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【ラジオDJへの道】第84歩:エピソードトーク&曲紹介Vol.75「男鹿半島を旅した話」「巣立ち(鴉)」

はい、というわけで旅4日目、5/2の模様をお伝えした第75回目です。
こちら、初の連続収録ということで、74回目の収録の後にすぐ75回目を録ってます。

というわけで、4日目行ってみましょう。

秋田→男鹿

まずは朝一の列車で、秋田から男鹿へと向かいます。実は位置的には結構近くて、直通の列車もあります。その名も”男鹿なまはげライン”、すごいインパクト(笑)

というわけで秋田駅から1時間もかからずに男鹿駅へ到着! 早い!

男鹿駅で降りて近くのレンタカーショップ、その名も男鹿レンタリースで綺麗な新車を借りました。
その新車ですが、車のフロントガラスに速度や時間、ギア、そして走っている道路の交通標識が投影される仕組みになっていて「めちゃくちゃ便利じゃん!」とちょっと感動してしまいました。あとバックをするときのカメラビューがめちゃくちゃ分かりやすくて、これなら駐車するのが苦手な人でも全く問題ないんじゃないかと。どんどん進化するな~。

凄いインパクトだよな~
完全になまはげ推しです
駅舎でもこんな感じ(笑)

・ゴジラ岩

さて新車で気持ちよく海岸線を走り、いざ向かったのはゴジラ岩。

まあ、ゴジラのように見える岩っていうことなんですけど、僕は全国でそう呼ばれる岩を見てまして、例えば今渦中の知床、その事務所もあったウトロにもありまして、「まあそんなもんかなあ」と思ったりしたわけです。

なので今回もそんなに期待せずに行ったわけですが、思いのほか人が多い!というか男鹿、今日は観光客多いんじゃ?? というくらい。レンタカーにバイクが結構ありました。

で肝心のゴジラ岩、まあそう見えるかなあ、という造形はまあいいんですよね。それよりもですね、stand.fmで話してますけど、一人の女性がゴジラ岩によじ登りまして、あろうことか一番ゴジラ岩がゴジラらしく見えるであろう口を開けたように見える場所に陣取り、パシャパシャと写真を撮り始めやがりまして、こちとらゴジラ岩自体を写真に撮りたいわけで、邪魔で邪魔でしょうがない。

でもみんな優しいからそりゃあ特に言いませんよ。でもね、僕もそうでしたけどみんな内心でイライラしてるんだろうなあというのはよくわかりました。察せますよそりゃ。20年もビジネスパーソンやってるんですから。

でもね、その気持ちはその娘には全く伝わらないですね。何分経ってもそこから降りる気配がないんで、みんなもう白けて帰っちゃいましたよ。
僕もやけくそで写真撮りましたけどね。それをどうぞご覧ください。

夕暮れ時だとこうやって見えるらしい
それがこれですよ。完全に何か刺さってるよ!縦に!
これはこれで”ガメラ岩”と呼ばれてるらしいけど・・・

・赤神神社五社堂

さて気を取り直しまして、途中で大きな”なまはげ像”なんかを見物しながら、向かった先は鬼の伝説が残る赤神神社。

なまはげ像、確かにでかい!

一時期は男鹿全体に影響力があるような大きな神社だったようですが、月日の移ろいによってだいぶ範囲は小さくなってますね。

ただこの神社の言い伝えというのが、”999段の石段”です。
これは昔に鬼と村人が賭けをして、鬼が999段まで一晩で石段を積んだ、という話なんですけど、そういう伝説があるくらいの長さの石段があるわけです。

まあ体感的には999段はないんじゃないかと思ったりするんですよね。なにせこちとら3333段の日本一の石段を上った経験者なんで。その時が1時間半くらいかかったんですが、今回は石段の上まで15分もかかんなかったんで。

もちろんそれでもなかなかに辛いですし、ましてやマスクをつけてますしね。あと本当に鬼が急いで積んだんじゃないかというくらいに石段がでこぼこしてて。踏みどころが悪いと石段がぐらついちゃったりね。
そんなこんなで辿り着いた上には、五社堂がありまして。これがなかなかに立派。登った甲斐がありました。

こんな感じで不揃いな感じなんですよ
ここまできてもう一息
やっと見えてきた!もう汗だく!
立派なお堂が五つも!

