読書感想「抜擢される人の人脈力」

岡島悦子著「抜擢される人の人脈力」を1時間ほどでざっと読んだ。簡単な要約と、自身に落とし込むために考えたことを記す。

著者曰く、良いキャリアを歩んでいる人には、その人自身の能力と「人脈力」が高く、特に「人脈力」は、偶然や先天的な能力ではなく、戦略的に獲得可能であるという主張がなされていた。

人脈力を得て、成長するためには以下のステップが必要である。
①自身にタグをつける
 タグとは、自身のユニークさを端的に表し、人に自分をすぐに思い出してもらえるようなものである。すなわち、集団の中で自分のキャラを立たせる特徴である。
 タグを構成しうるものは、自分が何をやりたいかのWILL、何ができるかのSKILL、相手に何をもたらすかのVALUEである。特に、相手へのVALUEは重要であり、際立たせるべきものである。一方で、タグ(特に相手へのVALUE)を主張しすぎると煙たがられるため、定期的にさりげなくリマインド(あの時は楽しかったよね~、等)することが、人気者になる、すなわち相手に思い出してもらいやすくなる秘訣らしい。
 これまでの自分の経験を振り返ると、SKILLとVALUEをタグ付けすることが多かった。大学院時代の研究での経験を話すこと、「あいつは~~の分析が出来るらしい」といった覚えられ方で、まさにSKILLとしてのタグだ。特に~~に当たる部分のユニークさにより、興味を持ってもらえていたようだ。また、「あいつに相談するとなんだか問題が解決(した気が)する。」と思われることも多かった。コンサルタントとして働く上では、SKILLやVALUEを磨くことが必須なので、これからも頑張りたい。一方で、現状として、コンサルタントとしてのSKILLはまだタグ付けできるレベルでもないし、何をタグとすべきかも分かっていない。当面、統計分析やモデル作成を勉強することでタグを作りたくないが、何かもう一つの要素を掛け合わせてSKILLタグを際立たせたい(製造業×DX(分析)、新規事業×分析×大企業など)。VALUEに関しては、当たり前なので割愛。
 WILLのタグ付けは、これまで経験がないし、苦手なように思う。これは未だに自身の興味分野が絞り込めていないためだと思う。経験を積んでいく中で考えていこうと思うが、当面は、上記のSKILLタグをつけたい!というWILLを示すだけでも良いかと考えている。

②コンテンツを作る
 コンテンツとは、タグを裏付けるような実績のことであり、集団における市場価値を高めるものである。市場価値を高めるためには、能力(を示すこと)・実績(を挙げて、説明すること)・意欲(を感じてもらうこと)が重要であり、特に意欲は人の心に響くらしい。結局は、与えられた機会において、ひたすら頑張り、能力を発揮し、結果的に実績を挙げ、最終的に広報すればよい。
 コンテンツを作る上で今の自分にできることは、ひたすらにPJTでVALUEが出せるように頑張り、SKILLを得られるように自習や経験を積み、そして積みたい経験が得られるようにWILLを発信し続けることだろう。

③仲間を広げる
 勉強会などを通じて、互いに研鑽しあえる仲間を作ることである。注意点は、仲良しメンバーで仲間を構成するのではなく、コミットメントをすることが出来るメンバーをそろえることである。
 仲間を持つメリットは、自身のタグやコンテンツが他人に刺さるかを試せるという点と、成長が出来る、仲間から新たな機会が得られる、仲間の人脈も得られるという点である。
 勉強会は現状している時間が無いが、今後やっていきたい。

④自分情報を流通させる
 自分のタグとコンテンツを他人や仲間に発信し続けることをいう。この際、自分で宣伝すると同時に、仲間を作っていれば仲間が勝手に口コミを広めてくれる。結果として、自分の情報が広くいきわたり、抜擢の機会が得られる。
 自分で宣伝する際には直接的な宣伝もよいが、さりげなく宣伝することも重要そうである。

⑤チャンスを積極的に取りに行く
 抜擢される際には、現状と大きな変化が生じるが、怖がることなく挑戦することが重要である。

このように書いてみると、①②に関しては自身の考えが多く持てるが、③④⑤に関しては、ふ~ん…という感じである。これは、まず自分が①②を充実させる段階であるからだろう。

上記①②に関しては、意識して行動していきたい。