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「ぼっち・ざ・ろっく!Re:」を観て感じたこと

結論:映画がどうこうよりも、アニメが抜けすぎて面白かったことを再確認した

前提:ぼっち・ざ・ろっく!をアニメで視聴済み
   おそらく5週ほどは見直している

 この映画は総集編ということもあるので、ウマ娘の時のようにストーリー構成や内容については掘り下げない。
 正直に言うと、「新曲,新カット,ライブ映像を映画館で見る」、この3点のために映画館に観に行ったといっても過言ではない。

・映画もいいが、アニメが抜けすぎている
・新曲、新カットについて
・編集について
・期待しすぎなところもあったが、ファンとしてはみるべき

・映画もいいが、アニメが抜けすぎている
 
総集編でアニメよりも時間が短くなる都合上、アニメ以上のものを求めるのは酷である。
 そんな思いを胸に公開日である6月7日に映画館に赴き、鑑賞させてもらった感想としては、「期待通りのものが見れた」という表現が一番近い。
 ただこれは良い意味というよりは、個人としては逆で、期待以上のものを超えてこなかったという印象になる。
 というのも、もともと2022年の冬に視聴した際に、これほどの出来を見たことはないくらいに感銘を受けたアニメが「ぼっち・ざ・ろっく!」であり、このアニメは常に自分の想像の上をいくものを魅せてくれた。
 何がそんなに良かったのかというと、「このアニメ作成にかかわる関係者の方が本当にいい作品にしようとする意思が明確に伝わってきた」ことが一番大きいだろう。
 アニメにおける作画や曲はもちろんだが、原作とはセリフの発言者や内容を微妙に変えたりするなど、単に原作をアニメ化をするという枠にとどまらずどうやったらこの作品が、キャラが魅力的にできるのか、視聴者に伝わるのかアニメを通して感じることができた。
 アニメ化後もイベントやラジオ,ライブや新曲などこの熱を終わらせないというムードの中、気づけば放送からもうすぐ2年が経つところまで来ているというのが私の心象である。
 話がそれたが、それくらいこのアニメは想像の上をいく対応を続けてきたこともあり、今回の映画の内容については期待を超えるところまではいかなかったというのが本音である。
 ハードルが上がり過ぎというのもそうだし、新曲があることは事前に伝わっていたし何より総集編と発表しているのであれば、そこまで期待するほうがおかしいのだが。
 もちろん映画の中に良い部分はあり、新曲も素晴らしいのだが気にある点もいくつかあり、それは下記に記載する。

・新曲、新カットについて
 予告でしか新曲を聞いておらず、映画館で初めてきちんと聞いた時もそこまで沸き立つものがあったかといえばそうでなかったのが本音だが、改めて曲をフルで聞いてみると、結局結束バンドの歌は良いね、という結論で落ち着くほどには満足できた。
 「月並みに輝け」はもちろん、「今、僕、アンダーグラウンドから」はフルで聞くと結束バンドの中でもかなりいい位置になりそうなくらいには、良い曲であると感じたが、EDでは割を食っているところもあり、その点は改めて記載する。
 新カットについては明確にはOPの部分、正直「ウマ娘RTTT(映画版)」を少し前に見ていたこともあり、総集編とはいえそれくらいの新カットを期待した馬鹿な自分がいるので、ここについては特に言うことはない

・編集について
 どう編集するのか、というのは興味があったが最初から5話のシーンを冒頭に持ってきて8話の落ちにつなげるというのは悪くないとは感じた。
 それ以外についてちょっとした編集はあったがここまで変えたのはこの冒頭の部分だろう。
 7話をもろもろカットした結果、上映時間は約90分と少し短めな印象、であればもう少し尺を使ってもいい場面があるのではと感じた。
 ただ、今回声などの再録はされていないということも含めると、カットされ部分の内容も考える必要があると少し厳しいか。
 個人的にはぼっちの初バイトが終わった後の虹夏とリョウがSTARRYで話すシーンや星歌さんのぼっちに対する「お前のことちゃんと見てるからな」のシーン、初ライブ後の居酒屋のシーンなど、このあたりはカットしてほしくはなかったという印象。
 それ以外の2話や4話の一部シーンを「ひみつ基地」「ひとりぼっち東京」を流してダイジェストにした部分については、映画館で曲を聴けるのはうれしいが低めでもセリフを流すなどはして欲しいと思ったことは確か。
 細かく言うといろいろとあるが、やはり一番気になった部分は最後のEDに入るまでの流れの部分。
 新ED「今、僕、アンダーグラウンドから」は間違いなく名曲という前提は置いて、あの場面で流す「なにが悪い」が200点の回答過ぎてどうしても気になってしまった。
 前半である「RE:」はおそらく8話で終わるとうすうすは思っていたのでその予想は当たっていたがぼっちと虹夏が居酒屋外で話しをするところで、ここで流れるEDは「なにが悪い」ではないということを察してしまったのも悪い。
 私がこのアニメをみて本当にすごい作品だと、一番の名シーンだと感じたのは間違いなく「8話:ぼっち・ざ・ろっく」なので、最後のシーンと「なにが悪い」を初めて見たときは本当にとんでもない作品だと感じたことは今でも忘れられず、その映像が頭にこびりついていることもあり映画のシーンは少し引っかかってしまった。」
 また、アニメと比較してもEDにつなげるまでのBGM(タイトルわからず申し訳ございません)のタイミングが早く、少しギャグ調が残っている場面もあるのにBGM流すにしては早すぎないかと感じたことも拍車をかけているかもしれない。
 正直映画見た二日後などにアニメ8話を見直して、やっぱこれだねと思ったのは事実。

・期待しすぎなところもあったが、ファンとしてはみるべき
 グダグダ言ってしまったが、結論は映画館という舞台で結束バンドの曲が聞けるという観点だけでも観に行く価値はあると個人的には思っている。
 それ以外に新曲があり,新カットがある時点で相当頑張っているとは思うが、その期待の上を超えて欲しかったのもまた事実。
 気になるのは後半4話しかない時点で、フルで使っても90分ほどにしかならないとなると、その尺をどう使うのか。否が応でも期待してしまう自分がいるのはもうどうしようない。

結果としてFIRST TAKEに動画が上がったり、NHKの番組に出演したりとまだまだ熱が冷めやまない状況で、夏以降にはライブも控えているという贅沢ぶり。
 「2期以外のすべてを持っているアニメ」といっても過言ではないが、ファンとしてはそろそろその情報の発表が欲しいのも事実。
 予想に反して注目が集まった分、中途半端なものは出せないプレッシャー,楽曲の問題などいろいろと問題が多いことも事実だが、そこも乗り越えて期待以上のものを出してくれることを祈りながら、2期の発表を待ちたいと思う。



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