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思うこと:オールジャパン・プロレスリング株式会社(全日本プロレスのこと その3)

 全日本プロレス(以下「全日」という)への思いみたいなものを書くにあたって、当時の周辺状況の確認や、(自身の)おさらいも含めて2012年から2016年初頭までの、主に団体というよりも会社周りの状況を整理してみます。

 以下に記すことはネットで調べたこと、実際に私が国等の資料から調べたこと、選手や関係者(当事者)の著書、インタビューやブログ等を読んだもの、その当時にファンの間で言われていたこと等をまとめたものですが、8年ほど前のことなので記憶が曖昧な部分があり、私が揃えた資料も引っ越し等で処分してしまい、現時点での確認が取れていないことは申し添えておきます。要するに邪道、じゃなくて邪推です。話半分程度に思ってください。

※参考リンク
株式会社ダイバーシティメディア(旧株式会社ケーブルテレビ山形)の吉村和文代表取締役社長のブログ
https://ameblo.jp/stokimori/entry-12823877802.html
https://ameblo.jp/stokimori/entry-12661911196.html
https://ameblo.jp/stokimori/entry-12583397808.html
https://ameblo.jp/stokimori/entry-12177829464.html(*1)
https://ameblo.jp/stokimori/entry-12163025689.html
https://ameblo.jp/stokimori/entry-12160438096.html
https://ameblo.jp/stokimori/entry-12000026250.html

 2012年に、全日を運営する全日本プロ・レスリング株式会社の代表取締役であった武藤敬司氏からの要請で、新たにオーナーとして白石氏が就任。そして、故ジャイアント馬場氏が設立した会社である全日本プロ・レスリング株式会社から、新たに設立した全日本プロレスリングシステムズ株式会社へ屋号等を継承させ運営にあたるようになります。

※未確認情報:全日本プロ・レスリング株式会社は、白石氏(及び同氏が経営又は所有する会社等)に由来するトラブル等の影響もあってか休眠状態となっていたようですが、現在は福田社長が買収して復活?させたのかなと思われます(間違っていたらごめんなさい)。また、福田社長のインタビューから、最近になって、やっときちんと屋号等の権利を白石氏から(というか、そこから流れ流されて北海道のとある会社が所有していた、だったかな)買い取ったようです。全日本プロレス株式会社という会社も設立しておられます。

 武藤敬司氏が新たにオーナーとして白石氏を迎えたのも、数年来全日の経営は火の車が続いていたからなのですが、2013年に白石氏と武藤敬司氏との方向性の相違により、武藤敬司氏は多数の選手を引き連れて退団しWRESTLE-1(レッスルワン)という新団体を旗揚げするに至ります。

 諏訪魔選手も武藤敬司氏に新団体に誘われていましたが残ることを選択し、その頃ノアを退団し古巣の全日に電撃参戦していた秋山準選手率いるバーニングのメンバーらと共に全日を立て直すことを決意。株式会社ケーブルテレビ山形(現株式会社ダイバーシティメディア)をメインスポンサーとし再建を図ることになります。

 株式会社ケーブルテレビ山形や故馬場元子氏らが出資し、新たに全日本プロレス・イノベーション株式会社と、その子会社として興行を主体とするオールジャパン・プロレスリング株式会社を設立。代表取締役社長には故馬場元子さんの強い希望で秋山準選手が、諏訪魔選手は専務取締役として、曙選手も取締役に就任します。

 2014年の世界最強タッグリーグ戦の大会日程が一度発表されるものの、幾つかの大会をキャンセルするといったようなトラブルが頻発したり、観客動員も右肩下がりだったようで、経営の立て直しがなかなか軌道に乗らない状況でした。

 そういった事情もあったのか、株式会社ケーブルテレビ山形との関係が上手くいかず、途中から現在のオールジャパン・プロレスリング株式会社代表取締役社長である福田剛紀氏のサポートを仰ぎながらなんとかやっているという状況だったようです。

 そして、2015年秋以降の主力選手の大量離脱の危機を迎えます。離脱の原因は簡単に言えばギャラの提示がどんどん下がっていったことです。年間契約を締結しているのに、途中での契約変更(ギャラダウン)を余儀なくされ、それが数ヶ月に一度の頻度で立て続けに行われたようです。この頃、秋山準選手は株式会社ケーブルテレビ山形への批判コメントを出したこともあり、関係性はかなり悪化していたと思われます。

 そういった流れの中、2015年11月にオールジャパン・プロレスリング株式会社は全日本プロレス・イノベーション株式会社の子会社から外れることとなり(親子関係の解消)、オールジャパン・プロレスリング株式会社の取締役だった曙選手は辞任し全日も退団、諏訪魔選手も専務取締役を辞任(全日本プロレス・イノベーション株式会社の取締役は継続)。逆に秋山準選手は全日本プロレス・イノベーション株式会社の代表取締役社長を辞任することになりました。

 2015年12月に福田剛紀氏が(個人なのか所有の会社名義なのかは分かりませんが)オールジャパン・プロレスリング株式会社の全株式を取得され、実質的な全日のオーナーとなります。同時期に故馬場元子さんも取締役を辞任し、新たに大森隆男選手と福田剛紀氏が取締役として就任という形での大きな体制の変更が行われました。

※当時のオールジャパン・プロレスリング株式会社の履歴事項全部証明書に記載されていた取締役は、代表取締役に秋山準選手、取締役に大森隆男選手と現在の福田剛紀代表取締役社長だけであったと記憶していますが、故馬場元子氏は暫くは取締役としても残っていたかもしれません。この辺りの記憶がかなり曖昧です、すいません。

※参考ブログの記事では2015年12月の段階でオールジャパン・プロレスリング株式会社の全株式を福田剛紀氏に譲渡って書かれておられるのですが、別記事(*1)では2016年6月の段階でも34%の株式を全日本プロレス・イノベーション株式会社が保有しているという内容が書かれてありますし(その後も保有と読めます)、故馬場元子氏も暫くの間はオールジャパン・プロレスリング株式会社の株式を保有していたという記事かを読んだ記憶がありますので、当事者の記憶違いも考えられます。34%というと1/3以上の比率なので、意味がある残し方だと邪推します(会社の規模的に全て議決権ありの株式でしょうし)。

※秋山準選手の著書等から、彼自身もある程度オールジャパン・プロレスリング株式会社へなのか、全日本プロレス・イノベーション株式会社へなのか不明ですが、出資をしていたと思われます。当時の住居を抵当に入れていたそうですし。

※現在も全日本プロレス・イノベーション株式会社は存続しており、所在地は株式会社ダイバーシティメディアと同じです。但し、2020年に同社の全株式が福田剛紀氏(又は所有する会社)に譲渡されたとのことです。ファンクラブの再編成もこの譲渡に関係しているのでしょうね。

※諏訪魔選手は現在はオールジャパン・プロレスリング株式会社の専務執行役員ですが、取締役ではないようです。少なくとも新たに専務執行役員になった時点での履歴事項全部証明書において取締役でないことは確認済です。

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