・入道崎灯台

本来の予定では、この後に男鹿水族館GAOに行く予定だったんですよ。ただレンタカーの時間を先んじて延長したこともあってだいぶゆっくりになり、そんな中で水族館を見てみるとかなり混んでて。
これだと満足に見られないし、もっと言うと今回の男鹿旅で一番外せない食事が最優先だろう、ということで、計画を変更して入道崎へとそのまま向かいます。

入道崎は、簡単に言うと男鹿半島の最末端に位置する場所で、そこには入道崎灯台がありまして。

このnoteでも何度か書いてますが、僕は全国に16ヵ所ある「中に登れる灯台」、いわゆる”参観灯台”をコンプリートしようと目論んでまして、そのうちの一つがこの入道崎灯台なわけです。

ということで喜び勇んで登ってきましたよ、灯台に。
灯台自体にあまり興味が無い人たちは、上まで螺旋階段で登って、灯台からの絶景を眺めて満足、なわけですが、僕はというとそもそも灯台自体が好きなんで、最上部に登っても灯台のライトとかを一生懸命写真に納めてるんですよね。
よくよく考えてみると面白い。

そんな感じで、16個中で11番目の訪問となりました。あと5個!

ゼブラカラー、とでもいうべき灯台
いざ、上へ!
階段はまあ、どこもこんな感じ
これが入道崎灯台の光源!
まあ絶景なんですけどね
灯台の立地はこんな感じ

・美野幸

さあ、男鹿半島のメインの一つと言ってもいいのが、このお店。秋田県内でちょくちょく見られる、「石焼き」の元祖です。

さてこちらのお店、コロナ禍でしばらくやってなくて、Googleマップでも「閉業」というステータスになってたんですよ。なので無理かなあと思いながら計画してたんですけど、4月になって営業再開したという情報が入って、Googleのステータスも変わって「これは来た!」と思っていたわけです。

で、色々調べると予約しないとまずそうで、しかも行くのはゴールデンウィーク。万全を期そうと一月前くらいに電話したんですよね。その電話では「一人なら11時に来れば大丈夫じゃない?」的なことを言われたんですけど、それが布石になりました。

そういうやり取りもあったんで、これは開店する11時前には並ばなきゃと思ってたんですよね。なのでGAOを後回しにしてこちらに来たわけで。
そんな感じで10時50分にお店の前のベンチで待ってたんですが、人気店のはずなのに全く人が居ないという。あれ?と思いつつ。
で、5分前になったところで店主が登場。その模様は・・・stand.fmをお聞きください。

まあなんだかんだあって無事に入店出来て、名物にありつけました。いやあ、感動。美味しすぎ。石焼の天然真鯛ももちろん美味しいし、刺身もめちゃくちゃうまい。そして〆の真鯛スープのお茶漬けも最高でした。

これは何度でも来たい気持ちもわかる。僕が近くに住んでたら、毎回予約するだろうなあ。常連さんが「今年もよろしく」と言っていたのも納得です。

というわけで、男鹿半島に行くなら絶対にこの天然真鯛の石焼を食べるべき。間違いない!

ちなみに、こちらのお店、しばらく前までは「写真撮影禁止」となっていたので、僕もそれを踏まえてスマホを仕舞っていたんですけど、おかみさんが「写真撮っていいですよ~。写真撮ったら料理の説明しますね」と仰ってくれたんで、「え!写真いいんすか?ありがとうございます!」と喜々として動画も写真も撮ったのでした(笑)

あと最後に、stand.fmでは「みのゆき」って言ってましたけど、正しくは「みのこう」でした💦

これが運ばれてきたところ。沸騰しすぎて何が何だかよくわからん(笑)

お皿に入れるところ。この時点で美味しそう。まあ美味しいんですけど。

この〆のお茶漬け風が最高
元祖石焼き。
予約は必須です

・男鹿水族館GAO

というわけで大満足の食事を終えて、GAOにリベンジ。お昼時だったので少しは空いてるかと思ってたんですが、さすがはゴールデンウィーク。なかなかに混んでました。

GAOの特徴は、ポップな全体ブランディングと見せ方の工夫ですね。ポップなブランディングというのは、一つ一つのデザインを統一していて、子供に親しませつつもオシャレなデザインなんですね。それを活かして館内の説明もイラストが入っていたりして、子供にも優しいなと。

もう一つの見せ方の工夫ですが、例えばシロクマやアシカなど、人気の種類はいくつもの場所からそれぞれ観察できるようにしてるんですね。
なので一か所に混雑することもないですし、色々な場所から同じ動物を見ることが出来て、勉強にもなるなあと。
施設の大きさが制限される中で、素晴らしいなと思いました。
あと秋田の県魚であるハタハタの展示も良かったですね。

秋田といえばハタハタ
こうやって展示されてます
メイン水槽はこんな感じ

・なまはげ館、男鹿真山伝承館

さて、男鹿といえばもちろん”なまはげ”でしょう。今や秋田の名物といってもいいなまはげ。そんななまはげを知り、体験できるのがこちらです。

なまはげについてはそこまで知識が無かったんですけど、面白いですね。まず各地区によってなまはげの顔がだいぶ違うというところも初めて知りましたし、何より”なまはげ問答”が面白い。

