力不足を強く感じていた。
年齢的にも早くカテゴリーを上げないといけないと危機感を持ちながら加入一年目のシーズンは終わった。
同時に、確かな成長も感じながら。。
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