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退職代行を使った話①

時も経ち、自身の取り巻く環境も落ち着いてきたので語ってみよう。
退職代行については賛否あるのは百も承知。
それは人それぞれ。好きなように捉えればいいと思います。
別にここは論じる場でもないので←

今年(2024年3月)に退職代行を使い、務めていた職場を退職しました。
職場は東京都内の老人ホーム(ユニット型特養)です。
介護士として務めていました。
仕事をしていく中で考え方の違いや方針の違いは多少あるのは当たり前ですが、「郷に入っては郷に従え」会社にいる以上は従うことが筋だと思っていました。しかし、働いていく日々の中で自身の理想とする仕事と職場の法人の方針や考え方にギャップが大きくなっていくことに気づきました。

2023年末の時点で来年はここにはいないだろうなぁと薄々ながら思いました。考えや方針のギャップもそうですが、単純に介護業界は人材不足。当時の職場もそれに当たるのですが、退職者が毎月のように出ていて、明らかに異常な様相でした。離職者が現れるにはそれなりの理由が必ずあります。それなのに自分たちの考え方や方針を顧みようとせず、ただ自分たちのやり方を押し付け正しさを主張するスタイルには甚だ疑問を覚えました。そのせいで、毎日残業はザラでしたね。

離職者が次々に現れても新たに入職する方はおらず、残業ですり減る日々。休日でも電話が掛かり、休日を返上して夜勤に出勤。上司の心がこもってない「ごめんね〜」の言葉にはうんざりしました。

あまり詳しく書くと特定されかねないので、程々にしておこうと思いますが、入居者の受診付き添いとご家族への結果報告の連絡、近況報告や特変(容態急変など)の連絡は介護職員の担当でした。
ん? こーいうのって、看護師やケアマネージャー、生活相談員の仕事じゃないのかな? そこの文化や方針もあるので、一概にそうは言えないし、従ってはいましたが、明らかに現場で働く人間への負担にはなっていたと思います。

病院への受診の付き添いは医療面に優れている看護の人間が行ったほうがスムーズだと思いますし、近況報告等、ご家族への連絡や調整はケアマネージャーや生活相談員の仕事じゃないのかなと。私個人の意見ではありますが、本当にそう思います。そのために、日々記録を残しているのに。もっとも、当時の職場での言い分は「現場にいる職員が一番理解しているから」だそうです←

何より、入居者のケアやサービスを提供している現場の介護職員が受診付き添いで席を外すとその間の業務は一体誰が?介護職員が不在の間、看護師やケアマネージャー、生活相談員が入浴、排泄、食事の介助や見守りをするのか? そんなことはまったくありませんでした。介護以外の他部署の人間が協力するという姿勢は一切ありませんでした。

この件で腸が煮えくり返るんじゃないかと思ったことがありました。
というのは、某日、入居者で午後(病院の受付が15時以降)に病院受診必要な方がおりましてですが、当日の人員は早番職員1名、日勤兼遅番(通し勤務j)で私と2名。

16時から夜勤の職員が出勤しますが、早番職員は16時30分には退勤。
ユニット型特養で2ユニットある内の1ユニットに1人ずつの職員の配置。
受診付き添いに職員1人持っていかれたら、1人で2ユニットの入居者を見るのはとてもじゃないけど、無理ゲーです。

当然、その旨を介護主任に伝えたのですが、「私も現場に出ているから無理、早番職員に残業してもらって」と言う体たらく。
当日の早番職員は後輩の男性でつい最近お子さんが産まれ、家庭も忙しい時期。奥様のことを考慮してもとても残業している場合じゃありません。
私は彼は残業はできないことを主任に伝えましたが、「それならあなたが行きなさい」と言ってきたので、私はそんなことしたらユニットは人がいなくなるし、万が一があったらどうする、誰が見るんだ、せめて明日なら人員がいるので緊急性が低いなら明日にするべきではといった旨を言うと、
「命の危険があるかもしれないのに、職員都合で行かないのは違うんじゃないの?」といった返答。私はだったらお前が行けよって内心思いました。

主任では話にならないので、同様の旨を生活相談員やケアマネージャー、看護師にも相談するが、誰も応じず。生活相談員に至っては、残業になるから行けないという体たらく。行けないならせめて、ユニットで入居者の見守りをしてくれと言っても残業は嫌の一点張り。結局、15時過ぎに私が入居者の受診付き添いに行くことになり、16時30分には施設に戻りました。15時〜16時00分までの間、2ユニット職員1名という恐ろしい状況でした←

16時30分前には施設に戻れたので、後輩は残業にならずに済みましたが、この1件は私に退職を決意させる決定打になったのは言うまでもありません。受診にお連れした入居者の診断は「尿路感染」。高齢者にとっては危ないところではありますが、血尿はあれど、発熱や症状はなく致死性や緊急性を考慮すると、ユニットを空に(他入居者を放置)してまで現場の職員がお連れする必要性はあったのでしょうか。あるにはあると思いますが、それなら他部署の人間や受診の必要性を主張する主任が行くべきではないかと思っています。

で、後日。同じ入居者が車椅子から転落、床に頭部を打撲します。基本、頭部を打撲した際は硬膜下血腫のリスクを考慮し、脳外科の受診になるのですが、16時過ぎという時間もあり受診せず。

???

命の危険があるのに受診しない?

看護師は入居者の体調は変わりはないので夜間急変あれば救急搬送するようにとの指示。というのも、16時過ぎの受診となると、ドライバーは間違いなく残業になります。それを嫌がっているのか、受診はせず様子観察という。

???

上記の件と矛盾しないか?
尿路感染と頭部打撲、どちらのほうが緊急性あると思っているんだ?

とにかく呆れました。
同日いた職員も呆れていました(後日、退職されています)。
こういう時に介護主任はだんまりです←
この件は私の退職を決意するさらなるダメ押しになりました。

思いの外、長くなりましたので、後日改めて続きを書きます。
拙い長文でありますが、ご覧になっていただきありがとうございます。

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