その辺もstand.fmで話してますけど、ちゃんと考えられてるよなあと。やはり昔から続く風俗というのは洗練されてます。
あと生のなまはげの繰り出す「障子を大きな音を立てて開ける」にはみんな驚いた後に半わらいになってました。

これがある意味オーソドックスなイメージ
でも実はこれだけの種類がある
完全にヒールレスラー(笑)
なまはげ問答のシーン

所作が完全にヒールレスラー(笑)

客席(?)にどんどん入ってきたり、急に大きな音を立てて入ってきたり。

・真山神社

なまはげ館などがある真山地区にある神社で、なまはげの神事でも利用される場所。とても厳かで凛とした雰囲気のある良い神社でした。本殿裏手の階段から10分ほど登ると五社殿もあります。

真山は”しんざん”と読みます
立派な祭壇です
裏手にある五社殿

・寒風山展望台

男鹿を一望できる最も高い山というのが寒風山。その山頂に回転式展望台がありまして。

いわゆる自動で少しずつ回る展望台って、全国にもちょくちょくあると思うんですが、僕の地元の沖縄だと今は無き首里の都ホテルってところとか、これまた解体されてしまった国際通りのマキシーというショッピングビルが思い出されます。

沖縄の二つが既に無いように、まあ恐らく全国的にも時代遅れというか、そんな感じだと思うんですが、ここ寒風山では元気に頑張ってました。

あとこちら、「世界三景」と至る所で書かれてるんですけど、さすがに無理が無いですかね?(笑) まだ日本三景か、それもほぼ確定しちゃってるんで、妥協して「新・日本三景」とかね。

ちなみに「世界三景って、結局どこやねん?」と思ってググってみても、寒風山の記事しか出てこないという。(笑)
凄い、ある意味ブランディングしっかり出来てるかもしれませんね。

あ、あと一階のレストランでは色々と名物を食べられまして、今回は「しょっつる唐揚げ」を食べました。そこまで違いが分からなったんですけどね・・・。美味しかったは美味しかったんですけど。

改めて見てみると。良くも悪くも趣がある気がします
こうして椅子に座っていればゆっくりと自動で一周してくれます
確かに絶景ではありました
ノンアルビールとしょっつる唐揚げ

・菜の花ロード

こちらは実は偶然だったんですが、本来の目的だった大潟富士に向かって車を走らせてたんですよね。
で、大潟村というのはあの”八郎潟”を干拓して出来た土地に発足した村で、日本の市区町村として全くゼロから立ち上がる(要は合併とかではない)自治体としては現段階では日本で最も新しい自治体ということになります。

そんなゼロからの街づくりをしたところなので、道路がほぼまっすくでドライブしやすいんですよね。そして村の見所として整備しているのがこの「菜の花ロード」。11kmにもわたって道の左右には綺麗な菜の花、そして桜や桃といった木々が植えられてます。

普段そこまで花とかに興味のない僕でも、思わず車を停めて写真を撮りたくなるくらいには見映えがする感じです。
実際に若い子たちは嬉しそうに写真を撮りまくってました。インスタかTikTokでアップするんだろうなあ。

残念ながらこのタイミングでは桜はもう散ってましたが、桜が満開の時はもの凄い綺麗で、かつもの凄い人出で車が渋滞したのだとか。それはそれで風情があまりないですね。

本当にきれいなんですよ
いやあ、壮観

・大潟富士

大潟村が八郎潟を干拓して作られた土地、という話はしましたが、そうなると実はその土地のほとんどが標高(海抜)が0メートル以下になっているわけですね。つまり海岸線よりも低い場所にあるっていうことで。

そんな大潟村に秋田県測量設計業協会が創立20周年の企画として持ち込み実現した人口の山が、この”大潟富士”です。
名前の通り富士山をモチーフにして、1/1000のスケールで作られ、また山頂がちょうど海抜0mになるように作られています。

元々「日本で最も低い山」は仙台市にある日和山で3mだったんですが、それよりも低いので「日本で最も低い山」と名乗ってます。
ただ国土地理院的には人口の山なので認めてはいないようで。

とはいえ観光スポットとしては面白く、僕以外にもちょくちょくと観光客が居まして、またそれを見越してババヘラアイスを売るおばあさんがいらっしゃいました。いやあ、美味しいし味がありますよね。
沖縄のアイスクリンは学生が売り子ですが、高知のアイスクリンだとババヘラと同じくおばあさん。つい買っちゃいます。

大潟富士自体は、たった数秒で山頂まで辿り着いちゃいますね(笑)
その大潟富士のすぐそばには、日本で二カ所、しかも有人地域としては唯一、緯度経度が10度ずつ交わる場所(北緯40度・東経140度)があり、経緯度交会点表示塔という記念塔が建ってます。

これが記念塔
山頂までたった数秒!
つい買っちゃいます。ピカチュウの無断使用はご愛敬
本物はうまい!
ついでに桜の生き残りも発見して写真に納められました。

・脇本城址

男鹿旅のラストはこちら。安東愛季の居城として、また東北屈指の規模を誇る山城として”続・日本の百名城”にも選ばれた脇本城ですが、現在は簡単な整備のみで、門や石垣、建物といったものの再建は行われておらず、ちょっとした案内板を読みつつ、その遺構から想像することくらいしかできません。
ただ考えて見るとしっかりと草刈りなどの整備もされているわけで、無料なのに近所の方々のボランティアには頭が下がりますね。

入り口近くにある案内所は無人で、勝手に中に入って勝手にパンフレットを貰ったり、ノートの記帳したりできます。

そんな状態なのもあって訪問客は居なかったんで、一人で堪能してきました。まあ堪能といっても色々歩き回って、その規模の大きさを実感するくらいですけどね。

余談ですがゲーム「城プロ」をプレイしていると、こうした城にも愛着を持てるというか。ゲーム内でそのキャラを使ったり、そのまた逆でよく使うキャラのお城に実際に行ったりと、楽しめて凄い良いなあと毎回思います。

入り口から山道を15分ほど登ります
途中にある無人の案内所
中はこんな感じ。パンフレットを貰いました。
日本海が一望できます
うん、規模がでかそう
土塁や空堀はなんとなく確認できます

男鹿→大館→東大館

・東大館駅

こうして男鹿を後にして、列車を乗り継いで辿り着いたのが秋田県大館市。当初の予定では大館駅からタクシーに乗ってホテルまで向かおうと思ってたんですが、大館駅到着時点で外がかなり真っ暗で、「こりゃタクシーいないんじゃ?」と考えて、ちょうどホームの向かいで待っていた2時間に1本くらいしかない列車に乗って、一つ隣の東大館駅まで行くことにしました。

今回宿泊するホテルがちょっと離れていて、大館駅からだと徒歩30分弱、東大館駅からも徒歩15分という感じ。スーツケースを引きずって歩くしかないな、と。

そんな東大館駅、無人駅で駅から出ると真っ暗。タクシーどころか車すら一台も無くて、駅舎や自販機、そして公衆電話の明かりのみでした。
ただそれはそれでノスタルジックというか、旅っぽく感じたり。

なかなか趣がありますよね

・秋田比内や

一度ホテルに荷物を置いてからの、そんな大館での夕ご飯。
行きたいと目をつけていたお店というのが、大館の名産である比内地鶏の飼育をしている専門会社の直営店である「秋田比内や」です。

東大館駅から徒歩10分くらいのところにあるんですが、そこだけ人がたくさん! だいぶ並んでます。店内はもちろんほぼ満席。

こんな中で20分ほど待ってようやく入店。まさか駅を降りた感じからいって、お店に入るのにこんなに待つとは(笑)

ただ中に入ってそれも納得。安いしうまい!
どうやら比内地鶏を使った親子丼を初めて出したのがこのお店のようで、それもあって売りは親子丼。色々あるコースの中から、親子丼や焼き鳥などが楽しめるものを選択しました。

親子丼は、これまたこの地域の名産である「曲げわっぱ」の器に入れられていて、本当にうまい。最高です。
お通しのいぶりがっこも日本酒に合うし、地鶏の土瓶蒸しで飲む鶏スープも濃厚。焼き鳥は歯応え十分。追加オーダーの厚焼き玉子もおいしいです。

ビールも日本酒もかなり進んで、満足の大館の夜となりました。
そうそう、何より女将さんが常に元気に秋田弁で話しかけてくれるのも良かったんですよね。こっちまで元気をもらいつつほっこりするというか。田舎に帰ってきた感。まあ僕の実家は南北真逆の位置の沖縄なのですが。

お通しも豪華。
土瓶蒸しの濃厚スープ
名物にして元祖の”比内地鶏親子丼”
焼き鳥はねぎまとつくね。どちらももちろん美味。
厚焼き玉子も濃厚ですな~


さて曲です。今回は秋田県出身かつ秋田県に住んだまま活動しているロックバンド、のナンバーから「巣立ち」です。

この曲はドラマ「闇金ウシジマくん」のテーマ曲としても使われたので、聞いたことのある人も居るのでは?

ちなみに鴉、今年は無事に開催される予定の「男鹿なまはげロックフェスティバル」のオープニングアクトに選ばれてます。こちらのフェスはほかにもマキシマムザホルモンとかドラゴンアッシュとか、色々なバンドが出てるんで、今年は無理かもですがいつかは行ってみたいですね~。

というわけでまた次回!

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